PS3『ねらわれた学園』“PlayView完全版資料集”を動画レビュー！ 収録コンテンツの魅力と快適動作についてアニメ好きが語る

文：イトヤン

■『ねらわれた学園』の本編を振り返ってみる

ごえモン：ここまでほとんど設定資料集の話ばかりでしたけど、『ねらわれた学園』本編の魅力について話しましょうよ。ここに集まった3人は全員、『ねらわれた学園』の劇場アニメを見ているわけですが、原作小説を読んでいる人っています？　実は私は、読んでいないんですが……。

てけおん：僕も読んでいないです。

イトヤン：原作をリアル中学生の時に読んで、その勢いで薬師丸ひろ子主演の実写映画を、ロードショーの時に見に行っています。

ごえモン：その映画って、今回のアニメとは関係があるんですか？　

イトヤン：ほとんど関係ないです。なにしろ大林宣彦監督作品なので、かなりぶっ飛んだ内容ですから。原作だと京極にあたるキャラの名前なんて、“星の魔王子”ですよ（笑）。

▲『ねらわれた学園』の原作は、SF作家の眉村卓氏による、ジュブナイル小説の名作です。超能力をはじめとする原作のSF的な要素は、今回のアニメにも受け継がれています。

ごえモン：じゃあ、アニメのほうが原作に近い感じですか？　

イトヤン：う～ん、今回のアニメも原作とはちょっと違うんですよ。アニメの主人公・関ケンジの祖父っていうキャラが出てくるんですけど、その祖父が原作では中学生の主人公だった、関耕児なんです。だからある意味、アニメは原作の次世代のお話と考えられます。

てけおん：なるほどね～。でも正直、そういった知識がなくても今回のアニメは楽しめたよね。

ごえモン：そうですね。原作や昔の実写版を全然知らない人でも、気軽に見て楽しめると思います。

▲主人公の関ケンジが、謎の転校生・京極リョウイチと出会うところから物語は始まります。イケメンの京極を見つめて、なぜか頬を赤らめるケンジ。

ごえモン：それで、今回の劇場アニメを見た感想は？

てけおん：青春っていいなぁ!!

ごえモン：甘酸っぱい青春らしさは、作品の全体からあふれ出ていましたね。

てけおん：主人公のケンジ君の性格がよかったよね。悩みこんでしまうタイプじゃなくて、あっけらかんとした性格の子だったので、お話が湿っぽくならなかった。

イトヤン：声優さんについて特に予備知識もなく見たんですけど、渡辺麻友さんの演技が、すごく上手でビックリしました。エンディングで名前を見て、初めて気が付いたぐらいで。

てけおん：中心になる4人をはじめ、声優さんはみんなよかったよね～。

イトヤン：このアニメの最大の魅力は、声を大にして主張したいところですけど、なんといっても作画がエロい!!

ごえモン：そんなに力を入れて大声で言うような内容じゃない気が（笑）。

てけおん：確かに、女の子の動きなんかはすごくエロかったねぇ。身体のぷにぷにっとした感じが、動きから伝わってきてよかった！

イトヤン：女の子だけならともかく、主人公のケンジまでエロい（笑）。冒頭のシーンでイケメンの京極君に出会って、男の子のケンジがなぜか頬を染めてたりして（笑）。

てけおん：男子が見ても女子が見ても、「エロい！」と喜べるわけだ（笑）。

ごえモン：エロいかどうかはともかく、ちょっとオーバーな動きなんだけど、そのぶん、動きそのものでキャラの感情が表現されている。キャラの動きを見ているだけでも楽しかったです。

■ボリューム満点のコンテンツを、スムーズな操作で快適に見られる楽しさ！

ごえモン：さて、“完全版資料集”の中身を詳しく見たり、本編の内容を振り返ったりしましたけど、どうでした？

てけおん：なんと言っても、“完全版資料集”の操作が予想以上に軽快だった。拡大や縮小はスムーズだし、ページ送りは速いし。

イトヤン：昔、CD-ROMの設定資料集が発売されていて、自分もいくつか買ったんですけど、それとは快適さが比べものにならないですね。

ごえモン：収録されているデータはすごく多いんだけど、それを見るのが快適だから、あまり苦にならないですね。

てけおん：本当にボリュームがスゴい。普通、絵コンテ集って設定資料集とは別々に売ってるものだよね？

イトヤン：もちろん。原画集だって普通は別ですよ。それが全部一緒になっているんだから、アニオタとしてはうれしいですよ。

ごえモン：あと、場所を取らないのが地味にうれしい。うち、本ばっかりなんで。

イトヤン：今後もいろんなアニメで、この“完全版資料集”が出てくれれば、我々オタク的には大喜びできるんですけどね。

ごえモン：これが当たり前になったら、アニメ業界としては大変かもしれないですけどね（笑）。でも、ユーザー的にはそんな未来が来てほしいですね。

▲『ねらわれた学園』は、キャラを大胆に動かす作画から背景美術まで、映像的な見どころが満載のアニメです。それだけに、アニメ本編もこの“完全版資料集”も、何度も繰り返して見返すたびに新たな発見ができるはずです！

(C)眉村卓・講談社／ねらわれた学園製作委員会
(C)2013 NBGI
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データ

関連サイト

• 『ねらわれた学園 劇場版アニメ＆完全版資料集 Hybrid Disc』公式サイト