【電撃PSO2】男性と女性の格差は服の価格!? 『ファンタシースターオンライン2』座談会で見えてきたPS Vita版リリース以降の状況

文：電撃オンライン

■ユーザー間のアイテム取引価格はつねに変動している！

――相川さんはどんな出来事が印象的ですか？

相川：PS Vita版から始めた人と一緒にやることが多いんですけど、その人たちいわく「お金がない」、「薬が買えない」と（笑）。いらないアイテムを売ったり、デイリーオーダーをうまく活用したり工夫してほしいと伝えました。

　あと“マグ”に戸惑っていましたね。どうやってつければいいのかがわからなかったり、クエストが必要というのもわからなかったり。どうやって進化させていったらいいのかも、戸惑っていました。

レトロ：経済に関しては、昨年のサービススタート時から見るとアップデートによるバランス調整がいろいろありました。拾ったものを売った金額も、今より高かったんですよ。以前は1個1,000メセタだったものが、1/4に下がった。ゲーム内にお金があふれているインフレ対策です。

　PS Vita版からやり始めた人たちからすると、「いいものは高くて買えない」時代と言えますが、スクラッチで出るレアな服は何百万で売れます。200ACスクラッチを11回やったとして、アタリ服を2個引けば、それだけで数百万メセタくらいにはなるので、金策にするというのはアリだと思いますね。

豊臣：数字が具体的で生々しいですね……。

レトロ：女性用の服が基本的に高いです。男性用の服は捨て値なので、僕はいつも安く購入しております。10万を切る価格で買えます（笑）。

▲同じ服でも男性用と女性用では需要がケタ違い。女性用はとてもお高い……。

相川：私は本作を主人とも一緒にやっているんです。去年“浴衣”が欲しいと思った時、主人は男性キャラだから安い浴衣をすぐ買えたんですが、私は全然手が出せなくて、すごい悔しかった！

レトロ：男性用と女性用では、ケタが2つは違いますからね。

相川：もうね、主人がホイホイ買ってるのに、私はなんにも買えない。

レトロ：今でこそ男性用の服も10万くらいなんですが、一番最初に実装された時って“1,050メセタ”とかでしたよ。本当の捨て値ですよ。

豊臣：誰も欲しがらないんですか？

レトロ：そうなんです。それが途中で“リサイクルショップ”が登場し、スクラッチで引いたアイテム8個を特殊なアイテムと交換できるようになった。それが入ったことで、捨て値アイテムの底値がガッと上がった感じです。武器強化や特殊能力の追加に必要な補助アイテムが手に入るので、1,050メセタの時にため込んだ人はかなり得をしたんじゃないかな（笑）。だって、今は価格が100倍になってますから。

豊臣：それはもうPS Vita版のユーザーにはどうしようもない……。

レトロ：この話は忘れていいです！　語っておいてなんですが、知らなくていいことです。過去には戻らない（笑）。今の人たちは、今の価格で見ていけば全然いいです。

　金策は人それぞれになるんですけど、先ほど言ったように、スクラッチで引いた“旬”な女性用の服や人気がある服を売っていくことは手っ取り早く稼げます。あとは、今すぐは無理かもしれないけど、寝かせていつか売る方法ですね。今だと“ウェディングドレス”とかって高いと思うんですが、この服が出た当時はそんなに高くなかったと思うんですね。まあ、6月とかに再販されると思いますけど（笑）。

相川：ラッピーのドロップアイテムとか、どうですかね？

レトロ：ドロップアイテムは、プレイヤーが多くなるほどドロップ数も増えるので、捨て値ですね。1,050のものも多いですね。

■お金をしぶるうちはハマッていない！　ハマりすぎている編集者が熱弁

――今までプレイされた中で「こんなおもしろいことがあった」、「今は変わったけど、こういうことがあった」など、印象的な事柄はありましたか？

レトロ：1月くらいの話ですけど、ダメージ調整が入って“フォースがみんなゾンデを使っていた”ですかね。今も使っていると思うんですけど（笑）。

　スキルって取り方によっては“特化した形”にできるじゃないですか。ゾンデ系に特化させると、威力が上がり、消費PPが減るという状況を作れる。そうなると、ほぼ連発できちゃうんですよ。遠くから範囲攻撃ができるので、前衛が近づく前に敵が全滅している（笑）。ダメージ減などの調整が若干入りましたが、一時期はほとんどの人がゾンデを使っていたのは、印象的ですね。

▲オンラインゲームと言えばキャラクター育成にも流行り廃りがつきもの。

豊臣：スキルチャートを見ていてなんとなく思ったんですけど……今はフォイエ系がいい感じなんでしょうか？

レトロ：大器晩成スキルなので、まずはフォイエ系に入ってチャージPPリバイバルを取りにいくのがいいのかもしれません。テクニックってチャージする時間が長いので、チャージ中にPPが回復するのはフォースにとって割と重要なんです。フォースは、まずそれを取りにいくのがオススメですね。

　その後は、何をするかによって変わります。炎あるいは雷に特化させるかの二選択。氷系もあるんですけど、あまり人気がないですね。氷系に特化させても、あまりダメージ的なプラスがないからだと思うんですが……。

相川：氷系って凍らせて止められるんで、個人的には好きです。

レトロ：凍らせて止められるのはその通りなんですけど、状態異常を狙っていく場合、わざわざツリーを特化させる必要があるのかなーって。僕は氷系に特化させたことがないので、あまり強くは言えないんですが、威力が出ないらしいですね。少なくとも雷系は優秀だと思います。スキルの取り方は個性が出るポイントですけど、実際は攻略本やネットなどに出ているオススメを参考にする人も多いと思うんですけどね。

