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2013年6月12日(水)

『ポケットモンスターX・Y』ではサイホーンに乗ったりローラーブレードで滑ったり? Q&A形式で新情報が公開【E3 2013】

文:電撃オンライン

 アメリカ・ロサンゼルスで開催中の“Electronic Entertainment Expo(E3) 2013”に会場内において、任天堂は現地時間6月11日にプレス向けの発表会“NINTENDO DEVELOPER ROUNDTABLE”を開催した。

『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』

 この発表会は、発売日が10月12日と発表されたばかりの3DS用ソフト『ポケットモンスターX・Y』について、最新情報を詳しく説明するもの。ポケモンの代表取締役社長・石原恒和氏とゲームフリークの取締役開発本部長・増田順一氏が登壇し、数々の新要素を紹介した。

 なお、会場で発表された内容は本日公開された新情報と同等のものなので、詳しくはそちらを参照してほしい。本記事では、質疑応答の模様や補足的な内容をお届けする。

●E3向けトレーラー動画

■オープニングムービー

 会場限定でオープニングムービーが初公開された。ムービーの中では、主人公がサイホーンにまたがったり、階段の手すりをローラーブレードでグラインドしたりといったフィールドでの新要素を確認できた。背中に乗れるポケモンは、手持ちでなく特定の場面でレンタルできるもの。通常では歩きにくい土地を普通に歩けるようになったり、搭乗するポケモン固有のアクション(サイホーンの場合、特定の岩を砕く)を使えたりするという。

■7カ国語への対応

 本作では冒険を始める時に、ゲーム内で使う言語を選択できる(一度言語を選ぶと、途中で変更することはできない)。収録されているテキスト量は日本語にして80万字で、英語にすると140万語になるという。あまりの膨大さに、「とにかくかかわった人は大変な思いをした」らしい。

『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』

■新たな通信システム“PSS(プレイヤーサーチシステム)”

 『ポケットモンスター』の根幹を形成する要素の1つが、通信によるコミュニケーション機能。石原氏いわく、『ポケットモンスター 赤・緑』のプラットフォームであるゲームボーイの通信機能は、ポケモンを交換するような用途に不向きだったとのこと。ゲームフリークのスタッフが苦労して実現したことがすべての始まりだったと、感慨深げに語っていた。

 「プレイヤーがいつでもつながっているようなデザイン」のもとに制作されたという“PSS”は、今までの通信要素を引き継ぎつつ革新的なスタイルになっているとのこと。他プレイヤーとの関係は、“とおりすがり”から始まり、通信をしたことがある“しりあい”、登録申請を経た“ともだち”という3段階が用意されている。詳細については今後のリリースで明かされていくとのことだ。

『ポケットモンスターX・Y』

■3Dで表現された戦闘画面

 シリーズで初めてグラフィックが3Dとなる本作。バトル時に表示されるポケモンのグラフィックも、もちろん3Dで描かれている。モデリングは、「杉森建さんの公式イラストが動いている」状態を目標として作られたとのこと。会場では本来社外秘であるポケモンの設定画(オンバーン)や、ワイヤーフレームの制作、シェーディングの適用や彩色、テクスチャの張り付け、モーションの付与といった制作の流れがスライドで紹介された。

 今回使用されるシェーディング用のエンジンは、新規のものが設計されているとのこと。また、“スカイバトル”においてはゲーム内の昼夜に応じてバトル中の空も切り替わると説明された。その他、画面を左右に分割して、対峙する2匹のポケモンをそれぞれ正面から見られるという新たな画面モードも搭載される。

『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』

■ポケモンとのコミュニケーション機能“ポケパルレ”

 なでたりお菓子を与えたりすることで、ポケモンとの絆を深められる新機能“ポケパルレ”。単純にかわいがれるだけではなく、関係性が深くなると、敵の攻撃を回避しやすくなったり自分の攻撃を急所に当てやすくなったりと、ポケモンがプレイヤーに協力してくれるようになる。

『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』
▲お菓子をあげたり(左)、ハイタッチしたり(右)。
『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』
▲振り返り、プレイヤーの指示を待つピカチュウ。

■少対多の“群れバトル”

 野生のポケモンとのバトルにおいて、1匹で複数のポケモンを相手にする“群れバトル”が発生することがある。“群れバトル”は、「単純に強いポケモンを出すと、それを捕まえることでどんどん先へ進めてしまう」という“ポケモンのジレンマ”を解消するために作られたと明かされた。

『ポケットモンスターX・Y』 『ポケットモンスターX・Y』

■その他

 最後に質疑応答の時間が設けられた。その中で語られた内容を簡単に紹介していく。

Q.セーブデータは複数持てる?
A.1つのみ。

Q.過去作との通信はできる?
A.3DSとDSは直接的に通信ができないが、実現に向けて検討を重ねている。

Q.ダウンロードコンテンツの配信はある?
A.聞かれると困る質問のトップ3(会場爆笑)。いろいろ考えているが、今はお答えできない。

Q.フェアリータイプが追加された理由は?
A.ドラゴンタイプが強いので、バランスを調整するため。

Q.新たな舞台のモチーフとしてフランスを選んだ理由は?
A.今回は“美しさ”がテーマであるため、美にこだわった国の1つであるフランスを選んだ。

Q.『ポケットモンスター 赤・緑』をバーチャルコンソールで配信する予定は?
A.通信など難しい事項が多いため、慎重に考えている。

Q.今回の個体値や努力値といった要素は?
A.初心者でもバトルに参加しやすいよう、できるだけわかりやすくしている。

Q.今回の音楽はどのようになっている?
A.ストリーミング再生で音を出しているため、今までとまったく異なる音楽になっている。

Q.ロケット団やライバルキャラクターのような存在はある?
A.“団”は登場する。ライバルもいるが、今回は「わいわいと皆で遊ぶ」イメージを表現するため、ライバルとなるのは1人だけではない。

Q.“PSS”のフレンドと本体のフレンドリストの間に関係はある?
A.ソフトと本体のフレンド情報は連動する。

Q.オンライン対戦の仕様に変更はある?
A.基本的に今までと同様。大きな変更はない。

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