2013年8月15日(木)
ぶっちゃけ、『カエルの為に鐘は鳴る』を遊んだことがある人は、そのおもしろさを知っているはずなので、ここでは本作を知らない人に向けたリプレイ記事をお届けします。
それではさっそく、タイトル画面前のプロローグから。
むか~し むかし 大変 なかのよい 2つの国に 2人の 王子サマが おりました。
1人は チャッカリものの カスタード王国の 王子サマ。
もう1人は あわてんぼうの サブレ王国の 王子サマ。
2人は 小さなころから ナニをやってもライバルでした。
これは そんな 2人の 王子サマの ぼうけんの ものがたり です。
ちなみに、ゲーム内で漢字が使われているのは、当時のゲームボーイソフトにしては珍しいことでした。なつかしい……。
さて、こうしてゲームを始めると、まずは主人公の名前の入力から。デフォルトでの名前がなく、最大4文字までというのも時代を感じますね。
物語は、とある王国のフェンシング道場での2人の王子の戦いから始まります。てか、主人公であるサブレ王国の王子が、ライバルであるカスタード王国の王子リチャードに負けるという、ちょっぴり情けないスタートです。
開幕の「ハッハッハッハ」など、たまにドデカな文字が表示されるのも、本作の思い出ポイントの1つです。
そんなこんなで、謎の軍団ゲロニアンを率いるデラーリンの魔の手から、ミルフィーユ王国のティラミス姫を救うため、2人の王子は旅立ちます。が、主人公はリチャードの船に乗せてもらえず、おいてけぼりに。そこで主人公が取った行動とは……。
札束でほっぺたを叩くような、絵にかいたような買収です(笑)。だいたいこのへんで、「おや。『カエルの為に鐘は鳴る』って、普通じゃないかも」と感じる人が多いようです。
そして、ミルフィーユ王国に到着した主人公は、またしても金での解決を図ります。アイテムをくれた子どもに感動して、100万クリをポンと渡しちゃうわけですね。
このオバカでテンポがいい展開は、発売から20年以上たった今でも通じる絶妙な流れです。
ちょっとチュートリアル的な流れを挟みつつ、“せいどうのつるぎ”と“パワーストーン”を入手。門番を倒して、先に進むことに。
ちなみに、主人公がパワーアップすると、触れた瞬間に敵がすっ飛んでいき、無用な戦闘を避けられるようになります。こういうテンポ感も、『カエルの為に鐘は鳴る』特有の心地よさにつながっています。
城に到着するも、すでにリチャードは城下町へ向かった模様。主人公もリチャードを追いかけようとしますが、敵であるゲロニアンは城下町へと続く橋を上げてしまっていた……。というわけで、橋を下げるスイッチを探して、城を探索することに。
ここでゲーム画面がサイドビューに変わり、まるでアクションゲームのような展開に! “ような”というか、移動する床をジャンプで跳び移るような、わりと普通にアクションゲームとして展開します。
RPGと見せかけて、いきなりアクションゲームとなる部分に驚いた人も多かったと思います。ゲームが進むと、さらにパズルゲーム的なギミックも増えていきますしね。
そんなこんなで橋をかけて城下町に到着したものの、主人公をゲロニアンの手下だと勘違いした人々によって、袋叩きにあう羽目に……。しかも、ジャムという男にお金を盗まれてしまいます。
お金を取り戻すため、そして同時に伝説の魔女マンドラと話をするため、主人公はババロア山へ向います。
ここで主人公の行く手を阻むのが、強敵である“オバケの木”。この敵を倒すための準備として、町で買った“ノコギリ”で木を切り、そこに隠された地下室でパラメータアップのアイテムを集めることに。
こういうアイテム探しの部分は、『ゼルダの伝説』みたいなゲームを彷彿とさせますね。
魔女の呪いで迷宮と化した森の謎を解いたり、変な果物を食べてバッドトリップしたり、謎のハゲワシと戦ったりと、さまざまな障害を乗り越えて、ようやく主人公は魔女マンドラと出会うことに。
デラーリン退治に役立つ薬を飲んだ直後にジャムを見つけ、お金を取り戻そうと飛び掛かる主人公ですが……うまくいなされてしまい、あわれ、井戸に落ちてしまうことに。
カナヅチであるため、死を覚悟した主人公ですが、なぜか(まあ、薬のせいですが)体がカエルになり、無事一命を取りとめます。
→ヘビにも変身できるようになると、がぜん楽しくなってくる!(4ページ目へ)
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