2013年8月5日(月)
夏休みやお盆など、まとまった休みに遊びたい名作ゲームを、2週間連日でオススメしていく“思い出よみがえりゲーム特集”。ミクさん好きなライターMのイチオシゲームは、セガの隠れた名作アクション『ゲイングランド』です。
「隠れてない! 普通に名作じゃん!!」と思った方は結構ご年配の方か、かなりコアなゲーマーさんですね? 何しろ、オリジナル版がリリースされたのはアーケードゲーム全盛期の1988年(今から四半世紀も昔ですよ!)。システム24というセガ社のフロッピー対応基板の作品で、今や完全にレトロゲームの部類です。
まずは『ゲイングランド』なんて知らないという方のために、軽くゲームの内容を紹介しておきましょう。
【『ゲイングランド』プロローグ】
時は西暦XXXX年、種の滅亡に貧した未来の地球──。
事態を憂慮した連邦政府は、閉塞した人類の闘争本能を呼び覚ますべく、疑似戦闘体験システム“ゲイングランド”を開発した。ところがある日、システムの暴走によってプレイヤーが脱出不能という異常事態が発生する。次々と救助隊が未帰還となる中、最後の希望として3人の戦士が送り込まれた……。
映画『マトリックス』やゲーム『.hack』、アニメ『ソードアート・オンライン』など、今でこそ“仮想空間に捕らわれる”という発想は珍しくないかも知れませんが、25年前の当時はかなり斬新な発想でした。
ゲームスタイルは、スクロールなし一画面固定のちまちまとした面クリア型アクションで、派手な演出なども皆無。クリア条件は制限時間内に敵を全滅させるか、脱出口(EXIT)から戦士たちを脱出させるかの2つに1つ。未帰還の戦士が救出を待っているステージもあり、彼らを連れて脱出すれば、次ステージ以降、プレイアブルキャラとして使えるというシステムです。
▲画面左側に表示されている“STAY”が残機数。ただし本作では、あと何人残っているかよりも、誰が残っているかが攻略のポイント。 |
戦士のタイプは20種類で、それぞれ攻撃方法や射程が異なります。ステージによっては高低差が設定されていて、高台に配置された敵を倒すには、グレネードや弓矢といった高所を攻撃する手段が欠かせません。このようなステージで高所攻撃可能な戦士がいない場合は殲滅不可能となり、クリア手段は脱出のみ。でも、戦士を救出しまくって大所帯になっていると、とても全員脱出させられるほどの時間的余裕はありません。
“針穴に糸を通すような緻密な攻略性”という開発コンセプトの通り、敵の配置や敵増援のタイミングなどを把握した上で最適な戦士を出撃させるという戦略性に加えて、ドット単位で敵の攻撃をかわして、確実に目的を達成するというテクニックも求められる本作。攻略のカギとなる戦士をロストして、脱出するしか手がなくなったときの緊迫感や絶望感は病みつきです。
→プレイヤーにもお店にも厳しい“覚えゲー”の魅力?(2ページ目)
(C)SEGA
データ