2013年4月26日(金)
ネクソンのPC用オンラインRPG『マビノギ』が、4月23日より大規模アップデートを開始した。順次実装されていくというアップデート詳細について、開発の日本マビノギチームのチーム長・シム=ギュヨンさんのインタビューを行った。
サービス開始8周年を記念した今回のアップデート“マビノギ THE DRAMA イリア”は、ドラマ性をテーマにしたもの。大まかな情報は14日のオフラインイベント速報で触れたが、本記事ではより詳しい内容を伺っていく。
▲ネクソンコリア マビノギ室 日本マビノギチーム チーム長のシム=ギュヨンさん。 |
――まずは、大型アップデート“THE DRAMA”のテーマを教えてください。
“THE DRAMA”は、これまでの『マビノギ』で描かれてきた神々の物語ではなく、プレイヤーやNPCが中心とした物語に力を入れています。従来との大きな違いは“DRAMA(ドラマ)”と称したメインストリームで、今までのように一度に大量のシナリオを実装するのではなく、TVドラマのような1週間ごとの短い間隔で新しいシナリオを実装していきます。
――ということは、1話ごとのシナリオは短時間でクリアできる内容なのでしょうか?
スパンが短くなるからといって、シナリオが減るわけではありません。1話あたりのボリュームはこれまで実装してきたメインストリームの約5~8割といったところでしょうか。それが全10回に分けて更新されますので、“イリア”だけでも従来のメインストリーム4~5本分ぐらいのシナリオを用意してします。
また、この方式にしたことで、キャラクターの感情などをより鮮明に伝えられるのではないかと思います。シナリオのテーマが変わるにあたってさまざまな魅せ方を検討したのですが、TVドラマのような手法が最適という結論に至りました。早めにシナリオをクリアしたプレイヤーが、次の展開を予想する楽しみを持てるようしたかった、というのも理由の1つです。
――NPCやプレイヤーに焦点を当てた物語が描かれるということですが、主にどういったキャラクターが登場するのでしょうか。
今回のアップデートでは、ミリアというNPCの少女が新たに登場します。彼女は両親を悪霊に殺された過去を持ち、仇(かたき)である悪霊に対して強い復讐心を抱いています。また、ミリアにはシャーマンとしての素質があったため、当代随一のシャーマンとして知られるアクルに弟子入りしています。この2人が“イリア”のメインストリームにおけるキーパーソンになっていますね。
▲復讐心にとりつかれたミリアと、ユーモアにあふれたアクル。対照的な2人の師弟関係も見どころの1つだ。 |
――ミリアとアクルの他にも新しいNPCが2人登場するようですが……。
筋肉質な女性はダウラというジャイアント族の女戦士で、顔の傷はかつて起きたエルフ族との戦争で負いました。もう1人はメイクという男性で、エルフ族を率いる戦士です。メイクはジャイアント族を嫌悪していて、彼らを虫けらのように扱うほどの差別主義者です。
▲ジャイアント族のダウラ(左)とエルフ族のメイク。お互いの顔の傷には深い因縁が……!? |
――ダウラとメイクはイリア大陸に登場するのでしょうか?
イリア大陸はこれまで神の呪いによって砂漠と凍土に覆われていましたが、呪いの効力が弱まることで砂漠に緑やオアシスが戻ったり、土地を覆っていた氷が溶け出したりします。ジャイアント族はイリア大陸北部の凍土地帯、エルフ族は南部の砂漠地帯にそれぞれ縄張りを張っていますが、ダウラとメイクはそれぞれの種族のリーダーとしてドラマの中で重要な役割を果たすので、楽しみにしてほしいです。
▲砂と氷に覆われていた大地から自然や建造物が顔を覗かせる。アップデートの前後で地形に大幅な変化が現れるようだ。 |
→新たなモンスター、そして新クラス・シューターの性能とは!?(2ページ目へ)
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