2013年は『テイルズ オブ シンフォニア』お祝いの年!? “テイルズ オブ フェスティバル 2013”1日目の模様をお届け

文：皐月誠

　バンダイナムコゲームスは、6月1日・2日に神奈川県・横浜アリーナにて“テイルズ オブ フェスティバル 2013”を開催した。ここでは、1日目の模様を紹介する。

　“テイルズ オブ フェスティバル 2013”は、2008年から毎年開催されている、人気RPG『テイルズ オブ』シリーズのファン向けイベント。今回はセンターステージ形式となり、横浜アリーナの観客席360度をフルに使った形にて催された。

　公演前にはスケジュール案内のアナウンスが『テイルズ オブ ファンタジア』ミント＆『テイルズ オブ デスティニー』リオン、『テイルズ オブ シンフォニア』ロイド＆『テイルズ オブ シンフォニア』藤林しいなといった掛け合いによってそれぞれ行われ、会場は早くも大きな歓声に包まれていた。

　公演が始まり最初に登壇したのは、『テイルズ オブ シンフォニア』ゼロス・ワイルダー役の小野坂昌也さんと、『テイルズ オブ グレイセス』シェリア・バーンズ役の河原木志穂さん。2人は、それぞれ自身が演じるキャラクターのコスプレ衣装を着用。小野坂さんは本日のために作られた河原木さんの衣装を指して、コスプレ衣装の素材が進歩したことや、以前に作られた自分の衣装が経年劣化していることを語り、会場に笑いを呼んでいた。

▲司会進行の小野坂さん＆河原木さん。

　本公演は前述の通りセンターステージ制のため、客席の合間にある通路を出演者が通るという演出が用意されている。その注意事項として小野坂さんが「女の子には触っちゃ駄目！　でも30越えてそうな男は触ってよし!!」と発言すると、観客席からは黄色い歓声が上がっていた。

■スペシャルスキット

　1つめのコーナーは、演者の身振りや映像の投影が盛り込まれた朗読劇・スペシャルスキット。ここで最初に現れたのは、緑川光さんの演じる『テイルズ オブ デスティニー』リオン・マグナスと、鳥海浩輔さんの演じる『テイルズ オブ ヴェスペリア』ユーリ・ローウェル。彼らは決闘をしているようで、白熱する戦いの最後には両者とも秘奥義を発動。戦いの行方は……？

▲緑川さんと鳥海さんが技名を叫ぶたびに、客席からは歓声が上がっていた。

　場面は変わって、河原木志穂さんの演じる『テイルズ オブ グレイセス』シェリア・バーンズ、岩男潤子さんの演じる『テイルズ オブ ファンタジア』ミント・アドネード、早見沙織さんの演じる『テイルズ オブ エクシリア2』レイア・ロランドが登場。レイアは新聞記者の勉強の一貫として新聞を売っているのだが、その一面記事は先程のユーリ＆リオンのようだ。

▲異なるタイトルの女性キャラクターが一堂に会する。

　唐突に出現した魔物を、レイアが“活伸棍・神楽”で撃退。その勢いでレイアが売っていた新聞もすべて飛んでいってしまった。3人は何が書いてあったのかを推測し、“テイルズチャンネル＋”の人気投票で2人が殿堂入りしたニュースだったと結論。2人を祝福するパーティを開くため、動き始める。

▲魔物が登場。		▲ランキングをプレイバック……あれっ？

　その3人を遠目に見ていたのが、小野坂さん演じるゼロスと小西克幸さん演じるロイド。3人の話していた内容が気になるゼロス＆ロイドは、レイアが飛ばした新聞に掲載されていた“プレザの男をとろかす濃密恋愛講座”のコーナーから、合コンを開催するのだろうと判断した。ユーリ＆リオンがちやほやされることを許せないゼロスと彼に誘われたロイドは、合コンの邪魔をすることに。

