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2013年5月11日(土)

読む人の涙を保証します――新作『氷の国のアマリリス』で機械たちの“生き方”を描いた松山剛先生にインタビュー【Spot the 電撃文庫】

文:てけおん

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第76回となる今回は、『氷の国のアマリリス』を執筆した松山剛先生のインタビューを掲載する。

『氷の国のアマリリス』
▲パセリ先生が描く『氷の国のアマリリス』の表紙イラスト。

 本作は、氷河期が訪れ、すべて氷の下に閉ざされた世界を舞台に、機械たちの“生き方”を描いた物語。人類は“白雪姫(ホワイトスノウ)”という冷凍睡眠施設で眠り続け、そして、それを守るロボットたちが小さな村を形成し、細々と地下での生活を続けていた。

 副村長の少女ロボット・アマリリスは、崩落事故による“白雪姫”の損傷や、年々パーツが劣化する村人たちのケアに心を砕いていた。再び人とともに歩む未来のために。しかしある時、村長の発した「――人類は滅亡すべきだと思う」という言葉に、彼女と仲間たちは戦慄するのだった……。

 松山先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 私が小さいころ好きだった本に『大どろぼうホッツェンプロッツ』というドイツの童話があります。その中に“アマリリス”というかわいい妖精が出てきまして、いつか自分の作品に出したいと思っていました。作中のアマリリスは妖精ではなくロボットですが、凛とした性格はどこか似ている気がします。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

 氷の地下世界で暮らすロボットたちの、幻想的なファンタジーです。少女ロボット“アマリリス”が、一途に、健気に、まっすぐに頑張るお話です。優しい雰囲気の絵本や、童話テイストのお話が好きな方にオススメです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

 物語が急展開するところがあるのですが、そこからラストにいたるまでの展開ですね。哀しい結末と暖かい結末、両方のバランスを苦労しました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 改稿も含めて半年くらいです。

――執筆中に起きた印象的なエピソードはありますか?

 長期入院している父が、私の本が出ることを知って「よかったなあ」と笑ってくれました。普段ほとんど笑わない人なので、この本を書いてよかったなあと心底思いました。

――主人公やヒロインについて、生まれたきっかけやキャラクターについて思うところをお聞かせください。

 だから大どろぼうホッツェンプロ(ry)

――小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 読みやすさです。特に文章のリズムには気をつけています。

――アイデアを出したり集中力を高めたりするためにやっていることは?

 缶コーヒーを飲むことです。確実に太ります。

――今熱中しているものは?

 この鼻水をどうやって止めるか。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。

 中学生になったばかりのころの話です。

私「母さん、俺のファミコンが見当たらないんだけど?」
母「あら、それなら○○さん(親戚)のマッサージ機と交換したわよ」
私「(゚Д゚)」

 それ以来ゲーム機は怖くて買えません。

――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?

 星新一先生のショートショート。心地のよい、あの軽妙な文体が大好きで、それからは自分の書く文章もリズムにこだわるようになりました。また、先生の作品には“ちょっと変わったロボット”がよく登場するのですが、それが本作にも影響していると思います。

――現在注目している作家・作品は?

 横山光輝先生の『三国志』を読み返していたら、それを見た家族が次々にハマり、いま我が家は空前の三国志ブームです。

私「あれ、母さんもう出かけた?」
母「ここにいるぞ!」

――読者へのコメントをお願いいたします。

 これを読んだ友人がボロボロに泣いてくれました。あなたの涙も保証します!

(C)松山剛/AMW
イラスト:パセリ

データ

▼『氷の国のアマリリス』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年4月10日
■価格:683円(税込)
 
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