2013年10月25日(金)
マーベラスAQLが開発、運営を手がける人気ブラウザゲーム『ブラウザ三国志』。大型アップデート第2弾“争の章”やその後の展開について、本作のプロデューサー・五味一郎さんとディレクター・勝木洋輔さんへのインタビューをお届けする。
“争の章”は、5月のオフラインイベントにて発表された大型アップデート“天覇争乱”の第2弾。新兵種の追加という、ゲームプレイに新たな風を巻き起こす期待をはらんだものになっており、その注目度はかなりのもの。
今回のインタビューでは“争の章”の最新情報を中心に、新兵種の概要や先日終了したテストワールドの模様をうかがった。実装が延期されている“覇の章”やコラボレーションについてなど、今後の展望に関するコメントにも注目だ。
▲ディレクターの勝木洋輔さん(写真左)と、プロデューサーの五味一郎さん(写真右)。※インタビュー中は敬称略 |
――まずは“争の章”についてうかがいます。今回のアップデートで盾兵、重盾兵、大剣兵が追加されますが、これら3つの兵種の特徴を教えてください。
五味:盾兵、重盾兵は防御専用のユニットで、城や拠点の防衛役として使うことがメインという、今までになかった兵種になっています。既存の兵種である槍兵、弓兵、騎兵に対して相性がよく、圧倒的な防御性能を誇ります。その対抗策となるのが剣兵と、今回追加されるもう1つの新兵種・大剣兵です。剣兵と大剣兵は槍兵、弓兵、騎兵に対しては弱いですが、盾兵に対しては絶大な攻撃力を発揮します。
――防衛用に配置しておく兵士や攻め込ませる兵士の選択など、戦争での読み合いが激化しそうですね。
五味:盾兵が多くいるのを見て剣兵を出兵させたはいいものの、攻め込む前に槍兵や弓兵、騎兵が援軍にきたらアウトですからね。新たな有利不利の関係によって、今まで以上の駆け引きを楽しんでいただけるはずです。
▲これまでは槍兵>騎兵>弓兵>槍兵……という3すくみ。剣兵はすべての兵種に対して弱いものの、生産コストが安いというのが特徴だった。盾兵の追加によって、戦いがどう変化していくか楽しみだ。 |
――なぜここにきて新兵種を追加することになったのでしょうか?
五味:やはり新たな駆け引きを生み出したかったのが大きいですね。4年間同じ兵種しかなく、ずっと続けている方にはマンネリ感やルーチンワーク的な考えが生まれてきていたので、それを打開したかったんです。新たな兵種を追加することで、これまでにない戦略や戦術、攻略法を模索していただければ、と願っています。
――新兵種はどの兵科に割り当てられるのでしょうか?
勝木:3つとも剣兵科、歩兵系に属します。ですので、“練兵修練”など歩兵に影響を及ぼすスキルも適用されます。また盾兵、重盾兵、大剣兵のそれぞれの兵科を持つ武将カードの実装も検討中です。
――歩兵ということは、新兵種は剣兵などを生産できる練兵所で行えるのでしょうか?
五味:はい。盾兵、大盾兵、大剣兵の3つとも、練兵所で生産できます。ここでおもしろいと思っているのは、どの兵種を優先して作るかというところですね。一度に生産できるのは1つの兵種だけなので、大剣兵を作っているうちは盾兵系を生産できませんし、その逆もしかり。どちらを優先して作るかで、バランスも変わってくると思います。
――先日開放されたテストワールドで新兵種を一足早く体験できましたが、そこではどういった意見が寄せられましたか?
五味:意見として一番声が大きかったのは、大剣兵が強すぎるといったものでしたね。ただそれは、新兵種ということでみなさんがこぞって盾兵を作った結果、剣兵が強いと感じられただけだと思うんです。トレンドの問題で、既存の兵種で攻めていたらまた評価も違ったと思います。また、テストワールドのみに入れた限定のブショーダス“SP剣”で剣兵科の強い武将が手に入りやすかったというのも大剣兵が強く映った要因かとも考えています。
勝木:意見に関しては賛否両論あったのが現状です。セオリー通りに攻めた人からは、盾兵が堅すぎるという意見が寄せられましたし、盾兵の移動速度を上げて援護に送るための時間を速めてほしい、といったものもありました。どの兵種にも上方修正と下方修正の要望が意見が寄せられているので、皆さんの意見を参考にしつつ実装までに調整していきます。
▲剣の武将カードのみ出現する特別なブショーダス“SP剣”。 | ▲テストワールドでの五味プロデューサーの結果がこちら。 |
――テストワールドはゲームスピードが4倍などの特殊な仕様でしたが、それに対する意見などはありましたか?
勝木:ゲームスピードが速くてテンポよく遊べるので、「これを正式にしてほしい」といったものもあれば、「速すぎて目が離せなくて大変」など、こちらも賛否両論ですね。課金できない代わりにログインボーナスでCPを付与していたので、「武将カードが手に入れやすいからこの仕様にしてほしい」というコメントもありました(笑)。
あと、これは意見ではないのですが、テストワールドはさまざまなプラットフォームからの精鋭が集ったのもあり、ドリームマッチのような様相を呈していたのがおもしろかったですね。
――なるほど(笑)。ちなみに“争の章”の実装はいつごろになりそうでしょうか?
五味:本来なら10月にリリース予定でしたが、テストワールドでの意見を取り入れた調整を行おうと考えているので、今のところは11月初旬を目処に進めています。
→“天覇争乱”の残り2つのアップデート内容に迫る!(2ページ目へ)
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