2013年5月31日(金)
電撃カードゲーム担当編集のカネキングです。トレーディングカードゲームのルールを紹介するこの連載企画。今回は、セガトイズさんから発売される『コロッサス・オーダー トレーディング・カードゲーム(以下、コロッサス・オーダーTCG)』を特集します!
本作は、7月5日から本格展開される完全オリジナルのカードゲーム。4つの国が争いを起こしているファンタジー世界を舞台に、“コロッサス”と呼ばれる強大な力を持った存在をめぐる戦いが描かれるというバックグラウンドストーリーが用意されています。4つの国は、それぞれ白のピアディン、黒のヴァルデン、青のファストガル、赤のカオレンとなっており、すべてのカードがこのいずれかに属しているのです。
ゲームシステムは、フォロワー(いわゆるユニットカード)を召喚して戦うというオーソドックスな対戦型のゲームですが、心理的な駆け引きと記憶力を試されるという点が、他のTCGにはない大きなポイントになっています。
それでは早速、本作のチーフプロデューサーであるセガトイズのポール・アダチさんと、ルールを確認しつつ対戦を行いたいと思います! ポールさん、よろしくお願いします! なお今回の対戦では、ポールさんが白のデッキを、僕が黒のデッキを使いました。この2種類のデッキが、7月5日に発売されるテーマデッキ(構築済みデッキ)になっております。7月5日には、拡張パックも同時に発売されるので、すぐにいろいろなデッキが組めますよ!
▲『コロッサス・オーダー トレーディング・カードゲーム テーマデッキ 鳴動編 ピアディン』 | ▲『コロッサス・オーダー トレーディング・カードゲーム テーマデッキ 鳴動編 ヴァルデン』 | ▲『コロッサス・オーダー トレーディング・カードゲーム 鳴動編 拡張パック第1弾』 |
さて、本作のルールは勝利条件から説明したほうがわかりやすいので、まずここからお話したいと思います。
本作の勝利条件は2つ。1つ目は、フォロワーなどでデッキを攻撃し、相手のデッキを0枚にしたら勝ち。もう1つが、コストの支払いに使用する“ロカス”(いわゆるリソース)に、“ジェム”と呼ばれる宝石カードを6枚並べたら勝ちというものです。
▲こちらがプレイ中の盤面。詳しくは後述しますが、左に置かれているのがリーダーカードのような存在である“コロッサス”、中央上段がコストの支払いに使う“ロカス”、下段が攻撃や防御を行うフォロワーになります。 |
特徴的なのは後者ですね。まず“ロカス”には、1ターンに1枚まで、手札から好きなカードを裏向きで配置していくことになります。何もなければ、あっさり6枚“ジェム”を埋めて勝利となるのですが、もちろんそう簡単にはいきません。
プレイヤーは攻撃時に、相手のデッキ、“ロカス”、OFF状態(横向き)のフォロワーの3つのうち1つを対象に選ぶことができる仕組みになっています。“ロカス”を攻撃された場合は、“ロカス”のカードが表向きになり、それが“ジェム”だと相手に奪われてしまうのです。奪われた後は1ドローし、手札から好きなカードを埋め直せるのでコスト差が付いてしまうことはありませんが、“ジェム”を奪われるのはなかなか痛いのですよ。
ですので、素直にジェムばかり並べていると、攻撃の的になってしまうかもしれません。攻撃されたのが“ジェム”じゃなかった場合は、特にデメリットはありませんので、あえて“ジェム”を置かないという選択肢もアリです。
▲“ロカス”には裏向きでカードをセット。ここに“ジェム”を6枚埋められたら勝ちですが、攻撃を受け“ジェム”がめくれると、相手に奪われてしまいます。“ジェム”じゃないカードを置けばノーリスクなので、囮にするのも戦術の1つ。 |
つまり、“ロカス”に6枚“ジェム”を並べるか、はたまたデッキを攻撃して倒すか。相手がどちらの戦略できているのか、自分はどちらを狙うのか。これをうまく読んで戦うことになります。また、“ロカス”に置いたカードは、相手はもちろん、自分でも確認や移動ができません。なので、自分がどこにどのカードを埋めたのかを覚えておかなければならないのです! 記憶力が試されるわけですね。
1つ注意してほしいのは、どちらの勝ち手段も同格ということです。“ロカス”に“ジェム”を6枚置いて勝つのが主な勝ち筋で、デッキアウトを狙うデッキも組める、といったようなものではなく、どのデッキもプレイングによって両方の勝ち手段を狙えるのです。単純に“勝ち手段が2つあるカードゲーム”と考えてください。
もちろん、デッキタイプによって狙いやすい勝ち手段はありますが、ジェム勝ちを狙いやすいデッキなのであえてデッキアウトを狙うといったように、プレイヤー次第で幅広いプレイングが可能なのです。ここが『コロッサス・オーダーTCG』最大のポイントであり、おもしろいところですね。
▲“ジェム”カードは大きく4色あり、同じ色でもイラストが複数あります。“ジェム”そのものには何の能力もありませんが、極めて重要なカード。デッキには20枚まで入れられます。 |
→対戦開始! 心理戦を制することができるか!?(2ページ目へ)
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