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2013年9月7日(土)

世界が注目する『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』実機デモも公開! KONAMI・小島プロダクションのLAスタジオがオープン

文:おしょう

 米国・ロサンゼルスにて、KONAMI・小島プロダクションのゲーム開発スタジオ“ロサンゼルススタジオ”が開設。それを記念し、現地時間9月5日にロサンゼルススタジオにて、オープニングセレモニーが開催された。ここではその模様と、会場にて公開された『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN』の実機によるデモンストレーションの模様を、『電撃PlayStation』副編集長・おしょうがお届けする。

小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ” 小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ”

●やってきましたロサンゼルス!
 まずは驚きの『MGSV』実機デモンストレーションからスタート

 『電撃PlayStation』でいろいろやっております副編集長のおしょうです。今回、アメリカ・ロサンゼルスにて小島プロダクションの“ロサンゼルススタジオ”が開設になると聞いて、単身アメリカへ乗り込みました! 渡米前にいろいろな仕事を放り投げてきたような気がするけど、きっと気のせいです。気のせいです!

 さて、今回取材したスタジオはロサンゼルス国際空港に比較的近い場所にあり、かつてはあのハワード・ヒューズ(映画『アビエイター』でもその生涯が描かれた、20世紀を代表する億万長者)の邸宅だったとか。内部の模様はのちほどレポートしますが、最新鋭の設備のあるスタジオのうしろに、野生のコヨーテもすむという広い丘が広がるなど、日本では考えられない環境です。

小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ” 小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ”
▲設備が充実したスタジオ内部と、その裏手にある中庭。こんなところで仕事してみたい!

 さて、まずはオープニングセレモニーに先駆けて開催されたのは現在制作中の『MGS』シリーズ最新作『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN』のプレゼンテーション。なんとPVではなく、実機を操作してのデモンストレーションです。公開されたのは本作のプロローグにあたるエピソード“GROUND ZEROES”のプレイの模様で、操作を担当したのは『メタルギア ライジング リベンジェンス』のプロデューサーとしておなじみの是角有二氏!

 冒頭は“GROUND ZEROES”初公開時の映像と同様、謎の男スカルフェイスがヘリで立ち去るシーンの後、スネークがとある拠点に潜入する場面からスタート。なお、今回のデモンストレーションはロサンゼルススタジオ開設記念の特別ミッションで、“スカルフェイスの部隊がヘリからバラまいた“FOX”のエンブレムのうち、たった1つだけ色が赤いエンブレムを探し、無事帰還する”というもの。ちなみに赤いFOXエンブレムはロサンゼルススタジオのマークでもあります(ジャパンスタジオは黄色)。ある程度探索範囲が限られているとはいえ、オープンワールドである『MGSV』の世界で小さいエンブレムを探すのは至難の業と思われましたが……。

小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ” 小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ”
▲これが今回の任務の目的となるエンブレム。以前にも公開されたデモシーンがこんな形でデモンストレーションに反映されるとは!

 プレイがスタートして驚いたのが、従来の作品と比較してUI(ユーザーインターフェース)がほとんど表示されず、必要な場面でのみ、半透明の装備変更アイコンやマップが表示されるということ。普段はゲージなどのゲーム的な表示がほとんどない状態で、フォトリアルなオープンワールドの世界を存分に堪能できます。

 また、本格的に潜入する前にスネークが双眼鏡で周囲の様子を観察する場面があったのですが、ここで観察した敵兵にタグをつけることで、『MGS4』のSOPシステムのように、潜入後も建物の陰などにいる敵兵の場所を把握することができました。サーチライトのある高台を占拠すれば、夜間でもサーチライトを使って周囲を観察することが可能です。

 本格的に拠点内に潜入した後は、敵兵の1人をCQCで拘束して、尋問するといった場面も。その結果、エンブレムがあると思われるトラックの場所を聞き出すことに成功し、マップ上にそのトラックの場所が表示されました。このように本作での潜入任務では、事前の観察や情報収集がミッション成功のカギを握る模様。広大なオープンワールドの世界でも、情報しだいでは的確に目的を遂行できるようになりそうです。ちなみに気絶させた敵兵を背負って放り投げるなどのアクションも見ることができました。

小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ” 小島プロダクション“ロサンゼルススタジオ”
▲夜間、しかも雨の中の潜入。視認性が悪い状況のなか、緊迫のスニーキングミッションが展開!

 その後は空のマガジンを投げて敵兵の気を引いたりしながら潜入任務を続けていましたが、ここで足音により敵兵に見つかってしまうというハプニングが! はからずもCQCや銃撃で応戦しながらエンブレムを回収することになったスネーク。その本格的な戦闘のシーンで判明したのですが、本作ではダメージを受けてもLIFEゲージは表示されず、FPSなどで見受けられるように画面に弾痕などが表示されて、ダメージの度合いがわかるようになっています。受けたダメージはしばらく攻撃を受けなければ回復する模様。

 なんとかトラックの荷台にあるエンブレムを回収したスネークは、付近にあったジープを運転して脱出。離れた場所で無線を使ってヘリを呼び出し、無事帰還してデモンストレーションは終了となりました。ちなみに、ジープが壁にぶつかったりすると故障してスピードが遅くなったり、ヘリを呼び出す状況が悪いとヘリが攻撃されて墜落してしまうこともあるとか。

 なおデモンストレーション終了後に判明しましたが、じつは本来、敵に発見されずに任務を遂行できれば、終盤にまた違った展開を見ることができたようです。是角さんが「失敗しました……」と嘆いていましたが、おかげで『MGSV』のプレイの幅広さの一端を見ることができたような気がします。さらに今回の実機プレイは現行機によるもので、今月開催される東京ゲームショウ(TGS)2013では次世代機によるデモを公開予定とか! 気になるファンは何が何でも幕張メッセにGOですよ!

次のページでセレモニーイベントをレポ!

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