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2013年7月30日(火)

【週間洋ゲー通信】あの『グランツーリスモ』がハリウッドムービーに!? Steam情報も始めました(7月22日~7月28日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は7月22日から7月28日までの間で明らかになった新情報の中から、9個の話題をご紹介。既に発売されているタイトルに新たな魅力を加えるDLCの話題から、個性あふれるタイトルを送り出すインディーズゲームに関する情報など、多彩なニュースをお届けしよう!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■『セインツロウIV』がついにマスターアップ! 2種類のミッションパックが入手できるシーズンパスも発表に

 ストリート・ギャング“セインツ”のリーダーがアメリカ大統領に当選して、地球を侵略にやってきたエイリアンと対決するという、衝撃的な内容のオープンワールド・アクションゲーム『セインツロウIV』。公式Facebookページで、本作の開発がついに完了し、マスターアップしたことが報告された。

 マスターアップと同時に、本作のDLCに関する発表も行われている。最初に登場するDLCは“エンター・ザ・ドミナトリックス”という名称のミッションパックとのことだが、実はこのDLCは元々、前作『セインツロウ・ザ・サード』のDLCとして予定されていたものだ。そのため、今回発表されたDLCは“ディレクターズ・カット版”になるという(笑)。

 このDLCと、2013年末にリリース予定の第2弾ミッションパックDLCの双方を購入すると15ドル(約1500円)超になるところを、9.99ドル(約1000円)で購入できるシーズンパスも発売されるとのこと。『セインツロウIV』は日本でもPS3/Xbox 360用ソフトとして発売予定だが、日本におけるDLCの展開については現在のところ未発表だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:『セインツロウ』シリーズ公式Facebookページ

■『ボーダーランズ2』のレベル上限を解放するアップグレードDLC第2弾が、この秋に登場! 懐かしのNPCも復活!!

 RPGとFPSが融合した『ボーダーランズ2』では、ボリューム豊富なストーリーDLCが発売後も定期的にリリースされており、プレイヤーのレベル上限を61にまで解放するアップグレードDLCも登場した。開発元のギアボックスソフトウェアは、オーストラリアのゲームイベントでパネルディスカッションを行い、その席上で『ボーダーランズ2』にさらなるDLCをリリースする予定であることを発表した。

 この秋にリリースが予定されている“アルティメット・ヴォールト・ハンター・アップグレードパック2”では、レベル上限が72にまで引き上げられる他、それに対応した高レベルの敵が出現する新マップエリアも追加されるという。さらに、前作『ボーダーランズ』の序盤に登場し、後にDLCでゾンビ化した老人“T.K.バハ”が再登場するDLC“T.K.バハズ・ブラッディ・ハーベスト”も予定されている。しかも本作のDLCは、今後もまだまだ発売が計画されているとのことだ。

 『ボーダーランズ2』ゲーム本編の発売から約1年が経過し、シーズンパスに予定されていたDLCがすべてリリースされた後もなお、さらなるDLCの発売が進行しているのは、本作が息の長い人気に支えられていることの証明と言えるだろう。なお、これらのDLCの日本でのリリースは、現在のところ未発表だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:ギアボックスソフトウェア公式サイト

(参考サイト:ギアボックスソフトウェア公式フォーラム

■Xbox Oneにおけるインディーズ系ソフトの扱いを方針転換! デベロッパー自身による自社販売が可能に

 Xbox LIVEの公式宣伝マンとして知られる“メジャー・ネルソン”ことラリー・ハイヴ氏は、自身のブログでXbox Oneのプロダクト責任者(CFO)であるマーク・ホイットン氏との会話を伝えている。これによるとホイットン氏は、インディーズ系デベロッパーがXbox OneのXbox LIVE上で、ソフトを自社販売できるようにする施策を進めているという。

 以前の海外での報道などによると、Xbox Oneでは中小デベロッパーが自社で開発したソフトをオンライン販売する際には、自社で直接販売を行うのではなく、マイクロソフトやそれ以外の大手パブリッシャーと販売契約を結ぶ必要があったとのこと。これに対して、iOSのApp StoreやAndroidのGoogle Play、そしてPS3/PS4などのPlayStation Storeでは、デベロッパーによる自社販売が認められているため、インディーズ系のデベロッパーのあいだではXbox Oneに対する反発が強まっていた。

