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2013年8月15日(木)

『モンコレ』全国決勝大会の様子をレポート! 加藤ヒロノリ先生へのインタビューでは最新ブースターの新情報も!?

文:さくたろう

 こんにちは、ライターのさくたろうです! 今回は、8月11日にパシフィコ横浜で開催された“ブシロードカードファイト2013(以下、BCF2013)”の全国決勝大会から、『モンスター・コレクションTCG(以下、モンコレ)』の“モンコレグランプリ”の模様や、『モンコレ』のデザイナーである、グループSNEの加藤ヒロノリ先生へのミニインタビューなどをお届けしていきます。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲会場では、『モンコレ』の他にも『カードファイト!! ヴァンガ-ド』『ヴァイスシュヴァルツ』『ChaosTCG』『ヴィクトリースパーク』『東方混沌符』といったTCGの全国決勝大会が開催されました。▲こちらが“モンコレグランプリ”の様子。地区決勝を勝ち抜いてきた猛者たちが一堂に集結!

■“モンコレグランプリ”全国決勝を制したのは!?

 今年の“モンコレグランプリ”は、札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡の8地区で地区決勝を開催。そして日本一のモンコレファイターを決める全国決勝は、各地区決勝の優勝者8名のみが出場できるという、非常に狭き門の大会でした。

 ちなみに今回の大会のレギュレーションは、“ネオスタン”と呼ばれる『モンコレ』のスタンダードなレギュレーション(※7月末に発売された新ブロックのトライアルデックのカードは使用不可)。まさに今年前半に登場した“ブロック:エレメンタル”の、総決算とも言える大会でした。

『モンスター・コレクションTCG』
▲全国決勝には、『モンコレ』のゲームデザイナーである、グループSNEの加藤ヒロノリ先生も大阪から駆けつけてくれました。

 “モンコレグランプリ”の全国決勝では、4人1組による総当り戦を最初に実施し、その後、総当り戦の順位をもとにした優勝決勝戦と3位決定戦が行われました。なお、全国決勝に進んだファイターは、七瀬颯姫さん、側近Bさん、風王結界さん、ヒデさん(以上、白グループ)、クーヤさん、イワシタさん、おりんじいさん、コウメイさん(以上、青グループ)の計8人。このグループ分けはくじ引きで決定されましたが、その結果として白グループと青グループでは、使用デックの割合にかなりの差が出ることになりました。

 白グループは“深き者ども(使用者:七瀬颯姫さん)”、“紅河ノ國(使用者:側近Bさん)”、“夢魔の輪舞曲(使用者:風王結界さん)”、“最後のファラオ(ヒデさん)”とデックがすべて異なったのに対し、青グループはコウメイさんの“紅河ノ國”を除く3人が、“炎のラビリンス”のデックを選択していました。

 8人中3人が選んだ“炎のラビリンス”とは、屈強なミノタウロスたちの勢力で、今回の大会のメタの中心とも言えるデックです。強力な専用アイテムと打ち消しアイテムが満載なのがデックの特徴ですね。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲“炎のラビリンス”のデックには、ミノタウロスの他にも《白霧の海賊王ガトー》や《ガンロックの罠師》など、アイテムを使う他勢力のユニットも傭兵として採用されていました。
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▲地区決勝で“炎のラビリンス”と同じくメタの中心だった“夢魔の輪舞曲”は、全国決勝では1名のみ選択という結果でした。
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 そして各グループの総当り戦の結果は上の通り。どちらのグループも全勝者はおらず、白グループ(左側のグループ)は2勝1敗の勝ち点21点が2名ですが、直接対決の結果で側近Bさんが決勝戦へ。青グループ(右側のグループ)は2勝1敗のコウメイさんが決勝戦へと進むことになりました。

 ちなみに『モンコレ』は、勝ち方によって勝ち点が変わるのが1つの特徴です。上の画像の場合、10点が本陣陥落勝ち、7点が山札切れ判定勝ち、4点が引き分け、1点が本陣陥落負け/山札切れ判定負けの点数になっています。

