News

2013年6月17日(月)

任天堂×プラチナゲームズ『The Wonderful 101』はマルチとソロでけっこう別ゲー?【E3 2013】

文:皐月誠

 プラチナゲームズが開発を担当し、任天堂より8月24日に発売されるWii U用ソフト『The Wonderful 101』。E3 2013会場にて、本作をプレイした。

 『The Wonderful 101』は、神谷英樹さんが手がける新規作品。地球侵略を開始した宇宙からの侵略者・デスジャークを相手に、リーダーのワンダレッド率いるヒーローチームが戦いを挑む。戦隊ヒーロー的な要素と『ピクミン』のような集団アクションが組み合わせられたタイトルで、多くのキャラクターがせわしく動きまわるビジュアルは見ているだけでもおもしろい。

 操作は各ボタンによってダッシュやジャンプ、攻撃を行うといったスタンダードな形式で、複雑な点もなく入り込みやすい。本作の特徴であるユナイト・モーフ(図形を描き、部隊内のヒーローたちを合体させて武器にする能力)も、特にWii U GamePadならタッチパネル操作で簡単に実行可能だ。

■『The Wonderful 101』E3トレーラー動画

 今回の試遊では筆者がWii U GamePadを預かり、言葉も通じない外国人の(もちろん、正確に言えば自分の方が異邦人だ)方々との5人マルチプレイを体験した。言葉は伝わらなくとも、ボディランゲージなら大まかな意思疎通はできるというもの。ましてや可能な行動が限定され、目的も確かな協力アクションなら“やりたいこと”や“やるべきこと”は明確に察知可能だ。ガチャガチャとした賑やかなアクションもあいまって、何も知らない&言葉も通じない状態ながら共闘プレイを楽しめた。

『The wonderful 101』
▲Wii U GamePadには、仲間の位置を示すレーダーマップが映しだされる。

 ただし操作はけっこう忙しく、ハイスコアを狙うならば相当の習熟が必要と感じられた。導入は簡単なものの天井は高い、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のような感覚と思ってほしい。“手軽ながら熱い”タイトルが好きな人は要チェックだ。

『The wonderful 101』 『The wonderful 101』
『The wonderful 101』 『The wonderful 101』

 このようなタイプのアクションゲームはマルチプレイにこそ本懐があるようにも見えるが、別の試遊台でシングルプレイをしている人は、観衆と一緒に大きく盛り上がっていた。時間がなくてじっくり触れなかったのが残念だが、シングルプレイ時はさまざまなギミックやフィーチャーが用意されている模様で、マルチとはまた別の楽しさがあるようだ。多彩なユナイトモーフの使い分けや超巨大ボスとの戦いなど、見た目はコミカルながら“プラチナゲームズらしいアクション”は端々から強く感じられる。

『The wonderful 101』 『The wonderful 101』
▲ソロプレイの模様。マルチプレイだけでなく、「次は俺にやらせろよ」のような形でも“皆で遊ぶ”ゲームとして楽しめるだろう。

 本作の詳細については、発売日が近づいてから“The Wonderful 101 Direct”と題されたニンテンドーダイレクトにてアナウンスされるとのこと。任天堂とプラチナゲームズのコラボレーションがどういうゲームを生み出したのか、ぜひ確認してほしい。

(C)2013 Nintendo / PlatinumGames Inc.

データ

関連サイト