2013年9月30日(月)
せっかくですのでここで、過去シリーズに登場した鉄塊さんのウェポンストーリーも掲載してみましょう。『DOD1』ではカイムが、『DOD2』ではユーリックが使用した鉄塊(『DOD2』では『DOD3』と同様に、鉄塊さんは折れちゃってますけど……)。はたしてこれらは、『DOD3』でゼロが使用しているものと同じ剣なのでしょうか、それとも?
《LV1》
この世界で最も大きな剣。
普通の人間では振るうどころか動かすことすらできず、
今までこの剣を使おうと思う人間はいなかった。
《LV2》
この大剣を所持していた「バッカス将軍」は、
弱者の命でさえも容赦なく奪う冷血漢で、
自分の力を誇示するために殺した敵の鎧を溶かし作り上げた。
《LV3》
命を奪う度に重くなる大剣。
次第に持ち運ぶのさえも困難になり、誰にも、
当の本人さえも扱えなくなっていった。
《LV4》
ある朝、バッカス将軍の惨殺死体が見つかる。
屍(しかばね)の傍らには血に染まり肉片の付いたこの鉄塊。
いったい誰がこの剣を振るったのであろうか…。
《LV1》
かつて世界で最も大きな剣と称され
見る者をその迫力で圧倒していた雄姿は見る影もなく、
剣というにはあまりにも惨めな塊に変わり果てていた。
《LV2》
剣が健在でいた時代。以前の持ち主は、この剣をとても人の力では扱えない代物までに
鍛え上げ、それでもまだ何かに取り憑かれるように、刀身に使える素材を探し集めた。
躯(からだ)から鎧を剥ぎ取り、武器を奪い骨をも抜き出しては、打ち合わせ剣の一部としていた。
《LV3》
次第に剣は斑(まだら)に色を変え、剣先に行くほど赤黒く伸びていく。
その相反する色は、まるで隠り世(かくりよ)と現世(うつしよ)の境にも見えた。
ある時、子供をさらい生きたまま製錬し剣に打ち込んだが、決して交わることはなく、
赤黒い鉄はすべて砕け散ってしまった。
《LV4》
剣は再び比類なき巨体を誇示させるために新たなる刀身と、
その身を鍛えられる者を探し続けているらしい。
●TDBのつぶやき:こうして読んでみると、もともとこの鉄塊は、バッカス将軍なる人が作ったシロモノであるわけですが……実際のところは『DOD1』と『DOD2』の鉄塊ですら、同一のものなのか定かではありませんね。よくも悪くも、多くを説明しすぎないところがウェポンストーリーのおもしろい部分。ここらへんのつながりを妄想するのが楽しいというファンの方も、少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、『DOD』シリーズと世界観を共有している『ニーア』にも、鉄塊は登場しています。こちらのウェポンストーリーはゲーム中には登場しませんが、弊社から発売中の設定資料集『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR』にて読むことが可能です。興味がある方は、ぜひご一読を!!
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