News

2013年8月30日(金)

『テトリスモンスター』は日本ユーザーのために作られた? 『テトリスモンスター』開発者インタビュー後編

文:デルチ

 エレクトロニック・アーツ(以下、EA)がサービス展開をするiOS用アプリ『テトリスモンスター(以下、テトモン)』。『テトモン』特集の第4回は、前回から続くインタビューの後編をライターのデルチがお届けします。

 お話を伺ったのは、エレクトロニック・アーツの本作のエグゼクティブプロデューサー マット・スミス氏とプロデューサー・山縣周一氏のお2人。今回は、日本ユーザーのために作られたという『テトモン』をEAの日本スタジオで制作したメリットや、今後の展望について語っていただきました。『テトモン』ユーザーは必見です!

『テトリスモンスター』
▲海外での経験を生かしてマーケット戦略部分を統括するエグゼクティブ・プロデューサーのマット・スミス氏(写真左)と、ゲームの企画立ち上げから『テトモン』に携わってきたプロデューサーの山縣周一氏(写真右)。

■世界的視野で見ても熱い、日本のスマホ市場

――『テトモン』は、EAの日本スタジオで開発された作品とのことですが、日本向けに作ることになった経緯をお聞かせください。

マット・スミス氏(以下、スミス):日本で制作したアプリを日本の市場に対して展開していきたいと考えたからです。というのも、今、日本のスマホ、モバイル市場は世界的に見てもとても熱い市場です。その盛り上がっている市場で、ユーザーに喜んでもらえるコンテンツを出すのは当然のこと。そのなかで、世界的にも知られる『テトリス』という題材を得られたことは幸運でした。

――EA日本スタジオで制作したことのメリットは、どの部分に感じますか?

山縣周一氏(以下、山縣):日本では、『テトモン』のようなかわいいイラストでもおもしろそうだと受け入れてくれると考えました。今回は、これまでのEAのイメージとは違うテイストですが、しっかりと日本という市場をターゲットに、まっさらな状態から制作できたのが一番のメリットですね。

スミス:あとは、日本のスタッフが、日本の市場がなぜこのような盛り上がりを見せているのか、そこで戦うにはどう対応すればいいのかを理解しているのが強みですね。今回の『テトモン』の配信では、アプリをリリースする地域で、その地域に合った最適なアプリを開発するという新しいビジネスモデルを確立することができました。今後、海外でアプリを配信していくうえでも役立つことでしょう。

――海外では、どのような展開をされているのでしょう?

スミス:日本同様に海外においてもアップルは大きなパートナーで、iOSのアプリを中心に、私たちはこれまでに数多くのゲームを開発しているんです。

山縣:ほぼ毎週と言ってもいいくらい、新作を配信しています。

スミス:海外においても、モバイル市場というのは大きなマーケットです。

――では、『テトモン』が海外で配信される可能性も?

山縣:本作は日本のために開発したアプリなので、現在のところは日本でのみの展開になると思います。まずは日本でのサービスを充実させることが最優先ですしね。

スミス:EA日本スタジオのミッションとしても、まずは日本です!

『テトリスモンスター』 『テトリスモンスター』
▲海外とは異なる文化を持つ日本の市場。そのため、本作はキャラクターやインターフェイスのデザインなど、日本市場を意識して開発された。

→次のページでは、とっておきの開発裏話をお届け(2ページ目へ)

The EA logo is a trademark of Electronic Arts Inc. Tetris (R)&(C)1985-2013 Tetris Holding. Tetris logos,
Tetris theme song and Tetriminos are trademarks of Tetris Holding. The Tetris trade dress is owned by
Tetris Holding. Licensed to The Tetris Company. Game Design by Alexey Pajitnov. Original Logo
Design by Roger Dean. App Store is a service mark of Apple Inc. All Rights Reserved.

1 2 3

データ

▼『テトリスモンスター』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:iOS
■ジャンル:RPG
■配信日:配信中
■価格:無料(アイテム課金)

関連サイト