2013年6月14日(金)
アメリカ・ロサンゼルスで開催された“E3 2013”のユービーアイソフトブースで、『アサシン クリード4 ブラックフラッグ』のクリエイティブディレクター・Jean Guesdon氏にインタビューを行った。
『アサシン クリード4 ブラックフラッグ』は、18世紀初頭のカリブ海を舞台とした『アサシン クリード』シリーズ最新作。今回の主人公は、『アサシン クリードIII』の主人公・コナーの祖父であるエドワード・ケンウェイだ。“E3 2013”では、本作のシネマティックトレーラーや、ゲームプレイデモなども公開され、多くのファンの注目を集めていた。
Jean Guesdon氏には、本作の“大いなるチャレンジ”やアプリとの連動要素について話してもらったので、最後までじっくりと読んでもらいたい。
▲Jean Guesdon氏。 |
――本作のコンセプトとゲームの一番の魅力を教えてください。
一番最初のコンセプトは、“18世紀の初頭を舞台とした海賊をテーマにしたゲームであること”です。これまでのシリーズでは3~4つのロケーションがありましたが、『アサシン クリード4 ブラックフラッグ』ではロケーションがカリブ海全体ということで、これまでにないほど大きなスケールになっています。ここが最大のアピールポイントですね。
――なぜ今回、海賊に焦点をあてたのでしょうか?
今から2年前――2011年の話になりますが、当時、大きな目標として“街を作り上げること”、“自然を作り上げること”、“海を作り上げること”の3つを考えていました。この3つの要素を1つにまとめるロケーションは何かと考えた時に、カリブ海、海賊というテーマが最適ではないかと考えたのです。本作では地上と海をシームレスにつなぐことで、これらの要素を楽しめるようにしています。
――本作では地上だけでなく、海に潜ったり、船で移動したりとこれまで以上に行動範囲が広がり、規模が大きくなりましたよね。カリブ海のマップを見て、途方に暮れるとともに冒険心をかきたてられました。制作はかなり大変だったのではないでしょうか?
そういった言葉を聞くことができて、すごくうれしいです。ものすごいチャレンジではありましたが、スタッフ間のチームワークもよく、全員がとてもいい仕事をしてくれました。地上から船へ、また船から地上へと移動する際に、読み込みなく動かせるところは、本当に素晴らしいと思います。
――ちなみに主人公・エドワードが、泳いでカリブ海をすみずみまで探索してしまう……なんてことはできるのでしょうか?
もちろんできます。でも、かなり時間がかかると思いますので、覚悟してください(笑)。
――本作の主人公のエドワードと言えば、前作の主人公・コナーの祖父にあたりますが、こういった設定を採用した理由は?
今回は“海賊にスポットをあてたゲームを作ること”がもっとも重要なテーマでした。であるならば、『アサシン クリード3』(※アメリカ独立戦争の時代が舞台)の70年前の、海賊が広く活動していた時代まで、さかのぼってみようと。そこからシンプルに「それならば、コナーの祖父を主人公にすればいいのでは?」という考えに行きつきました。
――『アサシン クリード3』にも海戦が一部収録されていましたが、それをステップとして今回の海戦は制作されたものなのでしょうか?
このプロジェクトを立ち上げたばかりの、まだコンセプト段階の時に、『アサシン クリード3』よりもスケールの大きな海戦を実現したいと考えていました。
――マルチプレイ時に、海戦を行うことはありますか?
実は、2年前にスタッフ全員でマルチプレイでも海戦を入れたいと話していました。しかしそれを入れるためにはさまざまなことが必要で、大変になってしまうので、最終的に海戦はソロプレイのみでの実装となりました。
ただし、ソロプレイだけとは言うものの、あるアプリケーションを入れることによってiPadなどで情報を友人と共有することができます。友人とつながることで、いろいろな利益が得られるようになっています。
――今回のE3で、本作のシングルプレイデモを体験させていただき、iPadとPS4の連動要素について拝見しました。手元でiPadを見ながら、画面ではゲームを止めることなく遊べるのは、本作がシームレスですべてがつなっているということとしっかりかみあっている印象です。
連動要素には、2つの側面があります。1つ目は家の中でプレイするときのサブモニターのような側面。そして2つ目は外出中でも、ゲーム中の自分のデータベースにアクセスして常に本作に触れていいることができるという部分です。
――今回、アサシン教団とテンプル騎士団との対立構造はどのような形で描かれますか?
両者とも、ある謎に包まれた場所を探しています。その場所を探す段階で、お互いの関係性が変化していくかもしれません。
――最後に、日本のユーザーにメッセージをお願いします。
いつもサポートをしてくれてありがとうございます。本作は今までの『アサシン クリード』とはまったく違う作品になっています、とても新鮮だと思いますので、ぜひ楽しんでください。
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