 Xbox Oneに関しては、ソフトの中古問題に続いてインディーズ系デベロッパーへの対応でも、初期の方針からの転換を余儀なくされたといえる。なお、この件も含めたXbox Oneでのインディーズ系デベロッパーに対する施策は、8月21日よりドイツで開催されるgamescomにおいて、詳しく発表されるとのことだ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:Major Nelson

■2ボタン格闘ゲーム『ダイブキック』の発売日が決定! 8月20日より海外のPS3/PS Vita/PCでDL販売開始

 ジャンプと急降下キックという2つのボタンによる操作のみで、レバー操作すらない究極の2D対戦格闘ゲーム『ダイブキック』。当初は、既存の対戦格闘ゲームのパロディとしてスタートしたこのソフトが、実際にプレイ可能なゲームとしてついに完成。海外のPS3/PS Vitaと、PCの配信プラットフォームであるSteamで、8月20日よりダウンロード販売が開始されることになった!

『週間洋ゲー通信』

 本作のPS3とPS Vitaでの発売日は以前から決まっていたが、このほど、Steamでのリリース作品をファン投票で決定する“Steam Greenlight”によって『ダイブキック』が高評価を獲得したために、早期のリリースが実現。コンシューマ版と同じくPC版も、8月20日よりSteamで配信されることになった。

 ちなみに現在、本作の“メイキング”と称するドキュメンタリー映像が公開されているが、なにしろパロディからスタートしたゲームだけに、その内容はギャグ満載のユニークな内容になっている。日本でも一部のコアなファンを中心に知られているタイトルだけに、ぜひとも日本でのリリースを期待したいところだ。

(参考サイト:『ダイブキック』公式Twitter

(参考サイト:“『ダイブキック』メイキング #2”(※リンク先はYouTube))

■少女“アルマ”の呪いがオンラインで拡散する!? 『F.E.A.R.』シリーズが基本プレイ無料のオンラインFPSに進化

 特殊部隊の一員となって戦うFPSと、『リング』や『呪怨』といったジャパニーズ・ホラー作品をほうふつとさせる恐怖描写が融合した、独特の世界観を持つ『F.E.A.R.』シリーズ。日本でも第1作がPCで発売されたほか、第2作と第3作がPS3/Xbox 360でも発売されたこのシリーズが、基本プレイ無料のオンラインFPSとなって新たに登場する。

 本作『『F.E.A.R. オンライン』は、韓国のアエリアゲームズが運営を行い、同じく韓国のインプレイ・インタラクティブが開発を担当する。韓国では現在すでにサービス中だが、4人協力プレイモードでは、シリーズ本編でもおなじみの少女“アルマ”の幽霊が出現するといった、迫真の恐怖演出が随所で味わえるようだ。

 現在は、欧米向けのサービスを開始するための参加登録を募集中。なお、日本からのアクセスでもプレイできるかどうかは不明だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:『F.E.A.R. オンライン』公式サイト

(参考サイト:『F.E.A.R. オンライン』ティーザー・トレーラー(※リンク先はYouTube))

■ファンタジー作家のニール・ゲイマン氏がゲーム制作にチャレンジ! 予約特典は作者とのディナー権!?

 イギリス人作家のニール・ゲイマンは、アメコミ『サンドマン』の原作者として知られる他、『スターダスト』『コララインとボタンの魔女』といったSF・ファンタジー小説で高い評価と人気を獲得している。このニール・ゲイマン氏が自らゲーム制作に挑戦する『ウェイワード・マナー』が発表された。

 『ウェイワード・マナー』は、幽霊屋敷で平和な死後の生活を送りたい幽霊たちと、それを邪魔する侵入者たちによって物語が繰り広げられる、パズル・アドベンチャーゲームになるとのこと。ニール・ゲイマン氏のオリジナルストーリーを、ハイセンスなモノクロ画面のパズルアクション『ミスアドベンチャー・オブ・P.B.ウィンターボトム』を手がけたインディーズ系デベロッパー、ジ・オッド・ジェントルメンがゲーム化するという。

 公式サイトでは、ユーモラスなCGによる登場人物が紹介されている他、各種グッズやニール・ゲイマン氏とのディナーの参加権といったユニークな特典が付くゲームの予約販売も行われている。本作はPC/Mac用ソフトとして、2013年12月に発売予定だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:『ウェイワード・マナー』公式サイト

■ゲームの映画化もついにここまで来た! PSを代表するレースゲーム『グランツーリスモ』がハリウッドムービーに!?

