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2013年9月21日(土)

『龍が如く』最新作はオールスターキャストによるスピンオフ! ステージでは大物ゲスト(!?)の公開アテレコも【TGS2013】

文:電撃オンライン

 東京ゲームショウ2013の一般公開日初日となる9月21日、セガブースでは注目タイトル『龍が如く 維新!』のステージイベントが開催。シリーズの顔ともいえる名越稔洋総合監督と、演出と脚本も担当する横山昌義プロデューサーが登壇した。

『龍が如く』

 『龍が如く 維新!』は同シリーズの8作目にあたり、スピンオフ作品としては3作品目。幕末の「京」を舞台に、主人公・坂本龍馬が斎藤一と名前を変えて新選組に潜入し、恩師を暗殺した仇を追う姿を描いたロマンアクションアドベンチャー。

 ステージには大勢のファンが詰めかけ、横山氏が開口一番「想像以上」と漏らすほどの盛況ぶり。さっそくトレイラー映像が上映されたが、同イベントが中継されているニコニコ生放送で「ロングバージョンが見たい!」とコメントが流れるなど、中身の濃い映像にはファンも感嘆していた様子。

 「過去に『見参!』という時代劇がありましたが、評判がよかったので機会があればまたやりたいなと思っていました。ちょうど『5』で五大都市での大きなドラマを描ききり、一区切りをつけられたので、気持ちをリフレッシュして(開発陣も成長した形でトライすることができました」(名越氏)

 「坂本龍馬が新選組に入って、暗殺の犯人探しをする話です。こうやって大ざっぱに(内容を)言えてしまう話ですが、そこを捻る必要はないと思いました。桐生一馬の見た目とパーソナリティーを持った坂本龍馬ならば、あの時代でこうするに違いないというのをストレートにダイレクトに描きました」(横山氏)とそれぞれコメント。

『龍が如く』

 本作には一馬以外にもシリーズのオールスターキャラクターが“歴史上の人物”として登場するのもポイントで、それが脚本として綺麗にまとまっていると横山氏は胸を張っていた。ちなみに名越さんは歴史には疎いものの「歴史をあまり知らない目線から」やりとりをして、現場としては上手くいっていたようだ。

 キャラクターと歴史上の人物を重ねることについては、それぞれのキャラクターのパーソナリティーが出てきたからと語るお二人。歴史上では美青年とされる沖田総司を真島吾郎が担当したり、西郷隆盛が銀髪だったりと意外性のある配役もあるが、「これもベストな選択肢。シリーズの中で死んでしまったキャラクターも登場します」(名越氏)、「各キャラクターごとにエピソードも仕掛けも用意している。人気があるから役が決まったわけではありません」(横山氏)とのこと。

 気になるバトルシーンに関しても、名越氏は「AIもグラフィックも良くなっていますし、PS4というフォーマットを手に入れたことで、遊んでもらえればAIだったりグラフィックだったりが立体的に良くなっているということを感じてもらえるはず」と太鼓判を押していた。

 また、これまでのシリーズでネックとなっていた“サブイベント”で「稼ぎすぎたお金の使い道がなくなる」という事態についても、今回は稼いだお金が龍馬の成長システムにフィードバックされて、すべてが巡回するような設計になっているとのこと。シリーズの人気キャラクター・はるかは、サブイベントの一つであるファーミング(野菜を育てるなどスローライフを楽しむパート)で登場するということだった。

 一通り作品の紹介が終わったところで、ステージには特別ゲストとして、同作品に声優として出演しているオフィス北野所属の芸人・シェパード太郎氏が登場。しかし、事前に“大物キャストが登場”と銘打たれていたこともあって、会場には「大物!?」という疑問符交じりのどよめきが……。

『龍が如く』

 実はシェパード太郎氏は師匠である北野武氏と六本木で飲んでいるときに偶然、名越氏と出会って「出演させてほしい」という交渉の、今回の声優に抜擢された偶然のキャストなのだとか。そして、その役どころとはなんと西郷隆盛が連れている犬のマメ。芸名のシェパードとかけた配役となったようだ。

 会場では公開アテレコという形で、シェパード太郎氏の犬の演技も披露されたが、この日の調子はイマイチ(!?)だった模様。横山氏から「本番だったらOKは出ませんね」と言われるシーンもあったが、「彼もプロなので、放送事故スレスレから製品版では(質を)上げてくると思います!」名越氏から助け舟が出たり、会場からも温かい拍手が送られたりと、会場全体からのフォローに感動しきり。製品版でのリベンジのフリとも取れる展開となった。

『龍が如く』

 イベントの最後に、横山氏からは「マメの他にも犬は何種類も登場します。動物好きの人にも刺さりますし、『龍が如く』が好きな人に向けての一本なので最高にしたいと思います」、名越氏からは「より完全な内容が楽しみたいという人はPS4がオススメですが、感動は同じです。気に入った方で買っていただければ」とメッセージが。あまりに盛りだくさんの内容に、2014年2月22日の『龍が如く 維新!』発売が待ち遠しくなるステージだった。

『龍が如く』

■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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