2013年5月16日(木)
さて、実際にパーツを置いていく作業に入る前に、押さえておきたいポイントを先にご紹介します。シンボルアートを効率よく作るためのテクニックですので、最初に覚えてしまいましょう。今後のアップデートでシンボルアート編集時の操作に変更が入らない限りは、今回紹介する方法で対応できると思います。
シンボルアートは、基本的にレイヤーと呼ばれる層を重ねることで、図像を作っていきます。例えば、最初に首を作り、次に頭、次に髪の毛……といった具合ですね。もちろん、パーツを置いた後にレイヤーの順番を変更することは可能ですが、現状ではレイヤーの閲覧性が高くなく、どのレイヤーがどこにあるのかを判断することが難しいのです。なので、あらかじめレイヤーの順番を意識して作っておくと、後々の手間を省けるのでオススメです。
イラストソフトなどで、特定の部分の色を抽出するスポイトのようなわかりやすい機能がないため、パーツを同じ色でそろえたい場合に困る人もいるかもしれません。そこで、同じ色でそろえる2つの方法をご紹介しましょう。1つは、レイヤーメニューの“その他”から“色のコピー”を選ぶ方法。同じメニュー内にある“色の反映”を実行することで、現在選択しているパーツをコピーした色で染めることができます。もう1つはレイヤーの複製機能。すでに配置したレイヤーを複製してできたレイヤーを、レイヤーメニューの“その他”から“パーツ変更”でパーツの形を変更。同じ色の別の形のパーツとして利用できます。自分のやりやすい方法を使うといいでしょう。
テクニックというよりも、この方法でシンボルアートを作る際の注意点です。『FrontViewer3』がつねに一番手前のウィンドウとして表示されてしまうため、マウスでパーツを移動させようとすると、前面に表示されている見本画像を動かしてしまいます。『FrontViewer3』のウィンドウと重なっていない部分であればマウスでも操作可能ですが、キーボードの矢印キーなどを使ったほうが微調整がラクなので、キーボード操作に慣れてしまうといいでしょう。詳しい操作は、『PSO2』プレイヤーズサイトのオンラインマニュアルを参照ください。
ここまで来たら、あとは見本画像に沿ってパーツを置いていくだけ。とはいえ、あまり見本画像にこだわりすぎず、たまには自分の裁量でパーツを置いてしまってもいいと思います。自分も「最終的にそれっぽくなればいいんじゃない?」というノリでやってますし(笑)。
▲輪郭線を描く場合は、まず黒いパーツをシルエットに合わせてざっくり置きましょう。その後、黒いパーツを少し残すようにして別のパーツを上に置きます。 | ▲これで簡単に輪郭線が作れます。黒いパーツのレイヤーを複製して、色を変えてから少しずらして置くのがポイントです。 |
ということで、今回完成したのが下の写真。……見本画像とかなり違います。イラストのカワイらしさを表現しきれませんでした……無念。じっくり見ると、多くの部分が省略されていることがわかると思います。手を抜いたわけではないんです。実は、シンボルアートは使えるパーツの総数が決まっており、225枚のレイヤーしか使用できません。225枚と聞くとなんだか多いように聞こえますが、実際に作ってみると結構カツカツなのです。なので、ザックリ作るところと細かく作り込むところを判別していかなければ、最悪形にならないということも……。
シンボルアートに関して言えば、絵の得手不得手よりも、パーツを使うセンスのほうが問われると思います。自分はパーツ選びのセンスがないので、ひたすらペッタペッタはりまくり、レイヤーが足りなくなってしまうことが多いです(苦笑)。
▲本当は影とかも付けたかったのですが、レイヤー切れで断念。レイヤーをすべて使い切っているため、フキダシでしゃべらせようにも6文字までしか書けないという……。 |
ともあれ、時間をかければ誰でも形にできるのがシンボルアートのいいトコロ。皆さんもこの機会に、ぜひシンボルアートにチャレンジしてみてください。保存したシンボルアートも自由に編集できるので、ハイクオリティなシンボルアートを見つけたら、どのように作られているか分解してみるのも勉強になりますよ!(フキダシを使うために作り直しを考えているホロ=ロゥ)
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