2013年7月27日(土)
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第86回となる今回は、『アイドル≒ヴァンパイア』を執筆した上月司先生のインタビューを掲載する。
▲アマガイタロー先生が描く『アイドル≒ヴァンパイア』の表紙イラスト。 |
本作は、日本が誇る国民的スーパーアイドル! ……を目指す金髪吸血姫と、常にマイ木刀を持ち歩く少年とのボーイミーツガールストーリー。
「さあ、私の下僕になりなさい!」――そう言って奏太に突然にかみつこうとした金髪の少女・フェリシアは、北欧にあるフロンクルーグ王国の元・王女にして、吸血姫。そして日本が誇る国民的スーパーアイドル! ……になる予定の女の子。“崇拝される”ことにより自身の“異力(ヴェール)”を強め、吸血姫としてランクを上げるためにアイドルを目指しているらしいのだが、その振る舞いは、ただのアイドル好きなお嬢様にしか見えず……。
上月先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
吸血鬼が主人公格の話を書きたいと思っていろいろと練っていた時に、“人々から尊敬されるとそれが力になる→人気が力になる→じゃあアイドルかな!”と、よくわからない結論に至ったのが切っ掛けだった気がします。芸能人が主役級の話を書きたいというのもあって、それと合わせてラブコメやろうと決めた感じです。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
元王女で吸血姫のフェリシアがスーパーアイドルを目指し、ちょっと特別な環境で生まれ育った主人公の奏太がそれを助けていく、学園ラブコメ型アイドル育成物語です。明るくてパワーのあるフェリシアと、強気で荒っぽいけど優しい奏太の、ドタバタと慌ただしくしながらとにかく前へと突き進む姿が見どころです。
――作品を書くうえで悩んだところは?
最近は吸血鬼も多様化が進んでいるので、アイドルになるくらいじゃ薄いかなぁ……と思ったことです。世の中には忍者だったり植物だったり液体だったりと、すさまじいパターンがあるので。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
約半年。かかりすぎた感が強いです。
――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
ヒロインのフェリシアは数多い設定に埋もれないよう、とにかく明るく前向きでめげないキャラにしたかったんですが、結果的にちょっと勢いつきすぎた気がしないでもないです。他の女性キャラについても似たような部分が多々あって、主人公の奏太が一人突っ込みまくる流れに。特に妹が絡むと、なんかもう大変なことに。
今だと『エスカ&ロジーのアトリエ』にはまってます。アトリエシリーズは昔から好きで、たぶんジョジョの新作が出るまでやり続けます。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
基本的に明るくてにぎやかな話なので、楽しく読書したい方にはいいかもです。かわいい女の子もたくさん出ます!(最重要)
(C)上月司/アスキー・メディアワークス
イラスト:アマガイタロー
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