2013年9月6日(金)
土佐の政変から一年後……。
京、伏見の大宿“寺田屋”の一室で、昼になっても起きてこないぐうたらな男。
浪人、斎藤一。
その日も斎藤は、寺田屋の女将・お登勢、女中のおりょうに無理矢理起こされると、博打を打ちに出かけるのだった……。
数刻後、斎藤にひっそりと近づくひとりの男。男は耳打ちするように言う。
「今日も博打打つふりして犯人探しの道場巡りですか?」
表情を豹変させる斎藤。相手を射殺すような目で見ると、ボソッと呟く。
「親っさんを殺した男、あの剣を使う男は何処にいるんだ……」
斎藤一、その真の名は坂本龍馬。名を変え素姓を隠し、京に潜伏する男が追うのは、1年前に土佐で起こった政変の夜、父と慕う恩師を目の前で斬り殺した謎の剣士……。
土佐を愛し、土佐に裏切られ、土佐を捨てた坂本龍馬の、命を懸けた復讐の闘い。
龍馬は決意する。京で最も強い剣豪が集まると言われる、最も危険な場所に飛び込むことを……。
街に血の雨を降らす最強の人斬り集団“新選組”。坂本龍馬の名を捨てた、斎藤一という男の新たな人生が、始まろうとしていた。
▲京都の街並み。瓦葺きの屋根が並ぶ地区と掘っ立て小屋が並ぶ地区の2つに分かれているようで、貧富の差が感じられる。ちなみに同じく京都が舞台の『龍が如く 見参!』とは、約250年の歳月が隔たっている。 |
▲史実の斎藤一は、一刀流、あるいは無外流の剣術を修めたといわれている。『龍が如く 見参!』では宮本武蔵が主人公のため二刀流を扱えたが、本作ではまた違ったアクションを楽しめそうだ。 |
出生のすべてが不明で、本名すら定かではない謎の浪人。酒と博打に明け暮れる世捨て人のような暮らし振りで、定宿“寺田屋”の女中からはいつも嫌味を言われている。
しかしその正体は、吉田東洋の殺害犯を追うために名を捨て、京に潜伏している坂本龍馬その人である。
1年に渡る執念の調査の結果、すべての謎が新選組にあると察した龍馬は、血に飢えた狼の群れへと足を踏み入れた。
▲2つの顔を持つ坂本龍馬。彼の復讐劇はどのような結末を迎えるのだろう。 |
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