▲客席の合間で熱演する小野坂さん＆小西さん。

　パーティの参加者を探すミントは、代永翼さん演じる『テイルズ オブ エクシリア』ジュード・マティスと遭遇。『ヴェスペリア』チームと『デスティニー』チームからの参加者がいないことを残念がるジュードだが、そこに「諦めるな」と何者かの声が……。何者かの「我の名を唱えるがいい。我が名は……」という言葉に、ジュードが「ディムロス！」と答えると、置鮎龍太郎さんの演じる『テイルズ オブ デスティニー』ソーディアン・ディムロスが登場した。

▲パーティへ参加することにしたジュード。彼に囁きかけたのは……。

　首から上でディムロスのコスプレをした置鮎さんの登場に、会場は大爆笑。ディムロス本来の相棒であるスタンに怒られはしないかとジュードが怯えると、置鮎さんは「スタンは今、リッドと新宿で公演中だ」とメタなネタでさらに盛り上げていた。

▲面妖なコスプレをした置鮎さん。		ガイアスを演じる時は、“ガ”と書かれた飾りを頭に装着している。

　物陰からゼロス＆ロイドが様子を窺うところに、岡村明美さんの演じる藤林しいなと下野紘さんの演じる『テイルズ オブ シンフォニア ‐ラタトスクの騎士‐』エミル・キャスタニエが登場。ゼロスは「堅物のしいなは合コンに出席しない」と高を括るが、実際は祝福パーティであるため、しいなとエミルも出席を承諾する。

▲ゼロス＆ロイドが、しいな＆エミルの様子を物陰から窺う。

　乱入したゼロスがしいなを批難するが、逆にしいなは嫉妬心丸出しのゼロスへ失望を見せる。しいなたちがその場を去った後、ゼロスも完全に激昂し、合コンの打ち壊しを決意する。

▲妄想が暴走した結果、ゼロスはしいなの失望を買ってしまう。

▲宮野真守さんの演じるフレンは、エステル手製のケーキを持参して参加。登場時、客席に向けて「フレンは……ここだよ！」と連呼していた。		▲ユーリ＆レオンがパーティ会場へ到着。しかし、その模様は穏やかではない。

　いよいよユーリ＆レオンがパーティに来場。殿堂入りを祝福する声を聞き、身を潜めていたゼロス＆ロイドもこれが合コンでなかったとやっと気付く。しかし、「祝われる気分じゃない」リオンは辞退を表明。それもそのはず、新聞に載った理由は、武闘大会の決勝戦における秘奥義の激突で大会自体を滅茶苦茶にしてしまったため。

　去ろうとするリオンをゼロス＆ロイドが姿を表して引きとめようとするドタバタもある中、ユーリは「俺たちよりも、もっと祝われるのにふさわしい奴がいる」と発言。“祝われるのにふさわしい奴”とは……10周年を迎える『シンフォニア』のロイド、ゼロス、しいな！　さらに、外伝の登場人物ながらエミルも『シンフォニア』の仲間として祝福されることに。

▲色々あったものの、『シンフォニア』チームが祝福されるが……？

　そしてロイド、ゼロス、しいながエステル手製のケーキを賞味……すると全員が険しい表情に。ケーキを作ったのはエステルだったが、トッピングをしたのは味覚音痴のフレンだったという。「外伝なので」と逃げようとするエミルも、ゼロス＆ロイドにつかまり無理やりケーキを食べさせられる。

　その結果として、エミルの“ラタトスクモード”が発動。凶暴化したエミルが暴れまわるという形で、物語のオチとなった。

▲無理やりケーキを食べさせられたエミルが“ラタトスクモード”に！

■スペシャルトークショー

　スペシャルスキットの出演者そのまま、ステージはスペシャルトークショーへ。新規のコスプレ衣装が用意された河原木さん＆置鮎さんを羨む小西さんや、胸元が開いたしいなの衣装を岡村さんへ勧めたり、下野さんへ「来年あったら着るんだよな？　お前チューブトップだぜ！」と告げたりする小野坂さんなど、出演者のコスプレが大きな話題に。

