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2013年10月20日(日)

ユービーアイソフトの今後の予定をぶっちゃけトーク? スティーブ ミラー代表取締役たち重要人物が2014年のタイトルを語る

文:てけおん

 ユービーアイソフトは、本日10月20日に東京・ベルサール秋葉原で開催されたゲームイベント“UBIDAY2013”のステージで、“ユービーアイソフト ラウンドテーブル2013”を実施。ユービーアイソフトの今後の戦略などをトーク形式で語った。

 このラウンドテーブルに登壇したのは、スティーブ・ミラー代表取締役、辻良尚マーケティングディレクター、福井蘭子PRマネージャーの3人。3人は一足早く乾杯しつつ、普段は語られることのないイベントの裏事情なども明かされた。

“UBIDAY2013”
▲左から、福井蘭子PRマネージャー、スティーブ・ミラー代表取締役、辻良尚マーケティングディレクター。

 まず3人が語ったのは、注目作『WATCH_DOGS(ウォッチドッグス)』について。どうやらこのイベントに試遊台が設置される予定だったのだが、直前に海外からNGが出てしまったとのこと。福井氏によると出演声優の発表も行う予定だったそうだが、こちらも後日改めて発表するという。

 その他、最近気になったことなどを振り返っていく中で、会員制サービス“Uplay”の日本語版が9月5日より提供されたことが話題にあがった。今後は、さまざまなタイトルがこの“Uplay”に対応していくとのことで、辻氏たちは「比較的早い段階で“Uplay”をスタートさせられたのは、よかった」と振り返っていた。

 また直近の話題として、本日の記事でも紹介している『チャイルド オブ ライト』『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』にも言及。

 2作品のPVを上映しつつ、スティーブ氏は「巨額な予算を使い、大人数で制作する大規模なタイトルだけでなく、こうしたクリエイティビティあふれるタイトルも日本でリリースしていく」とコメント。ただし、何でもかんでもローカライズするわけではなく、まずは日本のユーザーたちが楽しんでもらえると判断したタイトルから投入していくようだ。

【『チャイルド オブ ライト』プロモーション動画】

【『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』プロモーション動画】

“UBIDAY2013”

 ここで、2013年度のタイトルをピックアップしつつ、印象的なエピソードを披露していくことに。まずは、『スプリンターセル ブラックリスト』から。福井氏が取材のためにトロントのスタジオにメディアを帯同して訪れたところ、なんと火災が発生! 幸い、大事にはならなかったようだが、取材などは近くにあるカフェで行ったという。

 続いては、11月7日に発売される『ロックスミス2014』。前作が想定よりも売れたことで、日本の楽曲を盛り込もうと動いていたが、これが非常に大変だったようだ。これに関しては言えないことが多いようで、3人とも言葉をぼかしつつ、苦労したことをにおわせていた。

 さらに『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』については、現在連載中のコミックの話などが飛び出した。コミからいず企画が動き出すまでに3年もの月日がかかったそうで、ソフトのリリース後には、ネタバレを含んだストーリーも掲載予定とのこと。

“UBIDAY2013”
▲こちらは『アサシンクリード4 ブラックフラッグ』の特典アートブック。印刷はアラブ首長国連邦で行われたのだとか。
“UBIDAY2013”

 次に2014年度のラインナップの話では、先ほど紹介した『チャイルド オブ ライト』『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』にも触れつつ、今年のE3で発表された、“トム・クランシー”の名を冠した新作オープンワールドRPG『THE DIVISION(ザ ディビジョン)』について触れていった。

【動画“『THE DIVISION』E3 gameplay reveal”】

 『WATCH_DOGS』や『THE DIVISION』については、発表直前まで福井氏たちにも情報が降りてこなかったそうだ。特に『THE DIVISION』は、今年開催された“E3 2013”のプレスカンファレンスで発表されたが、その前日になってようやく知ることができたという。

 E3のくだりでは、福井氏がさらにこぼれ話を披露した。各PR担当に『THE DIVISION』のチケット(※おそらく取材メディアなどに配布するもの)が配られたが、それがたったの3枚で、その配分をどうすればいいのか、相当悩んだそうだ。

 こうしたエピソードを交えつつ、ラインナップ紹介は終了。ここで、“UBIDAY2013”の来場者から募集した質問に答えていくことに。

 最初の質問は“今回のイベントで大変だったのは?”というもの。これには登壇者たちが間髪入れずに「全部!」と答えて笑いを誘っていたが、特に大変だったものということで『WATCH_DOGS』の試遊中止を挙げていた。さらに、先週の台風の影響で海外から取り寄せたアイテムの検品がギリギリになってしまったことや、動画配信を軽い気持ちで考えすぎていたことなどを挙げていた。

 次は、PRまわりに関する質問。スティーブ氏や辻氏は「海外で売れているゲームでも、日本で売れないことはよくあります。日本のユーザーが望む作品を……と考えていますが、どんなPRが正しいのか、よくわからない。わからないなりに頑張るしかない」と答えていた。「もしその方法がわかるのなら、ぜひ教えてください(笑)」と続けて、観客たちを笑わせていた。

 3つ目の質問はトム・クランシー氏の逝去を受けて、トム・クランシー氏の名を冠したゲームの今後を問うもの。辻氏は「今後も続きます。“明日起こるかもしれない危機”を描いたミリタリーものは今後もリリースされる予定なので、期待してほしい」と力強くコメントしていた。

 最後は、“海外版の特典を日本版に付属できないのか?”という質問。いくつかのハードルはある、ものの、絶対にやらないということではないそうだ。また、最後の質問が書かれた用紙には『レインボーシックス』最新作の開発状況が知りたいという一文も。これについては音沙汰がないそうで、スティーブ氏たちにもわからないそうだ。

 さまざまな話題が飛び出したラウンドテーブルもいよいよ終わりの時間に。最後は来年も“UBIDAY”を開催することをユーザーに約束し、大きな拍手に包まれて、ステージは終了した。

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