2013年5月10日(金)
――MMORPGは、たくさんの人と一緒に遊べるのが一番の特長ですからね。昔は狩場で初心者の方に教えているベテランの方をよく見かけました。
中村:環境以外の面でも、積極的にベテランの方と新規の方が触れ合えるような世界にしたいですね。当時の話をすると僕が『RO』を始めた時、隣にいた方に「君、初めて?」と話しかけられたことがありました。それで「今始めたばかりなんです」と言ったら、アドバイスやアイテムをもらったり、転職まで付き合ってもらったりしたんです。Breidablikでも、そうした人と人との絆が生まれたらいいですし、運営側でもその流れを作っていきたいですね。
――具体的にどのようなことを行うのでしょうか?
中村:第1弾として、ゲームマスター(GM)イベントでサポートをする予定です。スタートするとおもむろにGMがいて、「君、初めて?」と(笑)。ログインした瞬間にGMキャラに話しかけられる勢いで、一緒に狩りに行くなど、ゆるーい雰囲気のGMイベントを行いたいです。
そして、それがユーザーさん同士で助け合う土壌になって、イベント後もパーティを組んでもらえるようになればうれしいですね。あとイベントに参加した証として、特別な外見の装備品をプレゼントし、「この装備をしている人には初心者さんも気軽に話しかけてね」と、ユーザーさんにサポートを委ねてみる形なんかも考えていたりします。
――既存ワールドではキャラクターが強くなりすぎて、そういった光景は見られなくなりましたね。
中村:やはりユーザーさん同士の温かい関係は重要だと思うんですよ。なのでサービス開始当初にあった、「MMORPGってこういう楽しさがあるよね」「こういう触れ合いがおもしろいよね」という雰囲気を再現するのが、一番やりたいことの1つです。
スタンドアローンのゲームでは絶対にできない。だから『RO』なんだよね、と再び思っていただければうれしいです。MMORPGとしての『RO』を再認識というか……思い出してほしいと考えています。
――Breidablikは、MMORPG黎明期の楽しさを再認識できるワールドとなるのですね。
中村:そうですね。現在休止している方とか、社会人になって引退してしまった方とかでも、当時の思い出が残っていると思うんです。その思い出がよみがえる場所として活用してもらえればと。もちろん新規で始める方にとっても、みんなとチャットや狩りをして、「この雰囲気がMMORPGなんだ」と感じられるワールドにしていきたいですね。
特に『RO』はこの10年間ですごいボリュームになり、初めてプレイする方には大変なゲームだと思います。しかし、Breidablikは新作MMOと同じぐらいのコンパクトさでスタートしますので、初めてすぐに『RO』の楽しさを味わえるはずです。
――他に既存ワールドとの違いはあるのでしょうか?
中村:実はBreidablikにはカプラの転送サービスがありません。というのも、ポタ子(※)を復活させたいんですよね。移動を制限すると不便だとは思いですが、そこからユーザーさん同士の触れ合いが始まることもあります。
田口:ブルージェムストーンも、もちろんゲフェンでしか購入できません。ポタ子をするアコライトさん。そのためにブルージェムストーンを運ぶマーチャントさんというように、ユーザーさん同士で助け合っていただけるとうれしいです。
※アコライトのスキル・ワープポータルで、他のプレイヤーを希望する狩場へ転送してくれる有志のプレイヤーのこと。スキル使用にブルージェムストーンというアイテムを消費するため、ジェム代+αの料金を支払うのが通例だった。
▲Breidablikワールドでは、ベテラン講師(運営スタッフ)の案内付きなので、初心者でも安心。 |
――臨時公平広場も活性化しそうですからね。ちなみにパーティシステムは、既存のワールドと同じなのでしょうか?
中村:基本的な仕組みは同じですが、使いやすい設定にするつもりです。それとBreidablikでは攻城戦を行いませんが、それに代わるコンテンツを用意します。
田口:攻城戦はプレイヤー対プレイヤー(PvP)なので敷居が高いと判断しました。プレイヤー対モンスター(PvE)でそれほど難易度も高くない、誰でも参加できるような企画を進めています。
――オープンβテスト終了時の超強いバフォメットのようなものでしょうか?
田口:イメージとしては、蜃気楼の塔やカウントダウンイベントのほうが近いですね。それを毎週土日に開催する予定です。詳細は追ってとなりますが、力を合わせてモンスターと戦うコンテンツはほぼ実装確定と言ってもいいですね。
中村:運営では今のところ“ボスハンティング”と呼んでいます。また構想段階ですが、ポイント制などを導入して競争できるようにしようかと検討中です。
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