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2013年7月27日(土)

PS3『解放少女 SIN』――新日本国をめぐる戦争と政争、立ち向かう美少女内閣。5pb.新作アドベンチャーのあまりにも濃いゲーム内容を紹介!

文:キャナ☆メン

■キーワードから迫る『解放少女 SIN』の世界観

 100年後の日本を舞台にした『解放少女』の世界観を受け継ぎ、濃密な世界が描かれる『解放少女 SIN』。本作の世界観や物語を、より深く楽しむためのキーワードを以下に紹介していく。

『解放少女 SIN』
▲女子高生でありながら、新日本国の大統領であるという翔子の存在からも、独自の世界観を感じさせる。上は、彼女の執務室。

<神獣>
 超高エネルギー体にして、獣の形を成す神秘の存在。第1次解放戦争では、大国に囚われていた神獣を解放した。

<解放力>
 人間は大気中の神獣エネルギー“ミスティクル”を精神に取り入れた後、再び大気中に放出する。この結果、ミスティクルの濃度が高まることがあり、この濃度が高ければ高いほど、その者の恩恵効果も比例して上昇する傾向にある。こうしたミスティクルに対して反応する力のことを解放力と呼び、政府は15歳になった者を対象に検査を義務づけた。これが解放力検査である。

<解放機>
 全長11mの対空/対地兵装を持つ特殊ロボット。第1次解放戦争にて初投入され、大空翔子が搭乗。単機で多大なる戦果を上げた。飛行形態にも変形可能である。戦闘においては、パイロットがいなければ攻撃を行うことができない。パイロットはバイクのようにまたがって操縦する。

『解放少女 SIN』
▲翔子の解放機・カムイ。

<史跡兵器(名物)>
 さまざまなシーンで活躍する巨大な兵器。日本全国その地にあった史跡のように“偽装”が施されているため、“史跡兵器”と呼ばれる。

<新日本国>
 “大国”の侵略によって、日本政府および日本の統治システムは瓦解したが、翔子の父“大空翼一郎”や“左近田巌”たちによるレジスタンス活動の結果、建国されたのが新日本国。初代大統領としてレジスタンス活動家のリーダーであった翼一郎が就任するが、志半ばに暗殺されてしまう。その後、大統領選に立候補した“大空翔子”が、父である翼一郎の意思を継ぐ形で第2代日本国大統領に就任する。

『解放少女 SIN』
▲国民の圧倒的な支持を受け、初代大統領となる翼一郎。しかし彼は、雪の降り積もる軽井沢で暗殺されてしまう。

<バイオレット、コバルト、ノーカラー>
 新日本国において、国民は以下の3種に大別される。

●バイオレット
 政府、軍関係の従事者やその親族が属する特権階級。従事者といっても上層部のみに限定されていて、数としては少数だがバイオレット以外の国民への命令権や、優先的な生存権など、さまざまな特権を得ている。かつての華族などに近い存在。バイオレットは“ながた”内での居住が優先的に認められている。

●コバルト
 民間人。軍人や政府関係者から、民業に従事する者や犯罪者など多岐にわたる。居住先はさまざまであり、“ながた”内に住む者や、外の居住エリア・スラムなどに点在している。

●ノーカラー
 最下層の人々。法律上の区分は明確であり、新日本国建国時、つまり4年前の段階で新日本国国籍を有しておらず、後に申請した結果国民として認められた者たちである。
 彼らが当時、国籍を獲得できなかった事情は、戦場を彷徨(さまよ)っていたため、政府と連絡がとれなかった。1度日本を捨て、海外に逃げ延びた。敵の捕虜となっていた。などといった具合にさまざまである。
 大半が避難民居住地区であるロマンティック・スラムに住んでいる。最低限の人権こそ保障されているが、バイオレットやコバルトと比較して就業のハードルが高く、犯罪者以外の大半が低所得者である。

<出馬システム>
 大統領とその閣僚の軍事作戦参加を、正式に審判する民主的な手続き。480名の代議士たちによって、軍事作戦の参加を審判される。賛成票が過半数を超えない限り、出馬(※出撃)は認められない。

