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2013年9月12日(木)

『俺の屍を越えてゆけ2』がいよいよ始動!! TGS2013に出展される試遊版を使ったプレビューと生みの親・桝田省治さんへのインタビューをお届け

文:長雨

 長くても2年ほどしか生きられない“短命の呪い”、人とのあいだに子孫を残せない“種絶の呪い”。2つの呪いをかけられた一族の戦いを描く世代交代RPG『俺の屍を越えてゆけ(以下、俺屍)』。その続編である『俺の屍を越えてゆけ2(以下、俺屍2)』が2014年夏に発売決定と先日発表されました。ここでは、TGS2013バージョンの試遊レビューと桝田氏のインタビューをお届けします。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲今回取材の会場になったのは、創業1902年の老舗旅館・朝陽館本家。歴史を感じさせる純和風の建物が『俺屍』の世界観にぴったりとマッチしていました。

■ファンの待っている『俺屍2』がここにあります!!

 今回は9月19日より千葉・幕張メッセで開催される。“東京ゲームショウ2013(TGS2013)”の試遊用として出展されるものを、ひと足先にプレイさせていただきました。

 自分はPS版とPSP版の両方をプレイし、続編を心待ちにしているファンの1人なので、個人的には発売が決まっただけで感無量。そんなことを思っていたのですが、今回ゲームを遊んでみて『俺屍2』への期待がますます高まってしまいました!

『俺の屍を越えてゆけ2』
▲試遊は朝陽館の一室で行われました。

 ゲームは、主人公キャラクター作りからスタートします。『俺屍』ではランダムに顔が決まっていましたが、今回は自分で任意の顔を作ったり、PS Vitaのカメラを使って写真データを取り込んだりもできました。自分に似ている顔や一生懸命考えた顔というだけでも、キャラへの思い入れが変わりますよね。あとは職業を決め、名前などを設定してキャラメイク終了です。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲職業は、前作の8種類の中から選ぶことができました。前作では全部使えるようになるまで条件があったので、最初から選択できるのはうれしいところ。今回はTGS2013用で名前決めなどの要素は省かれていましたが、製品版では自分で決められるそうです。

 自分の分身ができたら、いよいよ物語の始まりです。主人公一族の拠点である屋敷に行くと、開発ブログで名前が募集されて話題になった新キャラクター・コーちんの姿が。

 どうやら彼女は、前作のイツ花のように主人公一族をサポートしてくれるキャラクターのようです。コーちんの名前のついたコマンドを選択すると、オススメの迷宮(探索するダンジョン)や“交神の儀”(神様とのあいだに子孫を残す儀式)など、プレイヤーにどんな行動をすればいいか教えてくれます。これが、とっても便利。自分でどこに行くか考えるのも楽しいのですが、参考になるアドバイスがあるとよりゲームが進めやすくなりますよね。

 また屋敷でいろいろなコマンドをチェックしていたら、一族のなかにどこかで見覚えのある女性の姿を発見。なんとゲームデザイナー・桝田氏の書いた小説にでてくるキャラ・夜鳥子(ぬえこ)が、一族のなかにいるではないですか!! 彼女も一緒に戦ってくれるようですが、装束が違ったり、特殊な技を使ったり、一族とはどこか違う様子です。彼女がなぜここにいるのか、そのわけがかなり気になりますね。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲コーちんは、耳の生えたカワイイ女の子。彼女は、何かと主人公一族を手助けしてくれるステキなサポートキャラクターです。▲主人公一族とは、どこか違う雰囲気を持つ夜鳥子。彼女にも一族と同じように、呪いがかかっているのでしょうか?

■迷宮一新! 新しい敵が一族の前に立ちふさがる

 情報確認をひととおり終わらせ、いざ迷宮へ。コーちんが、“焔獄道”、“竜宮渡り”、“ねうねう亭”の3つのダンジョンをオススメしてくれました。とりあえず、そのなかから“焔獄道”に出陣してみました。迷宮での移動方法や使える術などは、『俺屍』と同じなのでスムーズに遊べます。

 迷宮内のグラフィックやバトル演出は、かなりかっこよくなっていますよ。PSP版の水墨画風の演出もキレイでしたが、今回はカラフルで華やか! 術の併せを使うときや奥義のアクションもハデになっていて、より「大技を使っている!」という雰囲気を味わえます。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲日本画のような独自の美しいグラフィックが、バトルを盛り上げてくれます。前作でおなじみの術の演出も、『俺屍2』ではより美麗になっていますよ。迷宮は今回行ける3つ以外にも用意されているそうなので、どんな場所になるのか楽しみです。

 迷宮を進めていて気になったが、中で登場するボス級の敵。“焔獄道”のボスは、吉祥天摩利と火車丸という火神姉弟でした。前作では、2人とも主人公一族を助けてくれる頼もしい神様だったのですが……、天界と一族のあいだに何が起こったのでしょうか?

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲“焔獄道”で登場する2人だけでなく、“竜宮渡り”では仙酔エビス、“ねうねう亭”では真っ黒い招きネコがボスとして登場。黒い招き猫は、どこかで見たことがある人もいるかも……。その正体は、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

■よりリアルな彼、または彼女に会える

 神様の変貌に首をかしげつつも、迷宮から帰還。考えても解決しないので、今度は『俺屍』のウリである“交神”システムにチャレンジすることにしました。コーちんのオススメしてくれる組み合わせを試す前に、まずは“交神の間”のコマンドで神様の様子をチェックしてみることに。すると、神様が3Dモデルになっているではないですか! しばらく“交神”を後回しにし、全神様の姿をマジマジと見つめてしまいました。イラストもいいですが、3Dになってちょっとリアルになった彼らもやっぱりステキです。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲しっかりと作りこまれているので身長の差や衣装の細やかな装飾など、イラストのときにはなかった発見がいろいろ見つけられると思いますよ。個人的に餅乃花大吉の大きさに、笑いました。

 交神の儀式ではコーちんが巫女役になり、主人公一族と神様をつなげてくれます。双子の誕生や、親の遺伝子能力の引き継ぎなど基本要素は変わらないです。これからどんな子が生まれて、どんな一族になっていくのか……。ああ、早く製品版をプレイしたい。

『俺の屍を越えてゆけ2』 『俺の屍を越えてゆけ2』
▲親の能力は、子どもへと受け継がれていきます。より強い血筋を残すために、優秀な神様と“交神”するのがオススメ。まあ好みの顔の神様を選び続けても、問題なくクリアできてしまうのが『俺屍』なんですけどね。

 今回は東京ゲームショウ用のROMということで、一部の要素を遊ぶことができませんでした。しかし、それでも十分に『俺屍』らしさを楽しめ、新要素への期待が高まる内容となっています。まったく同じ内容の試遊台が東京ゲームショウに出展されますので、『俺屍』ファンはもちろん、ちょっと気になるなという人はぜひプレイにいってみてくださいね。

→『俺屍』シリーズの生みの親、桝田省治さんインタビューをお届け(2ページ目へ)

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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