2013年7月12日(金)
――まず『チェインクロニクル』の概要について教えてください。200人以上のキャラクターが登場し、キャラ1人1人にシナリオが用意されていると伺いましたが……。
新小田氏:スマートフォンアプリにあるまじき王道RPGです。本作はこれまでのソーシャルカードゲームに対する“アンチテーゼ”がテーマとなっていまして、ユーザーさんが全員同じ体験をするのではなく、育てたスキルや獲得したカードに応じてシナリオをオープンしていく仕様です。メインストーリーは共通ですが、キャラクターごとのサブストーリーはプレイする人によってかなり変化していきます。
――バトルシステムはどのようなものになるのでしょうか?
新小田氏:今までのソーシャルカードゲームのように、弱いカードを素材にしてキャラクターのレベルを上げていくシステムとは一線を画すものとなっています。戦闘は、配置したユニットを自由に動かせるタワーディフェンスタイプですね。かつてファミコンやスーパーファミコンで古きよき日本のRPGを体験してきた、20~30代の男性ユーザーをターゲットにしたゲームです。
松永氏:キャラクター1人1人に対してしっかりとストーリーを用意しているというのが本作の特徴ですが、それだけでなく3Dのモデルも相当気合を入れて作っています。バトル中、デフォルメの3Dキャラが縦横無尽に動き回ったり、アクション性の高い必殺技を繰り出したりします。しかもボイス演出もあったりして、かなりリッチに作っています。とにかくキャラをカードやユニットではなく“キャラクター”としてユーザーさんに感じてもらうというのが、本作の大きな目標ですね。
――まさに“スマートフォンアプリにあるまじき”豪華さですね!
松永氏:ゲームを始めてから街に入ると、仲間になったキャラクター固有のシナリオが表示されるのですが、それを選択して個別ストーリーを進めると、アドベンチャー画面のようなモードに切り替わって物語が進行していきます。これらのシナリオは各キャラクターの魅力を掘り下げる内容になっていまして、このドラマシーンも家庭用のノベルゲームのクオリティを目指しています。
――シナリオを読む過程では選択肢も出てきますか?
松永氏:演出の範囲ですが、選択肢が発生するシナリオもあります。またシナリオ中には、必ずバトルシーンが挿入されます。先ほど戦闘はタワーディフェンス型になると説明しましたが、形としては皆さんが見慣れているRPGのサイドビューバトルのテイストを大事にしています。基本的には、戦闘が始まった瞬間から前衛の戦士と後衛の魔法使いがそれぞれ敵に攻撃するという仕組みです。戦闘では移動の操作ができますが、ほぼオートでも楽しめます。それと、画面中の技ボタンを押すことで、キャラクター固有の必殺技が使用できます。
――バトルは戦略的なものになるのでしょうか?
松永氏:はい、ゲームに慣れている人でもしっかり楽しめるように、敵の戦術に合わせて作戦を練って戦う部分もしっかり入っています。それと同時に、スマートフォンのユーザーさんに幅広く楽しんでいただきたかったので、触りやすさと気持ちよさを重視して開発しました。この点はアーケードゲームで培ってきた遊びやすさと戦略性を両立させるゲーム性になっているので、ぜひ期待していただきたいです!
――必殺技は各キャラクターごとに用意されているのでしょうか?
松永氏:そうですね。1人1人違います。また似た技でも、間合いやタイミングなど、アクション性のからむ部分に差があったりするので、いろいろなキャラクターを使いこなしていくのも楽しい作りになっています。
――属性の要素などもあるのでしょうか?
松永氏:用意はしていますが、戦略の中心になるような要素にはしていません。それよりもRPGらしい、戦士や魔法使いといった職業によるバランスが大事になっています。また、相性で絶対に勝てない敵というのは少ない作りなので、パーティを組む際はキャラクターに対する思い入れや自分なりの戦略で編成を楽しめるようになっています。
――私、近距離攻撃が大好きなんですが、前衛キャラクターばかりを配置しても大丈夫でしょうか?
新小田氏:ずいぶん極端ですが、普通にできますのでガンガン近距離攻撃をしちゃってください(笑)。
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