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2013年8月3日(土)

『ロマンシング サ・ガ』“殺してでもうばいとる”のも許される!? フリーシナリオでRPGに革命を起こした名作を振り返る! 【思い出ゲーム特集】

文:MAC佐藤

 お盆休みを利用してゲームにハマりたいという人のために、懐かしの名作の中から、やり込みプレイが楽しい作品を本日から2週間毎日紹介していくスペシャル企画“思い出よみがえりゲーム特集”。企画第1弾となるこの記事では、1992年にスクウェア・エニックス(旧スクウェア)からリリースされた『ロマンシング サ・ガ』を紹介します!

『ロマンシング サ・ガ』

■画期的なフリーシナリオシステムを搭載した名作RPG!

 『ロマンシング サ・ガ』は、人気RPG『サガ』シリーズの第4弾としてSFCで登場した作品です。プラットフォームをGBからSFCへと移し、タイトル名とともに世界観やシステムが一新されました。何より衝撃的だったのは、進む場所や取る行動を、プレイヤー自身が自由に選べるフリーシナリオシステムです。RPGのストーリーはほぼ1本道というのが常識だった時代に、自分の行動によってストーリー展開が変わるというのは、にわかには信じがたいほどで、当時としては非常に画期的なシステムでした。

『ロマンシング サ・ガ』 『ロマンシング サ・ガ』

 ゲームの舞台となるのは、創造神マルダーによって造られた世界“マルディアス”。かつて神々同士での戦いが繰り広げられ、邪神サルーインは最後まで抵抗を続けましたが、10個のデステニィストーンにより封印されてしまいます。しかし長い年月を経て、邪神は復活の時を迎えようとしていた……というのがプロローグ。ゲームの最終目的は、復活したサルーインを倒すことですが、そこへ到るまでの道はプレイするたびに違うものとなります。

『ロマンシング サ・ガ』 『ロマンシング サ・ガ』
▲8人の主人公の中から、好きなキャラクターを選んでゲームスタート。この時点で、すでにスタート地点や最初のイベントが違います。
『ロマンシング サ・ガ』 『ロマンシング サ・ガ』
▲主人公として選ばれなかった残り7人のキャラクターは、ゲームを進めるとパブに現れ、仲間にできるようになります。それにしても、断る時のセリフがおもし……いや、ヒドイ(笑)。

 実際にプレイしてみると、あまりの自由度の高さに驚かされます。なにしろ、基本的に好きな場所へ行って、好きなように行動できるのですから。やれることが多すぎて、逆に何をしたらいいのか戸惑ってしまうこともありますが……。

 会話中に出てくる選択肢も、普通のRPGならどれを選んでもあまり展開が変わらないということが多いですが、本作の場合はほとんど選んだとおりに行動することになります。「そんなこと、本当にやらないよね」なんていう選択肢を選んで痛い目にあうのは、本作のお約束ですね。まあ、それもフリーシナリオの楽しさの1つなんですけど。

『ロマンシング サ・ガ』 『ロマンシング サ・ガ』
▲重要キャラに話しかける前には、セーブしておくのが基本。何気ない気持ちで適当に選択肢を選ぶと、後で後悔することになるかも?
『アルカディアスの戦姫』
▲「殺してでも うばいとる」の選択肢で有名なアイスソードのイベント……ですが、主人公がグレイだと展開が変わって、この選択肢が出ないことをすっかり忘れてた! 一応、悪いことばかりしていると出るようですが。

→バトルのたびにステータスが成長!
魅力的な背景ストーリーも(2ページ目へ)

(C) 1992 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

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データ

▼『ロマンシング サ・ガ』(バーチャルコンソール)
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:Wii(ダウンロード専用)
■ジャンル:RPG
■配信日:2009年11月24日
■価格:800 Wii ポイント

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