 決勝戦に進出した側近Bさんとコウメイさんは、お互いに“紅河ノ國”と呼ばれるリザードマンたちが中心となった勢力のデックを選択。しかし同じ勢力のデックとはいえ、側近Bさんは“アポカリプスの魔剣”で追加された“碧鱗ノ國”のユニットを追加した、小型~中型ユニットがメインのデックに。

 コウメイさんは、《フェンリル》や《海皇竜カドモス》などの大型ユニットを多めに採用したデックとなっていて、それぞれのファイター独自のデックに仕上がっているのが特徴的でした。

『モンスター・コレクションTCG』
▲奥が優勝決定戦卓。手前の卓が3位決定戦卓です。全国決勝に参加した他のプレイヤーに見守られる中、“モンコレグランプリ2013”の最終戦が始まりました。
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▲どちらのデックにも入っている《紅河の炎帝ツァンレン》は、パーティのリザードマンの攻撃力とイニシアチブをアップさせるユニット。このユニットと2レベルのリザードマンでパーティを組み、高いイニシアチブで先攻を取って攻撃していくのが、“紅河ノ國”の基本的な戦い方です。▲“碧鱗ノ國”に所属する英雄の1体。攻防を上げる能力と、攻撃以外でダメージを与えられる能力を持つ、対応力の高いユニットです。▲《海皇竜カドモス》は手札からアイテムカードを捨てるたびにダメージを与えられる特殊能力を持ち、さらに好きなダメージ耐性も付けられるユニット。相手によってはこのユニット1体で無双ができることも。

 いざ優勝決定戦が始まると、側近Bさんは順調にユニットを召喚していきますが、コウメイさんはあまりユニットを引けない様子。しかしコウメイさんは、その後《ファイア・クレスト》から《フェンリル》《紅河の炎帝ツァンレン》などを召喚し、盤面を整えていきます。

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 しかし次のターン、側近Bさんが相手本陣前に《碧鱗の大瀑布》を差し込み、《紅河の強襲艇》で進軍して《ラヴァーの甲板兵》を即時召喚。対するコウメイさんは《紅河の炎帝ツァンレン》《ラヴァーの突撃兵》《ラヴァーの矛槍兵》で守ろうとします。地形と《ラヴァーの甲板兵》の効果で、側近Bさんのパーティは合計6レベルながらイニシアチブ+6。コウメイさんのパーティはイニシアチブ+5と速度では側近Bさんが有利です。そしてイニシアチブの結果、+1差がありながら同時攻撃が発生し、お互いのユニットが全滅! その後、コウメイさんの本陣前の地形は誰もいなくなってしまい、後ろに控えていた側近Bさんの《碧鱗の四将軍チュエン》が進軍し、コウメイさんの本陣のリーチに成功します。

『モンスター・コレクションTCG』

 その後コウメイさんは、本陣から《海皇竜カドモス》を進軍させて本陣前の地形を奪還しようとしますが失敗。そして次のターンに、側近Bさんが《碧鱗の四将軍チュエン》《紅河の強襲艇》《リザードマンの武闘家》というパーティで、《灼熱の王ベリアル》《ラヴァーの突撃兵》がいるコウメイさんの本陣に進軍。そして側近Bさん側が先攻を取り、そのまま攻撃して相手本陣を陥落。地区決勝、全国決勝の総当り戦、そして最後の優勝決定戦を勝利した側近Bさんが、見事に“モンコレグランプリ2013”の覇者となりました!

『モンスター・コレクションTCG』
▲最後の戦闘では、コウメイさんの《灼熱の王ベリアル》が本領を発揮できず、そのまま押し切られる形となってしまいました。
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▲モンコレグランプリ2013は、1位が側近Bさん、2位がコウメイさん、3位がヒデさん、4位がおりんじいさんという結果に! 入賞されたみなさん、本当におめでとうございます!

→優勝者の側近Bさんや、ゲームデザイナーの加藤ヒロノリ先生へのインタビューをお届け!(2ページ目へ)

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