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2013年9月19日(木)

PS4版『新生FFXIV』のプレイ動画は年内に公開? 吉田直樹氏にPS4版やワールド移転サービスなど今後の展開を聞いた

文:ほっちゃん♂

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■最初から制限をかけなかったのは、『新生FFXIV』の第一陣を築くため

――複数のハードでログインする際、マクロなどの設定データをサーバー側に保存できるようにはなりますか?

『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』

 自宅ではデスクトップPC、外出先ではノートPCという感じに使い分けているユーザーさんの多くからご要望をいただいているので、もちろん予定に入っています。もう少々お待ちください。

――そういえば、吉田さんご自身は『新生FFXIV』をプレイできているんでしょうか?

 今レベル18です……。

――思っていたよりレベルは上がっていますね。

 いや、全然ですよ。レベル18なんて7時間あればいくので、全然プレイできていないですね。ようやく天然要害サスタシャ侵食洞に挑戦する前まできて、クエストをちょいちょいとつまんでいるところです。そもそも三都市を周り始めたのが海外のイベントを終えて日本に帰ってきてからなので……。

 僕は呪術士でプレイしているので、最初にグリダニアへ訪れた時に弓術士の“猛者の撃”を習得し、幻術士をレベル15まで上げようかと思ってクラスチェンジできるようにしている途中で「いや、早く前に進まないと!」と正気に戻りました。それで天然要害サスタシャ侵食洞にコンテンツファインダーを使って参加申請をしたんですけど、疲れでしんどくなってしまい、自宅に帰ろうとしたんです。でもそう思った瞬間、マッチングが完了して“シャキーン!”と(笑)。そのまま参加してきました。一般のプレイヤーさんと一緒に遊ぶのは本当に楽しいです。

――コンテンツファインダーで一期一会を楽しむのは楽しいですよね。「一刻も早く攻略しよう!」と思ってしまうと違ってきてしまうのでしょうが。

 おそらく大多数の方は大迷宮バハムートで詰まってしまうので、焦らずゆっくり楽しんでもらったほうがいいと思います。

――そういった意味では、余裕を持てない原因として修理費がかかってしまうことがあり、それをフォローするために12日のメンテナンスで緩和されました。やはりそこはプレイヤーの皆さんの意見を取り入れたうえでの調整でしょうか?

 はい。そのうえで次に調整しようとしているのはギルの排出量です。さすがに絞りすぎてしまって、もうちょっとたまっていく感覚がないとマーケットからアイテムを購入する心理にならないかな、と。「だったらインスタンスダンジョンへ行って取った方がいい」となってしまっているので、排出量をもう少し上げます。

 MMORPGのスタートは大体インフレになってしまうのですが、開発チーム内に熟練が多すぎたせいか絞りすぎてしまいました。パッチ2.1では最大の消費コンテンツとなるハウジングとPvPが入ります。PvP専用の装備やマテリア用意していく予定ですし、ハウジング用の家具も最初から380種あり、1パッチ毎に50種くらいずつ増えていきます。使い道が大量に出てくるので、そこを見越してギルを出さないと誰も家を買えなくなってしまう状況になってしまいます。

――家具に関して、ショップで売られるものとクラフトで制作できるものの比率はどうなりますか?

 クラフト産のもののほうが多くなると思います。

――ギルの話が出ましたが、RMTを促すシャウトが非常に多く見受けられるようになりました。『新生FFXIV』はこれらのプレイヤーへの対処はどうされていきますか?

 リアルタイムで徹底排除していて、ほぼ毎日300~400アカウントずつくらいアカウント削除を行っています。常にログも追っていますし、通報いただいたものは最優先でGMが飛んでいって削除しています。あとは24時間体制でサーバーの状況を見ているので、誰かが見つけ次第削除です。今後はRMTに関する用語のフィルターも強化していきます。

 現在は日本より海外のサーバーでRMTのシャウトが増えていますが、フリー・トゥ・プレイ(F2P)のゲームが増えたからなのか、あちらのプレイヤーの感覚が変わったのを感じます。「早く幻想薬をリアルマネーで売ってほしい」みたいな意見もフォーラムに載るくらいですね。フリー・トゥ・プレイのタイトルが増え、公式でアイテムの販売が行われると、いわゆる業者と呼ばれる方たちは仕事にならない。おそらく、『新生FFXIV』と『The Elder Scrolls Online』が月額料金最後の砦だと思うので、すごい勢いで業者が入ってきているのをこちらも日々すごい勢いで対処しています。

――それを聞いて安心しました。これからはどんどん通報していきます。

■ゲームショウではいくつかの動画を公開予定

――東京ゲームショウ2013に『新生FFXIV』が出展されるとのことですが、詳細をお聞かせください。

 『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』とのコラボレーション企画の内容を動画で公開する予定です。あとはハウジングエリアやPvP用エリアの“狼の檻 ウルヴズジェイル”、高難易度ダンジョンのクリスタルタワーと大迷宮バハムートの様子を詰め合わせたショートムービーをプロデューサーレターLIVEの中で流します。パッチ2.1のPRを始めつつ、国勢調査とまではいきませんが、初期人口はどの種族が多いのか? などもお話しようと思います。

――海外の方たちには竜騎士が圧倒的に人気なようですね。

 僕もずっと言ってきましたが、竜騎士は『FF』らしいキャラですしね。ただDPS(Damage Per Second=1秒あたりに与えられるダメージ量)的に言うと、安定して6~8が出せるポジションです。最高値の10を出したいならモンクになりますが、うまく使いこなせないと2くらいしか出せません。

――では最後に、現在熱心にプレイされている方と様子見をしている方、それぞれに向けてもう一度『新生FFXIV』のアピールをお願いします。

 おかげさまでシナリオ部分やグラフィックス、UIなどを世界中から高く評価していただいております。日本発ではありますが、世界水準のオンラインゲームはどういうものかを体験でき、なおかつその中に『FF』らしい要素をふんだんに盛り込んであります。決して焦ってプレイするゲームではないので、まずはPS3版で気軽にプレイをスタートし、PS4版のクオリティにご期待いただきながら、それぞれのペースで『新生FFXIV』を楽しんでください。

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ILLUSTRATION: (C)2013 YOSHITAKA AMANO

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