『解放少女 SIN』
▲演説中、大国の襲撃により急遽出馬を要請された閣僚たち。先陣を切って、大統領・大空翔子が飛び立つ。

<第1次解放戦争>
 翔子の大統領就任後、国土の解放を目指して大国と争われた。新たに投入された兵器“解放機”と、それを操るための資質でもある高い解放力を背景に、大国との第1次解放戦争では単機で多大なる戦果を上げた。

■暫定首都軽井沢と新日本国の現状■

●軽井沢 ~国会議事戦艦“ながた”を中心とした暫定首都~

 新日本国建国後、政令にて軽井沢が暫定首都とされた。第2次解放戦争中の現在では、首都中央部に国会議事戦艦“ながた”が停泊しており、そこから居住、商業、農業、工業エリアや教育機関、行政サービスの窓口、避難民のエリアなどが放射状に広がっている。

 “ながた”には、すべての政治機構が入っており、国を動かす要人たちが乗艦している。全長3kmを超える巨体でありながら、高い機動力と強固な防衛システムも備える。学校や商業、居住施設が艦内に建設され、現在では国会議事戦艦だけではなく“都市型戦艦”の俗称も同時に使われるようになった。

『解放少女 SIN』 『解放少女 SIN』
▲軽井沢に停泊中のながた。▲ながたのブリッジ。

●避難民達の解放特区 ~ロマンティック・スラム~

 新日本国建国後、国内外に避難していた旧日本国の民間人たちが暫定首都・軽井沢に集結した。だが、3万人にもおよぶ避難民をすべて“ながた”に収容することはできなかったため、政府は軽井沢のロマンチック街道を居住エリアと定め、自由な開発を認めた解放特区として提供した。

 だが、自由な開発という名目によって政府の介入が最低限に抑えられた結果、犯罪組織や非合法組織が蔓延(はびこ)るようになってしまう。やがて、“ロマンティック解放区”と呼ばれたこのエリアは猥雑で混沌としたスラムと化してしまった。

『解放少女 SIN』
▲ロマンティック・スラムの風景。

●国立 新日本高等学校 同附属中学校・附属小学校

 “ながた”内の新麹町に開校された学校。初等部から高等部で構成されており、次世代の新日本の中枢を担う人材の育成を目的としたエリート校。解放力検査の結果がBランク以上の者のみ受験資格を有しており、Aランク以上である閣僚たちは全員この高校に通っている。解放力マイナスという希有な結果が出た主人公も、この高校に通っている。

『解放少女 SIN』 『解放少女 SIN』
▲主人公の清人や翔子が通う新麹町高等学校。戦争の行われている状況でありながら、こういった日常を感じられる場所も物語の舞台となる。

■100日後に控えた大統領選挙■

 物語の開始から100日後に行われる、新日本国・第3代大統領を決める選挙。第2代大統領で現職の“大空翔子”は、第1次解放戦争での英雄的な活躍とその人気から対立候補もおらず、再選確実と見られていた。しかし、米国帰りの少女“左近田凪冴”と、スラム街で下層民からの支持を集める男“東睦”の立候補により、その状況は複雑になっている。

『解放少女 SIN』 『解放少女 SIN』
▲スラム街で演説を行う翔子。彼女の言葉は、スラムに住む人々の心に届くのだろうか?▲対立候補として現れた凪冴は、翔子が通う学校の同じクラスに転校してきたうえ、ことごとく彼女と張り合おうとする。翔子も凪冴を意識せざるをえない様子で……。

■主人公・清人の精神に存在する“シン”というミスティクル・シンボル■

 清人自身の意識体を分裂化させて視覚化した認識体で“ミスティクル・シンボル”と呼ばれるもの。清人の内面世界を象徴するシンボルであり、“もう1人の自分”。科学技術庁長官・安之雲ミブリがミスティクル・ダイブをサポートするために開発した、アクセサリ・デバイス“イヅナ”によって認識できるようになった。

 他人からは見えないし聞こえないが、清人にはかなりふざけた、可愛らしいマスコットキャラ的な姿で見えている。普段の清人とは違い口が悪くおふざけが過ぎるため、清人が自己嫌悪に陥ることもある。

『解放少女 SIN』
▲シンのイラスト。

→最後に“解放機”や“史跡兵器”など
戦いを盛り上げるメカニックの数々を紹介!(4ページ目へ)

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