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2013年5月8日(水)

『モンスター・コレクションTCG』の気になるあれこれを開発者に直撃! 最新ブースター『アポカリプスの魔剣』発売直前ロングインタビューを掲載

文:さくたろう

■地形は攻めに使うのが正しい使い方!?

――“ブロック・エレメンタル”では、すべての地形に"強制配置"の効果がついていますが、この要素を入れてみようと思ったきっかけはなんだったのでしょう。

加藤:ブロックごとに、そのブロックだけの特色を入れようとして導入した要素です。ブロック3では“リチュアル”を入れたんですが、あれが“地形”を見直すいいきっかけになりました。“リチュアル”は攻めに使う地形じゃないですか。それで実は“地形”って、守りじゃなく攻めに使うのが正しいのかなって思ったんです。それですべての“地形”に“強制配置”の効果を持たせてやってみたら、意外とおもしろいうえに、“地形”がぽんぽん入れ替わるほうがゲームとしても楽しいんじゃないかなって。個人的にはいい感じになってると思っていますが……皆さんのご意見お待ちしてます。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲“リチュアル”は配置した瞬間に効果を発揮する地形カード。“ブロック・エレメンタル”の特徴である“エレメンタル・ストーム”の地形は、地形を強制的に張り替える効果を持つ地形カードになっている。

高橋:『アポカリプスの魔剣』が発売されて、全国大会が始まればそこで今回の真骨頂が見られるかなと思います。

加藤:昔は相手の“地形”を破棄するには、《吹き抜ける風》を入れなければダメだったんです。あれが僕はすごくきらいで(笑)、しかも昔の『モンコレ』は“儀式”が強いから、《吹き抜ける風》をデックに入れていないのが悪いって言われたんですよ。でもデックは好きに作らせてくれよって(笑)。今なら“地形”を入れると、自然と《吹き抜ける風》と同じ効果のカードが入ってくるので、そのへんも狙ってみました。

――今回はすべての地形に“強制配置”の効果を入れたいと、加藤さんからお聞きになった時の感想は?

稲垣:これまでの『モンコレ』は“ロック系地形”と言われるものが悪さをしていたので、そういう解決策があるのかと、私としては目から鱗のような感じがありました。むしろどうして今までの“地形”は攻めに使えなかったんだろうと。

加藤:“地形”は守るものというイメージが、どこかにあったんでしょうね。これは“儀式スペル”を使うには、《ストーン・サークル》を支配して(初期の『モンコレ』にあった要素)ってところから始まったのかなと思います。

――他に“ブロック・エレメンタル”で入れてみようと思った要素などはありますか?

加藤:今は“ブロック5(仮)”のことばかり考えていて、どれがどこに入れる要素だったのか、ちょっとごっちゃになっています(笑)。

高橋:現在“ブロック5(仮)”を開発中で、その要素も二転三転しているところなんですよ。でも、“ブロック・エレメンタル”は結構スムーズにいきましたよね。

稲垣:そういえば、イラスト面では、“おっさん”が多すぎるという問題が出てきましたよね(笑)。最初の案だと、ドワーフなどのおっさんユニットがかなり多くて……。

加藤:それはほら、『“モンスター”・コレクション』ですから。普通にモンスターを作っていたら、女の子なんて今ほど多くは出てこないんですよ(笑)。それでそろそろドワーフを入れようと思ったら、ヒゲのユニットばかりになってしまって……。

稲垣:でも、そこはうまいことバランスが取れたと思います(笑)。

『モンスター・コレクションTCG』
▲ファンタジーと言えば欠かせない存在であるドワーフも、『アポカリプスの魔剣』でついに登場。加藤先生の言うように、かなり“おっさん”くさいユニットが多数登場するようだが……。

――公式サイトで公開されているモンコレの世界(8)でも、少しあやしいことが書かれていますよね(笑)。

加藤:世界観的に納得してもらうための設定のことですね(笑)。個人的にはヒゲまみれでもいいんですが、常に「女の子成分が足りない」とアドバイスいただいているので、それならばと何かしらの設定を付け加えています。

――“姫を守る七人のドワーフ”って“白雪姫”を思い出させるような設定ですよね。

加藤:実際にそれは“白雪姫”がモデルなんですよ。“白雪姫”の原典は小人が“ドワーフ”なんですよね。ですからこの設定は、原典に忠実なんです。“ドワーフ”と女の子をつなげるにはこれしかないなと(笑)。

稲垣:ちゃんとファンタジーな世界に落ち着いてよかったですね(笑)。

――ちなみにドワーフは“ブロック3”以降では初となる、奇数レベルのユニットですよね。

『モンスター・コレクションTCG』

加藤:“ブロック・エレメンタル”は偶数レベルがメインのブロックですが、実験的に奇数レベルのユニットを登場させてみました。

高橋:ドワーフも最初は2・4レベルで作っていましたよね。

加藤:開発の後半までは偶数レベルでドワーフのカードを作っていたんですが、奇数で試してみようと考えたんです。ドワーフは2・3・3とユニットが並んで、2レベルを盾役にしながら相手を倒していくようなデックにしたいとデザインしました。

――“ブロック3”ではトロールが登場しましたけど、ドワーフはトロールよりも小さいイメージがあるので、ドワーフを3レベルにすることで差別化を図ったのかとも思いました。

加藤:それもありますね。4レベルのトロールとドワーフの英雄が並んでいたら、ちょっと不思議な光景に見えるじゃないですか(笑)。レベル=大きさというわけではないんですけど、そういうところも含めて3レベルにサイズを変更したんです。

高橋:確かに、ドワーフの英雄はすべて3レベルですね。

加藤:それと○○隊~というカードは5レベルにしているので、イメージはしやすいかなと思います。

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(C)GROUP SNE/FUJIMISHOBO,BUSHIROAD

データ

▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック アポカリプスの魔剣』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年5月10日
■希望小売価格:1パック 330円(税込)/1BOX 6,600円(税込)
 
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Amazon.co.jp
▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック サザンの聖角獣』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年3月2日
■希望小売価格:1パック 330円(税込)/1BOX 6,600円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG ブースターパック サザンの聖角獣』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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