豊臣：ネットには先人の情報がたくさんありますから、それにすがりたくなる気持ちはわかります。

レトロ：一般的なゲームって、スキルを1回取ったら戻れないじゃないですか。本作では課金すれば、ツリーの追加やリセットはできるんですけど……。完成形を見据えて上げていく必要があるのか、それともレベルが上がるまでは、今やりやすいように修得していって、自分が完成形だと思うところのポイントがたまったらリセットして完成形にするのか。それは人それぞれだと思います。無課金で楽しみたい人は、最初からそういうのを考えてやるべきなんですけど、そんなのレベル1の時に判断できるわけがない。

――確かに難しいですね。

レトロ：僕は、最初は適当に振っていっていいと思うんです。自分が本当にこのゲームを好きになってちゃんとプレイするとなったら、課金してスキルツリーを追加すると思うんですよ。まずは楽しむことが第一。最初はお金を使いたくないと思っている人も、本気でやり始めたらお金は払うはず。

　例えば、観たい映画があったら1,800円払って映画館に行くのって普通にすることじゃないですか。「今すぐに見たいけど、地上波で放映されるのを待とう」なんて思わない。そういうことです。お金が惜しいと思っているうちは、きっとそこまでハマってないんです（笑）。

豊臣：それはそうかもですね（笑）。

相川：そもそも初心者は、スキルツリーの存在すら知らないかもしれませんね。

レトロ：僕も本当に最初のころは、スキルを振ってなかったですもん。

相川：私も途中まで気づきませんでした。

――チュートリアルで教えてくれるんですけど、その時は深く理解できなくて「まぁ、そんなのあるのか」くらいですね。

レトロ：チュートリアルって、今の人は見ないと思うんですよ。僕はたいてい飛ばします。それで、後で「見たい」と思って見られなくて困るパターンが多い（笑）。

――相川さんは、何かありますか？

相川：おもしろい話というよりは……私は元々かなりネットゲームをやっていて、オンラインゲーム好きな友だちが大勢いるんですけど。PC版が始まった時に、みんな遊び始めたんですね。「久しぶりに友だちと遊ぼう」と思ったら、シップ（サーバー）がバラバラ。シップ1の人、5の人、8の人みたいな感じで「どこにキャラを作ろう？」みたいに困って。

　最初は1に作って、次に10に飛んで、今は5に戻ってきた。シップ1の友だちが一番アクティブだったんですけど、人数制限ですごい混んでいて入れず、しばらく会えなかったです。その後、数日だけ開放された時にやっと会えて、ちょっと感動しました。

豊臣：そういうの、ありますね。

相川：あと、この間のスクラッチ対決はおもしろかったです。セットで買うと11本なんで、55本を購入しました。編集部で牧野と2人で1本ずつ引いて表に付けていったんです。最初、私のほうが2～3回目で“ロマンバカマ”が出て「ラッキー！」と思っていたら、同じものがダブってきたんです。すると相手の牧野がどんどん出し始めて、「出ろー！」って言った瞬間に“ぬれバスタオル”と“ヘッドタオル”が連続で出た。さらに最後の最後、50本を過ぎたところで“和風茶屋制服”が2人にポロポロっと出て「あぁ、やっぱりランダムでおもしろいな」と思いました。

――あの記事は読みごたえがありました。そして、いつの間にかリリーパが楽器を弾いてる！

レトロ：僕です（笑）。リリーパスーツは欲しかったので、頑張って引きました！　ちなみに、『電撃PlayStation』の『PSO2』攻略班である“電撃警備保障”のステラは、出なくて何百万で買ってましたね（笑）。メセタの使い方もいろいろあると思うんですが、僕は貧乏性なので、ためたお金をあまり使えないんです。

豊臣：ああ、そういうのってありますね。

レトロ：楽器だと、ドラムやギターは動きが大きくて見た目もおもしろいです。

▲読者からの提供もあったというマイルームにズラリ並んだコレクション。今は楽器でコーディネイトされており、質実ともに壮観という他ない。

レトロ：さっきの話とつながるんですが、男キャラなので、女子用の服は全部いらないので売ります（笑）。『ファンタシースターユニバース』や『ファンタシースターポータブル』では女性キャラでプレイしていたんですけど、今回はもうネカマをやめようと。

――ネカマを卒業したと。

レトロ：いや、別にネカマをやっていたわけではないですよ!?（笑）　普通に男言葉で「俺」とか言っていたんですが。

　このゲームに関しては、“自分の理想”を体現する人が多いんだと思います。だから“うちの娘”って言い方をする。女性を演じるというよりは、理想をキャラクターに投影するって感じですよね。だから巨乳が多かったり、ちっちゃいツインテールみたいなキャラが多かったりする（笑）。

豊臣：性癖が反映される？

レトロ：そうそう！　それはそれで、他のゲームにはない特徴なのかもしれません。

相川：嫁ではないんですか？

レトロ：娘であったり、嫁だったりするかもですね。“俺の嫁”は、よく聞くじゃないですか。でも“娘”だと、性的な意味すらなくなるので、そこはすごいなぁと思います。

豊臣：それに起因するのか、PS Vita版で小柄な女性キャラを作ると、PC版で見た時に違和感を覚えるという声がよく聞かれますね。

レトロ：PS Vitaしか持っていない人でキャラクタークリエイトに本当にこだわりたい場合、ネットカフェに行ってキャラの顔をいじるのがオススメです。カットイン時に顔が大きく写るので、ぜひ細部まで作り込んでください。

遊びかたや今後の展開は3ページ目で！

(C)SEGA

データ

関連サイト

• PC版『ファンタシースターオンライン2』公式サイト
• PS Vita版『ファンタシースターオンライン2』公式サイト
• 電撃オンライン内“電撃PSO2”特設サイト