2013年6月27日(木)
――いろいろとメタな描写があるところも、このコラボ小説のおもしろさの1つですよね。今回のストーリーは、時間軸的に言うとどのあたりのお話なんでしょうか?
『俺の妹』については、最終巻の後という設定です。『超電磁砲』については、申し訳ないのですけれど、『新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)』の最新巻あたりの時間軸を想定しています。厳密に言えば、彼女たちは、こんなトーク番組に出ている場合じゃないのですが(笑)。そこはコラボということで、スルーしていただければ。
――どちらも最新巻まで追っていれば問題なく読めるという感じですね。
はい。『超電磁砲』だけ追っかけていたという人は、これを機に『俺の妹』や『とある魔術の禁書目録』も読んでいただけるとうれしいです。
――『とある科学の超電磁砲』のキャラクターで、伏見先生がお気に入りなのは?
今回のコラボには出てきていないんですけれど、“原子崩し(メルトダウナー)”麦野沈利が好きですね! 強くて悪い女性なんて、最高にカッコイイじゃないですか!
――今回のコラボ作品に登場したキャラで言うと、書きやすかったのは誰ですか?
そうですね、黒子は書いていて楽しかったです。桐乃と仲よくしてくれそうなキャラクターですし。会話で注目していただきたい組み合わせは、美琴と桐乃ですね。
――それはなぜですか?
それがこの企画で一番やりたかったことだからです。2人の会話は第3話と第4話に出てくるので、ぜひご覧いただければと思います。
――京介と上条の会話も気になるところですが、こちらはいかがでしょうか?
2人とも苦労人ですので……。お互いにシンパシーを感じたり、思うところがあるんじゃないかな、と想像しながら書きました。
――ありがとうございます。それではちょっとコラボ作品とは話が変わるのですが、5年にわたって執筆なさってきた『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』が、12巻で完結を迎えました。今の心境は?
今はもう、ムチャクチャさびしいですね。まだまだ『俺の妹』関連の仕事は残っていますが、本編としては完結を迎えてしまったわけで、もう桐乃たちのお話を書くことがないのだと思うと……。発売日は思わず泣きそうになりました。
――最終巻の執筆にはだいぶ時間がかかりましたか?
ええ、だいぶ時間がかかりました。書いている時は、ひたすらキツかったんですけど、いざ書き終わってしまったらさびしいだけですし、発売日が来たらもっともっとさびしくなるし……。早く新しいキャラクターを生み出して、命を吹き込んでやりたいという思いで一杯です。
――それでは、原作者として、『俺の妹』のキャラクターたちにひと言声をかけるとしたら?
そうですね……京介には、「ちゃんと妹を幸せにしてやれよ」と言ってあげたいですね。僕にできる手助けはすべてしてやったので、あとはお前次第だ!
――桐乃には何かありますか?
「幸せになれてよかったね」と、祝福してあげたいです。
――現在第3話まで公開されていて、第4話でついに最終回となりますが、第4話の見どころは?
やはり桐乃と美琴の会話ですね。
――それでは最後に、『俺の妹』と『超電磁砲』のファンに向けてメッセージをお願いします。
『超電磁砲』のファンに向けては、こんな感じでスミマセン! 楽しんでいただけたらうれしいです。『俺の妹』のファンには、僕の力ではこれが精一杯ですけど、『超電磁砲』は本当におもしろい作品です。『俺の妹』がキッカケでコラボ小説を読んだけれど、まだ『超電磁砲』の本編を読んでいないという人は、ぜひ読んでみてください。
なお“ニコニコ連載小説”では、師走トオル先生の電撃文庫MAGAZINE連載作でSEGAハード擬人化企画『現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと』のニコニコ特別版が連載されている他、7月から蒼山サグ先生の『ロウきゅーぶ!』、9月から鎌池和馬先生の『とある科学の超電磁砲(レールガン)』といった作品のニコニコ特別編が独占先行連載される。毎週金曜日には“電撃文庫チャンネル”にアクセスしてみよう!
(C)TSUKASA FUSHIMI/ASCII MEDIA WORKS イラスト/かんざきひろ