2013年8月14日(水)
7月24日、PS3/PS Vita用ソフト『英雄伝説 閃の軌跡』限定版に同梱されるドラマCDの収録が、東京都・音響ハウスにて実施された。その際に行われた、出演者インタビューの模様をお届けする。
9月26日に日本ファルコムから発売される『英雄伝説 閃の軌跡』は、人気RPG『軌跡』シリーズの最新作。『英雄伝説 空の軌跡』と同時代のゼムリア大陸を舞台に、エレボニア帝国を中心とする壮大なストーリーが描かれる。PS3/PS Vitaに向けた同社初のオリジナルタイトルとなる本作では、新たなプラットフォームの特性を生かしてグラフィックや演出、戦闘システムなどの劇的なアップグレードが行われる。
このドラマCDは、ゲーム本編に収録されなかったシナリオのうち、終盤のとあるシナリオをボイスドラマ化して収録したもの。本編とも密接に関係する内容となっていて、ゲームとあわせてドラマCDを聴くことで、物語の全貌が見えてくるという。
内山昂輝(リィン・シュバルツァー役)
佐藤拓也(マキアス・レーグニッツ役)
豊口めぐみ(サラ・バレスタイン役)
後藤沙緒里(エリゼ・シュバルツァー役)
野中藍(トワ・ハーシェル役)
進藤尚美(アンゼリカ・ログナー役)
遠藤守哉(シュバルツァー男爵役 ※リィンの父)
大越多佳子(ルシア・シュバルツァー役 ※リィンの母)
――ドラマCDを収録しての感想をお聞かせ下さい。
佐藤:ゲーム本編はキャラクターイラストとにらめっこしながらの収録でしたが、今回は共演する皆さんの顔を見て、息吹を感じながらお芝居を出来たので、非常に楽しかったです。
また機会がありましたらですね……と言うか、機会をどうにかこうにか作れるように、我々も頑張っていきたいです。まず、皆さんにドラマCDで楽しい空気を感じていただけたらと思います。
豊口:以下同文です。
一同:(笑)
豊口:今回はキャストの皆で揃って録れたので、すごく嬉しかったです。今回のドラマCDは特典ですが、単体のドラマCDでまたご一緒したいですね。
遠藤:まず、皆さんのトークの巧さにビックリしているのですが……(笑)。なかなかこういう現場は少ないもので、本当に驚いています。
シュバルツァー男爵はゲームでなくドラマCDからの参戦ということで、ホームページでビジュアルやストーリーなどの世界観を拝見したのですが、すごく驚愕するものが多かったです。自分自身、今回出演することにすごくワクワクしました。
野中:ゲームに参加させていただいただけでも光栄でしたが、ドラマCDにも出演させていただいて嬉しかったです。VII組のメンバーが個性的でおもしろかったですし、個人的にはサラ役の豊口さんとアンゼリカ役の進藤さんと一緒にお芝居ができて楽しかったです。
(豊口、進藤が口々に「こちらこそ」と返し、一同笑)
進藤:率直な感想を言うと、ゲームの収録よりも全然気持ちが高まるし、やっぱり皆さんそろっての収録ができるのは嬉しいなあと思いました。アンゼリカ自身は女の子が大好きって設定なんですけれども、そういう面もゲーム以上に気持ちが乗ってしまいまして、アンゼリカというキャラクターがまたひとつ自分の中で新しいものになったと実感しました。
大越:エリゼとリィンのお母さんということで、私もドラマCDからの参加だったのですが、皆さんの雰囲気がアットホームでホッとしました。今回は『閃の軌跡』の物語におけるバックグラウンドのお話だったので、お父さんとお母さんでリィンの心の支えになろうと思いました。
後藤:今日の収録で皆さんと同じ空間でお芝居できて、とても楽しめました。リィン兄さんの過去や葛藤がすごく見えて、ますますお兄さんが大好きになってしまいました。また次があることを願っています。
内山:ドラマCDはゲーム本編のストーリーと密接に関わる内容となっていて、リィン・シュバルツァーの幼少時に起こった、現在につながるある出来事が描かれています。これを聴くことで、ゲームをプレイする時にもっと盛り上がるんじゃないかなと感じたので、気合を入れて演じさせていただきました。皆と収録を行えたのも、本当に楽しかったです。
――限定版に同梱されるドラマCDは、どういう内容になっているのでしょうか?