 『バイオハザード』や『サイレントヒル』をはじめ、人気ゲームがハリウッドで映画化されることは、最近では珍しくなくなった感がある。とはいえ、ボードゲームの“魚雷戦ゲーム”が『バトルシップ』として映画化されたように、中には意外なジャンルのゲームが映画になる可能性もあるようだ。

 ハリウッドの映画・TV情報を伝えるアメリカのニュースサイト“The Wrap”では、ハリウッド大手映画会社のソニー・ピクチャーズが、プレイステーションを代表するレースゲーム『グランツーリスモ』の映画化を検討していると伝えている。確かに、同じソニーグループでプレイステーションの大ヒット作を映画化しようとするのは不自然ではないが、ストーリー要素のない『GT』が、いったいどんな映画になるのか、なかなか想像がつきにくいところだ。

 ちなみにハリウッドでは、『ワイルドスピード』シリーズのヒットによって自動車レースの映画が注目を集めており、エレクトロニック・アーツの『ニード・フォー・スピード』の映画化も、2014年3月全米公開予定で進んでいる。はたして『GT』の映画化が本当に実現するのかどうか、今後の続報に注目したい。

(参考サイト:The Wrap

■NVIDIAが送り出す新携帯ゲーム機“SHIELD”の発売日が再決定! 7月31日より海外で発売スタート

 コンピュータのグラフィック処理を司るGPU“Geforce”シリーズなどで、世界的シェアを誇る半導体変動的メーカー・NVIDIA。同社が開発した新たな携帯ゲームマシン“SHIELD”が、6月下旬の発売日直前になって、不具合が見つかって発売延期されたことは、以前のこのコーナーでお伝えした。このほど、不具合の対応がようやく終了し、7月31日に改めて発売されることが公式ブログで発表された。

  “SHIELD”はコントローラと5インチディスプレイが一体となった携帯ゲーム機として、Android OSに対応したゲームを美しい画面で快適にプレイできる。それだけでなく、PCのSteamで起動しているゲームを、ストリーミングでプレイすることも可能だ。

『週間洋ゲー通信』

 このSHIELDの価格は299ドル(約3万円)で、NVIDIA公式サイトのオンラインショップや、海外のゲームショップで購入可能。日本にもWSL JAPANが並行輸入を行うとのことだが、現在すでに先行予約は終了しているようだ。

(参考サイト:NVIDIA公式ブログ

■“Steam”で配信されるインディーズゲームがファン投票で決定! 多彩なジャンルの全14作品が順次登場

 PCゲームのオンライン配信プラットフォーム“Steam”では、インディーズゲームの企画を募集して、その中からどの作品を配信してほしいかをユーザーから募る投票企画“Steam Greenlight”が行われている。このほど、ファン投票によって選ばれた14本のゲーム(と2本の実用ソフト)が、今後順次Steamで配信されることが決定した。

 今回配信が決定した14本の中には、上で紹介している『ダイブキック』や、『レッドシーズプロファイル』の完全版である『デッドリー・プレモニション:ザ・ディレクターズ・カット』のように、コンシューマでの発売が決定しているタイトルも含まれている。また、名作FPS『ハーフライフ』の追加シナリオ“オポジング・フォース”を、最新ゲームエンジンでリメイクする『オペレーション・ブラックメサ』(画像)といった作品もラインアップされている。

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 その一方で、2D画面でダンジョンを探索する『カズム』や、アニメタッチのキャラがかわいい3Dアクションゲーム『ア・ハット・イン・タイム』など、日本のゲームファンにも親しみやすい作品も選ばれている。Steamの公式サイトでは、各作品が動画を交えて詳しく紹介されているので、ぜひチェックしてほしい。

(参考サイト:Steam公式サイト

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