　中でも岩男さんの着ている衣装は、ファンが制作してプレゼントしてくれた物だという。そのことが語られると、客席からは大きな感嘆の声が上がった。小西さんと小野坂さんは、「その人に衣装を作りなおしてほしい」とも語っていた。

　コスプレを忌避してきた緑川さんと鳥海さんだが、緑川さんは「ジューダスの仮面とマントぐらいなら……」とコメント。コスプレ率が徐々に上昇していく雰囲気の中、鳥海さんは「コスプレしないことを貫き通しますよ」と宣言した。

　なお、来場者はコスプレ禁止なのだが、それについて小野坂さんは「来年はコスプレできるように、上を説得するぜ！」と発言。特殊な形状の衣装は他の観客の迷惑にもなるため実現への壁は高いが、コスプレが趣味の人は来年の“テイルズ オブ フェスティバル”に期待しよう。

■『ビバ☆テイルズ オブ マガジン』募集企画コーナー

　次に行われたのは、弊社刊『ビバ☆テイルズ オブ マガジン』にて募集された企画　コーナー。採用されたのは、東京都・プリンをこよなく愛する者さんの投稿による“リオン＆ユーリ 殿堂入りパーティ”だ。

▲改めて、殿堂入りした2人を祝福。

　リオン＆ユーリを祝うため、ここで本物のケーキが登場。フードプリンタによる印刷やマジパンによる人形などで飾られた豪華なケーキに、緑川さんは携帯電話を取り出して記念撮影をするほど。

　会場が一体となった「リオン、ユーリ、殿堂入りおめでとう！」の掛け声で、緑川さんと鳥海さんによって入刀が行われた。2人がケーキを口にした後は、全出演者にもケーキが解禁。単にケーキを味わうだけでなく、小西さんがカメラマンへケーキを食べさせたり、小野坂さんがヘタ付きのイチゴを口に押し込まれたりと、賑やか以上の混沌さで非常に盛り上がっていた。

▲特製ケーキ。

▲携帯電話で写真を撮りはじめる緑川さん。最終的には全員での記念写真に！

▲ケーキに入刀。直前には置鮎さんがディムロスを振りかぶる一場面も。

▲緑川さんと鳥海さんをはじめ、各所で食べさせ合いが発生。なお、口へイチゴを詰め込まれる小野坂さんの表情は、中央スクリーンにて大写しとなっていた。

　自身が演じるキャラクターが支持される理由を質問された緑川さんは、不幸体質なところや、いのまたむつみさんのイラストの魅力とコメント。鳥海さんは、他の主人公キャラクターにはないダークな部分や大人なところとコメントした。

▲これまでの人気投票結果。殿堂入りにふさわしい、圧倒的な結果だ。

　さらに、殿堂入りの両氏がキャラクターの名台詞をその場で再現することに。それぞれイベントで何度か言ったことのある台詞とのことだが、緑川さんは特別にアドリブを効かせて「僕はお前のように図々しくて能天気で馴れ馴れしい奴が……大好きだ！　だから、後は任せた！」と披露。鳥海さんは宮野さんに手伝ってもらい、「わかってるさ。わかった上で選んだ。人殺しは罪だ」「わかっていながら君は、手を汚す道を選ぶのか」「選ぶんじゃねえ……もう選んだんだよ」という名シーンを再現し、客席からの大きな拍手を浴びていた。

▲中央に立つ緑川さんと、ステージを回って全方位に声をかけた鳥海さん。掛け合いをした鳥海さんと宮野さんは、熱い抱擁も交わしていた。

　コーナーの最後には、ユーリとレオンからファンへの感謝を語る手紙が朗読され、観客へ大きな感動を与えていた。また、次回の第7回キャラクター人気投票の結果発表を行う際は、緑川さんと鳥海さんが司会をすることが発表された。第7回では『テイルズ オブ エクシリア2』のキャラクターも参戦するので、動向に注目してほしい。

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データ

関連サイト

• “テイルズ オブ フェスティバル 2013”公式サイト