News

2013年8月31日(土)

17歳教の元祖・井上喜久子さんも推薦! 母親の強さを思い知らされる『俺のかーちゃんが17歳になった』の弘前龍先生を直撃【Spot the 電撃文庫】

文:てけおん

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第89回となる今回は、『俺のかーちゃんが17歳になった』を執筆した弘前龍先生のインタビューを掲載する。

『俺のかーちゃんが17歳になった』
▲パセリ先生が描く『俺のかーちゃんが17歳になった』の表紙イラスト。

 本作は、ごく普通の家庭であった澤村家に起きた、とんでもない出来事を描いたハートフルホームコメディにして、第19回電撃小説大賞の最終選考作。

 ある日、高校2年生の少年・澤村隆史が帰宅すると、家には見知らぬ女子高生が! その少女が発した言葉は「隆史、おかえり~」――そう、彼女は隆史の“かーちゃん”だったのだ! いったい何があったのかを探るために、引きこもりの妹・優香と一緒にかーちゃんを尾行をすることに。

 どうやら巷で噂の《17歳教》に入ると、《永遠の17歳》になれるらしいが、その代償もあるようで……。

 弘前先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 元々、某掲示板でSS(ショートストーリー)という短編を投稿していました。SS用のネタとして《母親が若返る》という設定を思い付いたころ、電撃小説大賞に短編でも応募できることを知り、せっかくだからライトノベル風の物語にしてみよう、といった感じで執筆に取りかかりました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

 セールスポイントはなんと言っても、声優の井上喜久子様から直々に推薦をいただいたことでしょう!w 内容について触れますと、タイトルに象徴されるような馬鹿馬鹿しい要素と、根底にある家族の絆という感動的な要素の、ギャップをお楽しみいただければと思います。

――作品を書くうえで悩んだところは?

 逆に言えば、そのほどよいギャップを演出するのに苦労しました。馬鹿話すぎて内容が薄っぺらくなったり、感動を狙いすぎて話が重くなったり、一冊の本になるまで何度も迷走しました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 第1話にあたる投稿作は2~3カ月。電撃文庫編集部に声をかけていただき、第2話以降の展開を考え始めてからは、半年以上かかってしまいました。もっと早く書けるようにならないと!

――執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

 インフルエンザと肺炎を併発して2週間も寝込みました。おかげで、作中の風邪をひくシーンが臨場感溢れる描写となっています。

――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 某掲示板では、カーチャンJ( 'ー`)し タカシ('A`) のハートフルなお話が定番ネタになっています。声優さんの世界には、《17歳教》に入ると《永遠の17歳》になる、という定番ネタがあります。この2つの定番ネタが化学反応を起こし、ついでに作者自身の家族へ向けた思いをスパイスとして加えた結果、とんでもないヒロインが誕生してしまいました。

――小説を書く時に、特にこだわっているところはどこですか?

 音読してリズムのいい文章を目指しています。あとは、1行の文字数を計算して視覚的な効果を狙うことも。細かすぎて伝わらないこだわりです。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 「寝たいときは、寝なさい。遊びたいときは、遊びなさい。それでいいんだからねー」

――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?

 芥川賞を受賞した、綿矢りさ先生の『蹴りたい背中』は衝撃的でした。こんなに繊細な心理描写をできる、ほぼ同世代の作家(当時19歳)がいるのか、と。当時は高校の文学部(文芸部)に所属して純文学を志していましたが、どれだけ頑張っても芥川賞を取れる気がしない、と思わされました。

――現在注目している作家・作品は?

 美少女麻雀マンガ『咲 -Saki-』は最高です。水着とネコミミが似合うアラサー実家暮らしだよ! えっ、高校生のころと全然違うじゃないかって? ……てへっ☆(頭をこつんと叩いてウィンク)

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。

 『SimCity』シリーズ、『牧場物語』シリーズが大好きです。ただし一度始めると執筆時間が確実になくなるなので、最近は控えております……。

――小説を書こうと思ったキッカケは?

 お話をつくるのは元々好きでした。小学生のころはマンガ家にあこがれていましたが、絵を描くのが下手で、それほど楽しいとも思わない性分だったため、小説という表現手法に行き着いたと記憶しています。

――初の商業作品というところで、その感想は?

 元ネタの教祖様から推薦をいただけるなんて、商業作品でなければあり得ない話です。編集部の力をお借りして、もっともっとおもしろいことができる、そんなチャンスをいただけたのだと思っています。

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

 「こんな発想が出てくるなんて、こいつは頭がおかしいのではないか。少なくとも、まともな人間ではない」

 読者の皆様からそう思われるライトノベル作家でありたいと願っています。変態というか、変人というか。かつて、12人の妹と仲よくなるゲームの存在を知った時。私はその発想に驚嘆すると同時に、企画者の正気を疑いました。それ以上の驚嘆を読者の皆様に与えられるよう、これからも頑張ります。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 母親と息子がラブラブチュッチュする話ではありません、そんなの電撃文庫で出せません!w パセリさんのイラストがカワイすぎるので、うっかり道を踏み外しそうになるかもしれませんが、駄目です、萌えたら負けです。

 こんなにふざけた設定なのに、うっかり感動しそうになるかもしれませんが、駄目です、泣いたら負けです。萌えたり泣いたりせず、あなたは最後まで読み切ることができるのか? 挑戦料は620円(税込)です。皆様の挑戦をお待ちしています。

(C)弘前龍/アスキー・メディアワークス
イラスト:パセリ

データ

▼『俺のかーちゃんが17歳になった』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年7月10日
■価格:620円(税込)
 
■『俺のかーちゃんが17歳になった』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト

関連記事

注目記事

アイコン別記事一覧

※クリックすると、ソートされた記事一覧に移動します。