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2013年9月26日(木)

『F1 2013』の“F1 CLASSICS”モードはやっぱり熱い! 1980年代の様子や興奮をF1ファンが語り合うスペシャル座談会!!

文:ヒビキタケル

■名ドライバーたちのエピソードにわくわく!

ヒビキタケル:“F1 CLASSICS”には数々の名ドライバーが出てきますけど、特に印象に残っている人はいますか?

YK3:スーパーカーブームのころからクルマが好きで、それまでF1があるのは知っていたけど、1987年に鈴鹿サーキットでF1が開催されるまでは特に意識してなくて。「F1という“お祭り”が日本にくるぞ!」というわけで、当時は中継などもかなり盛り上がってたので、それを見ていたら予選でマンセルが大クラッシュして大けがをしちゃったのが印象的だった。そこからマンセルを意識するようになったんだけど。

ヒビキタケル:自伝を読んだ感じでは、マンセルはあまり鈴鹿でいい思いをしていないんですよね(笑)。

YK3:当時から、鈴鹿はテクニカルなカーブが多いコースで有名だったからね。マンセルはイギリス人で、イギリスといえばシルバーストーン・サーキット。シルバーストーンは全体が五角形をしたかなりのスピードコースだから、「そういうコースのほうが得意だったんじゃないかな?」と勝手に思っているけど(笑)。

チョロ松:マンセルと言えば、ライバルのアイルトン・セナも外せないですね。

YK3:あの当時は、セナが乗ってたマクラーレンのスポンサーに昭和シェルがついていて、CMがバンバンやってたんですよ。そのCMで、女の子が「セナさま」とか言ってたりして(笑)。日本中がセナブームになってた感じがあるね。

チョロ松:セナがホンダのバイクのCMに出てて、それを買いそうになりました。

ヒビキタケル:彼が亡くなった時は大きなニュースになったし、強かったのは知っていたから、衝撃的だった。

チョロ松:亡くなった1994年は、ウィリアムスのニューマシンでかなり苦戦していた流れだったから、無理をしてしまったというのもあったのかな? 訃報を聞いた時は、夢を見ている感じでした。

YK3:中継を観ていて、モータージャーナリストの今宮純さんが泣いてたのもよく覚えてる。

ヒビキタケル:「冷静に伝えなくちゃいけない立場の人が、泣いてしまっている……」というのが、衝撃の大きさを物語っているなあ。

チョロ松:ちょっと話題を変えて。『F1 2013』のドライバーリストを見た中では、アラン・ジョーンズはちょっと記憶にないですね。

YK3:アラン・ジョーンズは、さすがにあまり観たことがないなあ。

ヒビキタケル:1976年にF1デビューした人ですからね。でも、1986年まで現役をやってますよ。

YK3:思い出した! ウィリアムズがようやく勝ちだしたころのドライバーだったね。

チョロ松:1980年にウィリアムズが初めてチャンピオンになった時のドライバーですか。個人的に思い出深いのは、地道に努力を重ねてチャンピオンに上り詰めたミカ・ハッキネン。

YK3:あー、彼と同い年です(笑)。

チョロ松:同い年って印象に残りますね。ミカ・ハッキネンはすごく体が大きく見えるドライバーで、「F1の狭いコクピットによく入れるなあ」と思ってました。実はそれほど大きくもないんだけど(笑)。

YK3:しばらくF1を観ていなかった時期があって、その時にすごく強かったんだよね。

チョロ松:彼のおかげで「北欧のドライバーが速い!」というイメージがつきましたよ。

YK3:北欧では雪が降っているところを走ることが多いから、マシンコントロールがうまくなりやすいのかな? こう見ていくと、『F1 2013』では有名どころのドライバーを集めたよね。

ヒビキタケル:やはり伝説級のドライバーたちばかりですよね。中でも、ミハエル・シューマッハは去年まで現役だったんだから、異常とも言えるスゴさ!

チョロ松:実際に観ていて、「この人、なんでこんなに勝てるの!?」と思いました。

ヒビキタケル:マリオ・アンドレッティはどうでしょう?

チョロ松:ボクらの世代でいくと、息子のマイケル・アンドレッティのほうが印象深いです。

YK3:今は、マリオの孫(マルコ・アンドレッティ)がレースをやっているからねえ。マリオのころは見てないなあ。でも、マイケルがインディに出場していたのは観ていて、それでマリオを知ったくらいなんだよね。エマーソン・フィッティパルディも、インディで観て知ったドライバーかな。

ヒビキタケル:フィッティパルディは、カートのチャンピオンにもなってますね。

YK3:甥のクリスチャン・フィッティパルディもF1に出てたことがあって、結構イケメンで女性ファンが多かった。

ヒビキタケル:考えてみれば、F1ドライバーって年間で24人しかなれない、プロ野球選手以上に狭き門じゃないですか。これだけ一族でやっているって相当な血筋ですよね。今もそうですけど、きちんとした資産を持っていて、なおかつドライバーとしての腕がないと、こうはいかないです。

チョロ松:そういう意味では、大きなバックボーンを持っていなかった中嶋悟はスゴイなあ。彼が参戦してからは、雨のレースになるとワクワクしてました。

YK3:ウェットレースで強かったからね。あと、デイモン・ヒルは、セナがいなくなってから結構勝っていた印象がある。でも、走りはよく覚えてない(笑)。

ヒビキタケル:デイモン・ヒルは親子そろってF1チャンピオンだったり、王座獲得後に弱小チームのアロウズ・ヤマハに移籍して、あわや優勝というところまでいくほどでしたから、実力は確かですよ。

チョロ松:でも、キャラクター的に印象が薄かったかな?

ヒビキタケル:実際のゲームで走りを見たら、その魅力を再確認できるかも?

YK3:思い返してみると、昔は名門チーム同士でもドライバーの移籍がひんぱんに行われていて、スゴイ時代だったなと。

ヒビキタケル:マンセルの自伝からの知識で申し訳ないですけど、ドライバーってただ乗って速く走ればいいってわけじゃないんです。乗ったマシンでどこを直す必要があるか、どうすれば改善できるかをメカニックにフィードバックして、チームが一体となってマシンとドライバーを作っていく。マシンとドライバー、チームが1つになって、初めてチャンピオン争いができると書いてありましたね。

YK3:そういうところは、セナやプロストも長けていたという話はよく聞くね。

チョロ松:セナのウィリアム時代、「開発とモメてた」なんて話題をよく聞きましたけど(笑)。そこも大事なところですよね。

ヒビキタケル:1人の天才に合わせたマシンを作るわけですから、こだわりはハンパなさそう。

YK3:開発へのフィードバックに関しては、シューマッハもすごいみたいだよ。

ヒビキタケル:そう言えば、まだアラン・プロストの話があまり出てないですけど?

チョロ松:日本ではセナの敵役として印象が強かったから。彼は、シューマッハとはまた違う強さを持っていましたね。

YK3:1位を独走してゴールするのではなく、どこかでスルリと抜け出して勝つというスタイルが多かったから、当時の日本人にはあまり好まれなかったのかな。狡猾な印象があった。

ヒビキタケル:要するに試合巧者なんですね。もしも今、プロストみたいな走りをするドライバーがいたら、逆にカッコイイと思っちゃいますけど。

チョロ松:他に濃いキャラクターのドライバーが多かったのもありますね。

YK3:セナとプロストだったら、オレはプロストのほうが好きだったよ。だって、セナは応援しなくても勝つ人だから(笑)。

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