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2013年8月10日(土)

コミュ障ぼっちヒロインが痛カワイイ『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』の聴猫芝居先生にインタビュー【Spot the 電撃文庫】

文:てけおん

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第87回となる今回は、『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』を執筆した聴猫芝居先生のインタビューを掲載する。

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
▲Hisasi先生が描く『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』の表紙イラスト。

 本作は、小説『あなたの街の都市伝鬼!』で、第18回電撃小説大賞金賞を受賞した聴猫先生の新作で、“ネットゲーム”を題材にした作品。

 ネトゲの女キャラに告白! →残念! ネカマでした☆ ……そんな黒歴史を秘めた少年・英騎が、今度はネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!? と思いきや、相手であるアコ=玉置亜子は本物の美少女! でもリアルとネトゲの区別が付いていない、コミュ障ぼっちの女の子だった!? 英騎は彼女を“更正”させるため、ギルドの仲間たちと動き出すのだが……。

 聴猫先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 それは忘れもしない昨年の12月某日。私は40度近い熱と下痢に苦しんでおり、その状態でシャワーを浴びて風呂場で気絶し、その30分後に家を出て東京行きの新幹線に揺られるという無茶をしておりました。

 その新幹線の中、熱に浮かされた頭で思いついたのが“ネトゲで仲よくなった女の子がリアルでも女だったらいいよなぁ……”という妄想でした。恐らく限界まで追い詰められた脳が考えた、私の一番根っこの欲求なのだと思います。その時の熱病がそのまま残ったような形で書き上げることになりました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

 オンラインゲームの中というのはすごく特殊な空間で、そこにはすごく沢山の人が居るのに、全員がオンラインゲームが好き、という共通点があるんです。大体の人が同じようなことを知っていて、同じようなネタが通じて、同じようなことを楽しいと思える。すごくいろんな人と仲よくなりやすいんですね。

 ですので普段はちょっと女の子には声をかけられないっていう私みたいな人種でも、気軽に女の子(に見える人)と仲よくなることができます。ただ残念ながらその中身は大抵女の子ではありません。それはみんなわかってます。わかってますが――もしも本当に可愛い女の子だったらすっごくうれしいよね、とちょっと思っちゃうのも男の気持ちな訳です。

 そんな内心でこっそり抱いた夢を形にしてみたのがこの作品です。ちょっと共感できてしまう人ならきっと楽しんでいただけると思います。ゲームのネタが通じる女の子と仲よくなったらすごく楽しいと思うよ!

――作品を書くうえで悩んだところは?

 “どこまでやっていいの?”――というのが一番悩みました。担当の編集さんに「これ出して本当に大丈夫ですか? わかる人すっごく少ないですけどこれ書いて平気ですか?」というような質問を何度もしています。結果ほぼ全部通りました。本当にものすごく私の好き勝手にしています。現在では本当に読者の方に伝わったのかどうかで悩んでいます。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 どれぐらいでしょうか。前述した12月某日にアイデアが降ってきた瞬間を執筆開始と捉えるなら、出版まで半年以上かかっています。あらあらまあまあ、という感じでございます。

――執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

 作業をする時は1冊ごとになにか単一の曲を選んで、ずっとノンストップで、本当に同じ曲を延々と聞き続けながら書いています。普段は頭の切り替えが楽にできていいと思っているのですが、今回友人と出かけた時に偶然その曲を聞いてしまいまして、パブロフの犬的に頭が仕事モードに……。しばらく友人の話を聞き流してしまい、ちょっと迷惑をかけました。

――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 主人公は自分がオタク寄りの人種であることを特に隠していないオープンオタクな高校生なのですが、作者本人は高校時代、バレバレであったにも関わらずアニメやゲームにのめりこんでいることを無駄に隠している学生でした。今から思えばそういうことを隠さず出していても、それはそれで楽しい学校生活が送れたんじゃないかな……という後悔をちょっとこめさせてもらいました。学校に趣味の仲間がいるって、きっと素敵ですよね。

――小説を書く時に、特にこだわっているところはどこですか?

 自分がキュンと来る子を書く、ということでしょうか。自分が書く小説にでる女の子は全員生涯の伴侶にしてもいいぐらい気に入ってます。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 歩くのが最大の方法ですね。てくてく好きなところを歩きながら頭の中で組み上げて、ストーリーを作って、文字にして、帰宅したらそれを形にするだけ、というのが一番です。ただ今はあまりに暑いので……ちょっと目をつぶってうんうん悩んでどうにかしています。

――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?

 ネトゲについての作品ですので、とんでもなく影響を受けただろう、当時やっていたオンラインゲームを上げますと、『ラグナロクオンライン』『リネージュ』『ポトリス』『メイプルストーリー』『レッドストーン』、当時たくさんあった『エンドレスバトル』なんかのブラウザゲームも。そしてああ、今でも私は『ジャンクメタル』の復活を心から祈っています……。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。

 現在のガンホー・オンライン・エンターテイメントが、社名をガンホーにしたその瞬間からガンホー信者として付いてきた私ですが、なぜかやらずにいた『パズル&ドラゴンズ』をついにはじめました。言うまでもなくドハマりしています。

 ガチャで白虎が出たので今はハクパですが、手持ちにサクヤがいるので先々の降臨系挑戦に向けてキリンパへの乗り換えを目指して水属性を何とかしたいんですがオロチもジークフリートもいないので……あ、もういいですか?

――今熱中しているものはなんですか?

 またしてもゲームですが、角川ゲームスの『艦隊これくしょん~艦これ~』にもドハマりしています。吹雪型駆逐艦の電ちゃんがカワイイのです。なのです!

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 オンラインゲームやってるよ、ネトゲ好きだよ、って人は騙されたと思って読んでみてください。絶対に間違いなく笑えるはずです。それについては自信があります。ええもう、ネトゲの緊急メンテナンス終了予定時刻ぐらい確実ですよ。

(C)聴猫芝居/アスキー・メディアワークス
イラスト:Hisasi

データ

▼『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年7月10日
■価格:620円(税込)
 
■『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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