内山:休暇をもらったVII組メンバーがリィンの故郷であるユミルという温泉郷にやって来るという、普段からすると「ちょっと息抜き」の期間の話です。そこで異変が起こってVII組メンバーが対処していくという内容になっています。
リィンが家族と久々に会うというエピソードでは幼少時の回想シーンも描かれていて、そこでリィンが心の奥に抱えている部分が明かされます。
――自分の演じたキャラクターの好きな部分はどこでしょうか?
また、ドラマCDのみ参加のお二方は、演じたイメージをお聞かせ下さい。
佐藤:すごく努力家なんですけれども、個性の強いVII組では苦労人な面が出てしまうという、そんなところが好きです。
豊口:教官ではあるんですが、先生らしい先生ではなく、生徒が寄って来やすい明るい面を持っているという面ですね。それを持ちつつも、深いところには強さがあるというところも好きです。
遠藤:優しく、毅然として、暖かく、少しウィットに富んで……という感じですね。でも、なるべく典型にならないようにと言うか、リィンとエリゼ、お母さんと会話しながら作っていけたらいいなと思い、あまりイメージを持ち込まないようにしました。
野中:トワは生徒会長ですけど、人望で生徒会長になったところや、間の抜けた部分があってかわいらしいところが私は好きです。ゲームの方では、皆に凛として指示を出すシーンもあったりして、そこのギャップもちゃんと出せるように気をつけて演じました。
進藤:アンゼリカは“男装の麗人”という形で演じてほしいと言われてたんですけど、実は女であることをドン無視・度外視して演じています。なので「どんだけ女の子好きなんだよ!」ってシーンがゲームでもCDドラマでもあるんですが、そういうところが好きです。
本当はすごく強かったり、バイクを乗り回していたりというカッコいい部分が前面に出てもおかしくないのに、やっぱり女の子が好きっていう……そういうところが彼女の魅力かなと思って演じました。
大越:リィンという陰を持った少年や素直になれないエリゼのお母さんということで、子どもたちを支えられるような強さのある人と思って演じました。あと、やっぱり家族でお母さんっていうのは太陽みたいな存在なので、そういうところは大切にしていました。
後藤:お嬢様なので、“品よくお淑やかに”を意識しながら演じていたんですけれども、お兄さんに関してはちょっとタガが外れると言うか、素直になりすぎてしまう部分があります。そこが彼女のかわいらしい少女の部分なのかなと思いながら、大事にして演じていました。
内山:リィンは人を引き付ける魅力をたくさん持った子だと、台本を読んで感じました。ストーリー上でもVII組というグループをまとめていく存在なので、演じるにあたっては「人を引き付けるような人物じゃなければいけない」と思いました。苦しい時でもポジティブに、いい方向へ変えていくように考える人だし、そういう明るさがいいところです。
――自分が演じたキャラクター以外で、気になったキャラクターは誰ですか?
佐藤:ドラマCDでのユーシスは、マキアスとの距離が縮まった気がして嬉しかったですね。ユーシスとマキアスは犬猿の仲と言いますか、相容れない部分があるんですけれども、本編よりも距離が近付いたという面が描かれていましたので、僕個人としては嬉しかったです。
豊口:アンゼリカさんですかね。私も比較的そういう(麗人)キャラをやることが多いので。配役が逆でもいいなと思うぐらい!(笑)
一同:(笑)
遠藤:養子のリィンと実子のエリゼの関係性、そこに注目していました。
野中:私はサラとアンゼリカが、「トワも入れた3人で飲み会したらどうなるんだろう」と、どういう感じなるのかを見てみたいなって思います。
進藤:さっきフリートークの時にもそんな話になったんですが、リィンのお母さんがね……すごく若いの。キャラ表を見て、「こんなかわいいお母さん!?」とビックリしました。お母さんに心をつかまれましたね。
大越:生徒の皆さんのつながりがすごく楽しそうで、それが羨ましいなと思いました。あと、アンゼリカさんとリィンがカッコ良かったです。
後藤:やはりリィン兄さんですね……エリゼは兄さまに対する想いがあふれちゃってるのに、何でこんなに鈍感なんだろうって、若干むかつきます(笑)。でもそんなところも好きです!
内山:僕もやっぱりエリゼが気になります。リィンは鈍感ですけれど、僕はあだち充さんの『みゆき』が好きなので、“血のつながらない妹”にはちょっと何かが刺激されるところがあって、エリゼいいなあって……ドラマCDを録っていても思いました。
一同:(爆笑)
→夜なべするトワの苦労や女性キャラとのドキドキするイベントが?
出演者が語る『閃の軌跡』の見どころとは(2ページ目へ)
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