2013年8月29日(木)
TGLは、『bitter smile.(ビタースマイル)』をPS Vita用ソフトとして11月28日に発売する。価格は通常版が5,229円(税込)、ダウンロード版が3,980円(税込)。また、オリジナルサウンドトラック“スマイルハーモニー”が封入された初回限定版が6,279円(税込)にて発売される。
本作は、PC用恋愛ADV『bitter smile.』をPS Vita向けに移植したもの。都心から少し離れた場所にある下町を舞台に、久々に故郷へと帰ってきた主人公・矢崎優の視点で幼なじみやクラスメイトたちとの新生活が描かれる。作品コンセプトは“幼なじみ学園ホームドラマ”。
初報となる今回の記事では、『bitter smile.』のプロローグや舞台設定、登場キャラクターを紹介する。また、本作の先着購入特典として、公式メイキングブック“スマイルグラフティー”が付いてくる。数がなくなり次第終了となるので、欲しい人は早めに予約しておこう。
電車を降り、改札を出て人を待つ。かすかな懐かしさに多少の不安も抱えつつ。
――かつて自分の住んでいた町にまた住むということ。
駅からの、久しく忘れていた道。見目麗しい幼なじみの姉妹に連れられ、新しい我が家へと歩いていく……。
……はずだったのだが、そこにあった“に違いない”アパートは、無数の柱やトラックやその他諸々を織り交ぜたオブジェへと華麗に転生していた……。
盃町――。
市街地から少し離れたその一画には、まだ銭湯の煙突が現役で煙を上げていたりする下町。頭の禿げたマスコットをいまだ飾り続ける薬局の角を曲がり、少し歩くと“千寿”という、一軒のたこ焼き屋がある。
そのたこ焼き屋を営んでいるのが轟木家。そこに暮らす三姉妹の次女、桜子。
かつては想いを寄せていた幼なじみ……だが、彼、矢崎優は過去にはとらわれない。ましてや未練なんて微塵も感じさせない。日陰から彼女を見守る……。それが彼の生きざま。……まぁ、そうあれればいいなぁと思っているだけなわけで。
で、故あってたこ焼き屋の二階に住むことになった主人公、矢崎優。
たこ焼き屋を営む婆さんの孫である轟木三姉妹、
ちょっとボケたところのあるOLの長女、
人懐っこい三女、
そしてやたらお節介な次女桜子
と……、
敵意剥き出しのお嬢様や
行方不明のもう1人の転入生。
そして、自称看板娘や自称紳士のクラスメイトなど、そんな面子に期待と不安を孕みつつも待ったなしで新しい生活は始まるのであった。
……頑張れ俺。
都心から少し離れた場所にある下町。周辺の都市開発に取り残されたような町並みだが、田舎というほど自然豊かでもない。
土手と河川敷、今も現役で湯気をあげる銭湯の煙突、夕暮れ時になると賑やかさが増す吹きっ曝しの商店通り……。そんなどこか懐かしさを覚える風景も数多く残っている。
轟木紀乃が道楽で経営しているたこ焼き屋。常連には“たこ千”と略される。店舗には気軽に立ち寄って持ち帰れる出窓があるが、中で食べれるようにテーブル席数セットとカウンター席もある。
学園3年生で本編の主人公。家庭の事情で、生まれ育った“盃町”に数年ぶりに戻ってくることになった。一応受験生で、妹に雪華(ゆきは)がいる。
口だけ番長で優柔不断。根はやさしく気遣いも忘れないが、ややシスコン気味。よかれと思ってやったことが裏目に出ることも多い。仁侠映画が好きで、ストイックな生き様にあこがれたりもしているが、その実、桜子の趣味に感化されているだけで、実際の生活にはあまり反映されてない。幼なじみの桜子のお節介には閉口気味だが、なんだかんだでいい友だちだと思っている。
→次のページでメインヒロインやサブキャラクターを紹介!(2ページ目)
(C)TGL/だいだい
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