『コール オブ デューティ ゴースト』の未公開デモプレイを目撃！ Activisionブースレポート＆インタビュー【E3 2013】

文：電撃オンライン

■初公開のデモでは敵組織の本拠地と思われるビルを強襲！

　初公開された2つ目のデモプレイの舞台は、南米ベネズエラのカラカス。この街は、カリブ海から山を1つ越えた先に位置する国際都市だ。潜水ミッションの舞台もカリブ海であることから、海と山（あるいは空）の両面からベネズエラを目指すシチュエーションが用意されているのかもしれない。

　本作は、時代設定が少し先の未来のため、カラカスはかなり発展した都会として描かれている。主人公と2人の仲間は、高所からワイヤーを使って、眼下に見えるとあるビルを目指すことになる。

　設置された巨大なボウガンのような機器を使ってビルの屋上へワイヤーを撃ち込み、フックで滑走しながら移動する。こうしたシーンは潜入ミッションでよく見かけるが、今回はものすごいスピードで滑走しながら、途中でワイヤーをカット。ビルの屋上に撃ち込まれたワイヤーにぶら下がるようにして、ビル壁面へと着地する。「そんなに大胆に!?」と思うのだが、ビルは防音性に優れているのか、内部にいる敵兵士たちは窓の外に着地した主人公たちには気づかない。

　3人は窓から内部の様子をうかがい、敵兵士が分散するのを待ってから、気付かれないように窓ごしに銃で各個始末していく。そして階の殲滅を終えると、下の階へと下がっていくのだ。ある程度まで降りると目的の階に到着した模様。バーナーで窓に亀裂を入れてから、反動をつけて窓を蹴破って侵入する。

　敵の本拠地と思われるビル内部に潜入した後は、暗がりに紛れながらビルの奥へと進み、ビルのシステムか何かへのハッキングを実行する。

　その後、場面は同ミッション中の後半シーンへとジャンプ。潜入したビルの崩壊が始まり、そこからは敵を排除しながらビルからの脱出を図ることになる。……とは言っても、ビルの崩壊はすさまじく、まともに敵と戦うことなどできない状態。落ちてくるコンクリートや崩れ去る足場などになんとか対処しながら、傾くビルから落ちるように移動。時おり目の前に落ちてきた敵兵を排除するのが関の山といった様子だ。これまでのシリーズ作品にも、これほど激しく崩壊する中を移動するようなシーンは記憶にない。とにかく、無事に脱出できたら、一生分の運を使い果たしてしまっているかもしれないほどの大惨事だ。

　このミッションは、おそらく敵の本拠地であるビルに潜入して破壊することが目的なのだろう。そのビルの崩壊に巻き込まれてしまった主人公たちは、無事に生還することができるのか……という気になるところで、今回のデモプレイは終了となった。

▲ブースのクローズドエリアは、デモンストレーションを待つメディアの人々でごった返していた。

■『CoD ゴースト』インタビュー！ ファンの声によって軍用犬ライリーの運命に変化が？

▲お答えいただいたのは、Activisionのシニア・コミュニティ・マネージャーのティナさん。祖母が日本人というクォーターで、笑顔がとってもキュート。

──今回、見せていただいた3つのデモは、どれも潜入するタイプのミッションだったのですが、今作では全般的に潜入ミッションの割合が多いのでしょうか？

　ゲーム全体としてはいろいろなステージがありますが、今回はこうしたショーケースで見せるということもありますし、今作は“ゴースト”がタイトルにもなっているので、潜入するミッションが多くなっています。1つ目の“ノー・マンズ・ランド（無人地帯）”は破壊された施設が舞台で、2つ目のミッションでは都市にある敵組織中枢へと攻めていくというように、対照的なものをセレクトしています。

──現在、開発の進行度はどれくらいなのですか？

　ストーリーはほぼ終わっています。5月にマイクロソフトの次世代Xbox発表会でお披露目した時に、軍用犬に対する反響が大きかったため、ほぼ完成していたストーリーに少々アレンジを施すことになりました。今現在ではその部分も決着していて、ゲーム全般としても後半にさしかかっています。もうちょっとで完成します。

──今作のマルチプレイヤーモードにはどんな要素がありますか？

　まだマルチプレイヤーについてはそれほど明らかにしていないのですが、今のところ2つのことを発表しています。1つは“ダイナミックマップ”で、これは戦闘中に突如ステージに変化が起こり、それに対処しないとゲームオーバーになるというものです。もう1つはキャラクタードリブンの要素で、これはステージにブービートラップを仕掛けたり、ステージ中のものを壊したりして新しい道を作ることで状況が変わるというものです。

　その他、キャラクターカスタマイズも可能ですが、マルチプレイヤーについては8月くらいから情報を出していく予定です。

──最後に、本作を楽しみにしている日本のユーザーにひと言お願いします。

　このゲームの完成は、私たちにとっても待ち遠しいことですし、すぐにでも日本のファンの方々に遊んでほしいと思っています。今回のストーリーは、ものすごく感情移入できるエモーショナルな内容になっています。ストーリーを担当したスティーヴン・ギャガンは、映画『トラフィック』でアカデミー脚本賞を受賞したストーリーライター（脚本家/映画監督）です。ぜひ物語にも注目してください。

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データ

関連サイト

• 『Call of Duty』Activision公式サイト
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