2013年5月10日(金)
クエストカウンターでプレイヤーが最初に受領するであろうクエストは“アースクエスト”。どれも簡単なクエストだが、さすがに“たった1人”では苦戦は免れない。そんな時に役立つのが、前述のパートナーカード。ベッドやおふとんに横になって気軽にプレイできるPS Vita版は、チャットをしながらやるのがおっくうな時もある。
ゆえに「ぼっちでやるのも悪くないよねー」ということで、筆者はパートナーカードを酷使。幸いなことにトロとクロは簡単なクライアントオーダーでパートナーカードをくれるので、早速お仲間にチョイス。相棒のアフィンなど、ゲームを進めるにつれてパートナーカードは少しずつ増えていく。
ありがたいのは、パートナーカードのレベルはつねに自分のクラスレベルと同じになるということ。例えばレベル20のハンターで引き受けたクエストに挑む場合、パートナーカードで呼び出したNPCのレベルも20になる。初代PS以来『どこでもいっしょ』シリーズのファンである筆者は、トロやクロたちと“いつまでもいっしょ”にクエストに挑めるのがとてもうれしかったりする。
▲PS Vita版の独自要素。クライアントオーダーをクリアすればパートナーカードがもらえる。 |
▲トロ・クロと一緒に冒険できるのだ! | ▲進化デバイスでトロ・クロがマグに!? こちらも気になる。 |
これはPS Vita版に限らない話かもしれないが、『ファンタシースターオンライン2』の最大の特徴は“手軽さ”に尽きる。1回のクエストは平均10分~30分くらいで終わるし、その中で存分に冒険感覚が味わえる。3Dアクションパートも、敵ごとに攻撃パターンや弱点を把握するなど、本格的かつ爽快感あふれる仕上がり。ガッツリ腰をすえてもいいし、ちょっとやるにもいい。このあたりのバランス感覚が実に絶妙だ。
敵がランダムに落とすドロップアイテムも、RPGらしい多彩なバリエーションと楽しさに満ちている。「おのれセガ、商売上手だな!」と思ったのは有料アイテムの倉庫で、いろいろなアイテムを収集していくうちに「うーん、基本倉庫では足りない」となってくる。工夫すれば有料アイテムに頼らずともなんとかなりそうだが、恐らくベリーハードをクリアできるころには限界が来ると推察され「そこまで遊ぶならきちんと対価を払うべきでは?」となりそうな気がする。
筆者はPC版をプレイしていないが、共用ブロックで交流した限りでは際立った不都合や不便などは感じられなかった。強いて言えばチャットによるコミュニケーションで「PS Vita用の簡易キーボードとか出ないかなー」と思うことは多々あったが、PC版はゴロンと横になってプレイできないわけで、このあたりはトレードオフとも言えるだろう。
キャラクターを登録したサーバーは固定だが、推奨難易度やプラットフォーム別に分けられたサーバー内ブロックは移動可能と、プレイヤーごとの住み分けが明確に行なわれている点は、これからゲームを始めたい初心者にとって安心できる要素の1つ。多くの同系統作品と異なりと膨大な準備や時間を必要とせず、1日数十分から手軽に遊べる本作は「オンラインRPGをやりたいんだけど、何がいいかな?」という人に最適なタイトルではないだろうか。冒頭でも触れたが“基本無料”につき、気になる方はぜひプレイしていただきたい。(豊臣和孝)
▲オンラインRPGとは思えないお手軽さ。推奨難易度などのブロックわけもうれしい配慮。誰もがマイペースで進められるので、今から始めてもまったく問題なし! |
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