2013年10月18日(金)
東京近郊では、TOKYO MXにてアニメ『ガールズ&パンツァー』の再放送が始まりました。放映当初は“秋山殿推し”でしたが、ひと通り見終わった後だと、“誰推し”なんて選べない小官です。そう、DD(Daredemo Daisuki)なのです。DDと言えば、マップが拡張されて、『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』(以下、『WoT』)で、シャーマンDDみたいな水陸両用戦車が実装されないかな……。ちなみに、Wargaming.netのキスリーCEOは“角谷会長推し”らしいですよ。
はてさて、『ガルパン』コラボの音声MODも待ち遠しいですが、西住殿のボイスで「ナイスショットです」とか、「装甲貫通です」とか言ってもらえたら、オレはそれだけで10年は戦えるよ……(死亡フラグ)。
前回の記事では戦闘の基本についてレクチャーしましたが、今週はその補足です。戦車の独特な挙動がリアルに再現されている本作ですが、1つだけ、第二次大戦中の戦車ではできなかった動きが取り入れられています。それが、超信地旋回です。
聞き慣れない方も多いでしょうが、これは左右のキャタピラを逆方向に動かして、その場にとどまりながら車体を回転させる挙動のこと。戦車は、エンジンの動力をトランスミッションで左右の履帯(キャタピラ)に伝達しますが、普通は右に回りたければ右側の履帯にブレーキを掛けます(そのため、直進時よりも速度が落ちてしまうことにも注意)。スキーのボーゲンをイメージするとわかりやすいでしょうか。
静止状態から旋回するのは、複雑なトランスミッションが必要になることと、履帯ならびに設置面への負荷が高く、故障につながりやすかったので、どんな戦車でもできるというものではありませんでした。本作では、Tier IIから登場する駆逐戦車の関係で、どんな戦車であっても前進または後退しないまま左右の移動キーを押せば、その場で車体を回転させることができます。
非常に便利なのですが、移動の操作においては、これが少々クセモノです。前進時は特に問題ないのですが、後退時には静止している時と移動している時で、左右の操作が反転します。この部分の操作が、初心者がプレイする際にちょっとしたネックになります。
後退の必要があるシチュエーションでは、自分が攻撃にさらされていることが多いはず。突然食らったダメージに混乱した挙句、バックしながら曲がる方向を間違えて、相手に脇腹をさらしてしまって撃破される、というシチュエーションが多々あります。小官は今でもよくやります。よくやって、やられます……。
▲市街地などの込み入った地形では、特に後退するシチュエーションが多い。ことによっては、窪んだ地形にハマってしまうこともあるので、要注意! |
これを防ぐ方法は、まず操作に慣れること。とはいえ、とっさの状況でこれを冷静にできる訓練されすぎた戦車兵になるには、かなりの時間を掛けて場数を踏むことが必要になります。では、『WoT』の初心者はどうすればいいのか? 障害物に対して、斜めでありながらもできる限り垂直に位置取りすれば、左右のキーを使わなくても、前進と後退だけで隠れることができます。斜めになりすぎて、敵に側面をさらしてしまわないようご注意を。
また、各プレイヤーの好みもありますが、移動をスティックなどで行うゲーミングキーボードなどは、『WoT』とはあまり相性がよくないかもしれません。斜め方向にスティックが入ると、車体が大きな弧を描いて回り始めるためです。移動は直進、後退がメインで、車体方向を変えたい時だけ左右のキーを入れる。斜めにキーを入れても、その方向にはまっすぐ進めないという点は、絶えず頭の片隅にとどめておいてください。
前回は生き残ることのメリットについて説明しましたが、自分の戦車が撃破されて初めてわかることが多いのも、また事実です。各マップでは、敵味方の配置がランダムで変わるので、初期配置によっては、自分のお気に入りの場所に敵が先に到着していることも多々あります。また、思いもよらない場所に敵が潜んでいて、いきなり撃破されてしまうこともよくあります。ここら辺は、生身のプレイヤーを相手にしたバトルのおもしろさですね。
戦場に選ばれたマップに対する自分の習熟度が低い場合は、死ぬこともある程度織り込んで行動したほうがいいでしょう。またよく知ったマップでも、展開がいつも同じということもありません。敵が通るであろうことを予測して、穴熊のように待ち伏せていたら、いつの間にか自分しか残っていなかったというのでは、目も当てられません。状況を見極めて敵と味方の戦力差が開かないよう、早めに支援に向かいましょう。
▲よほどの力量差がない限り、いわゆる無双プレイはできません。自分だけが生き残っているという、こんな状況になる前に、早めの行動を。 |
自分を撃破した敵がどこに潜んでいたのかは、撃破直後にその姿が表示されるので、概ねわかります。では、戦闘不能になったらすぐにガレージに戻って、新しい戦車で出撃するのがいいのかと言えば、そんなことはありません。
ランダム戦の場合、チーム分けはそれこそランダムなので、その時の仲間が次は敵に回るということが起こります。撃破されてしまったら、戦場から離脱せずに味方のプレイを見てみましょう。マウスのボタンの左右どちらかをクリックすれば、順番に生き残っている味方へ視点を移せます。この状態で、他のプレイヤーがどのように行動しているのかを観察すれば、必ず参考になるはずです。また視界の方向もいろいろと操作できますので、岡目八目とばかりに周囲を観察してみましょう。自分の知らなかった立ち回りなど、意外な発見があるかもしれません。
▲撃破数の多いプレイヤーは腕がいいか、運がいいかのどちらか。どちらにしても、そのプレイを観察するのは勉強になります。 |
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