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2013年11月2日(土)

『鉄拳』に世代交代の波が到来か!? 世界大会での韓国優勝の裏では13才少年が世界3位に輝く――原田Pに訊く“これからの鉄拳”インタビューも掲載

文:つばちゃん

 アーケード用対戦格闘ゲーム『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』の世界大会“鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッドGLOBAL CHAMPIONSHIP ’13”が10月26日に開催された。

『鉄拳』世界大会

 本大会は、韓国・仁川で開催されるCafeId(カフェイド)主催の『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』を使用した世界大会。13の国と地域から予選を勝ち抜いた選手全20名が韓国に集結した。本大会について、電撃オンラインから現役の『鉄拳』プレイヤーである自分、つばちゃん(しゃな)が自費で韓国へと渡航。現役プレイヤー目線での大会の模様をお伝えする。

『鉄拳』世界大会 『鉄拳』世界大会
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▲会場には多くの人がつめかけ長蛇の列が。会場外ではPS3『鉄拳レボリューション』の試遊も行われていた。▲ニコ生は初代鉄拳番長さんと鉄拳プレイヤーユウさんが担当した。
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▲左から韓国代表Help-Me!!選手、JDCR選手、Saint選手。▲日本代表影丸選手(左)とノビ選手(右)。▲世界最強と名高い韓国のknee選手。次回世界大会があればぜひ勝ち上がって出てほしい。

 このページでは、鉄拳世界大会の試合内容を中心にレポートしていく。なお、2ページ目にて原田プロデューサーへのインタビュー内容も掲載している。

【予選】日本最強ノビ選手脱落! 勝ち上がったのは!?

 今回決勝トーナメントに進めるのは20人中の8人。3本先取で1試合を先に2回取った方が勝ちとなる。4つのブロックに分けられ、各ブロックの勝者2名が勝ち上がる。予選ブロックでは開始早々にノビ選手VSJDCR選手の対戦という好カードが展開された。

『鉄拳』世界大会 『鉄拳』世界大会
▲対戦前の様子。直前の気持ちの持ち方は大事。▲淡々とした様子のJDCR選手。

 2年前に行われた、WCG2011の準決勝でも当たったこの2人。666入力を得意とし攻めの殴り合いに定評のあるノビ選手と、守りの硬さは世界最高クラスを誇るJDCR選手。試合ではその通りの攻め対守りの攻防が展開された。

『鉄拳』世界大会
▲開幕から手に汗握るバトルが展開

 最初に試合をモノにしたのはJDCR選手。ノビ選手の動きはいつも通りのように見えたのだが、それ以上にJDCR選手が固い。1試合を先取されたものの、JDCR選手に対して猛威の攻撃を見せ、ノビ選手が1本を取り返す。お互い1対1で両者マッチポイントを迎えた最終戦。攻撃を押し切って勝利したのはJDCR選手だった。

 その後も各ブロックでは、熱い戦いが繰り広げられた。その中でも会場の注目選手はフィリピン代表のAK選手(13才)。AK選手が勝利するたびに周囲が盛り上がり、まさしく会場を沸かせていた。途中、会場全体でAKコールも巻き起こり、異国の人たちが大勢いる中、気持ちが1つになった瞬間だったと言えよう。

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▲各ブロックの強者たちが次々と負けていく。なお、配信台とは違う場所にも筐体が設置され予選が行われていた。

 勝ち上がったのは、Saint選手(韓国)、影丸選手(日本)、Help-me!!選手(韓国)、AK選手(フィリピン)、MMT選手(オーストラリア)、Mr.naps選手(アメリカ)、JDCR選手(韓国)、BooK選手(タイ)という8名の選手。この8名で決勝トーナメントが行われる。

『鉄拳』世界大会
▲韓国勢が散らばったトーナメント表。この後、誰もが予想しなかった展開に大会は進行していく。

【決勝トーナメント】舞台は頂点へ――少年の猛攻撃は止まらない!

 予選を勝ち上がった上位8名で行われた決勝トーナメント。決勝トーナメントはダブルイリミネーション方式が採用される。この方式は、1度負けたらそこで敗退となるシングルイリミネーション方式とは異なり、2敗した時点で敗退となる。決勝トーナメントでの注目カードは先ほどのシンデレラボーイ、AK選手と韓国のHelp-me!!選手の対戦。

『鉄拳』世界大会 『鉄拳』世界大会
▲韓国最高クラスの実力を誇るHelp-me!!選手に対するはAK選手。顔色からは余裕の表情が覗える。

 AK選手の快進撃は決勝トーナメントでも止まらなかった。韓国の真・鉄拳神保持者であるHelp-me!!選手に対して、互角の勝負を見せる。会場までも味方につけたAK選手。彼には一体何が見えているのだろうか。その死闘の末、AK選手が見事Help-me!!選手を撃破した。

『鉄拳』世界大会
▲勝っても大きく表情に出さないAK君。

 決勝戦は着々と進んでいき、強者が続々と消えていく中で、AK選手とHelp-me!!選手の2度目の対決が実現した。先程の雪辱を晴らしたいHelp-me!!選手に対するAK選手。AK選手の勢いは衰えることなく、Help-me!!選手に対して技を当てていく。野試合ではありえないような行動なのに当たる、これが大会のおもしろさとも言えよう。Help-me!!選手はその攻めを受けきることができずに敗北。AK選手が2度目の勝利と同時に準決勝へと進出した。

『鉄拳』世界大会
▲悔しい気持ちもある中、Help-me!!選手は笑顔で握手をかわす。

 迎えた準決勝。同じ予選Dブロックに所属していたJDCR選手とAK選手。今更だが、同じブロックにはノビ選手がいたにもかかわらず勝ち上がってきたAK選手はただの13歳ではない。AK選手は準決勝に舞台が移っても立ち回りが変わることなく、JDCR選手を襲う。そんなAK選手の攻撃をJDCR選手は完璧な守りで受けきる。これが韓国の壁なのか。そのままJDCR選手がAK選手を寄せ付けることなく勝利を収めた。

『鉄拳』世界大会
▲最後まで勢い衰えることなくプロゲーマーと互角か、それ以上の勝負を見せたAK選手にもう一度拍手を送りたい。

 決勝戦に駒を進めたJDCR選手。決勝戦はJDCR選手 VS Saint選手という韓国人対決となった。決勝戦のルールだけ通常の対戦方式とは異なり、4試合先取した方が優勝となる。Saint選手はウィナーズブロックで負けることなく勝ち上がったため、1試合分のアドバンテージがある。つまり3試合先取すれば優勝となる。

 決勝戦では、これまで安定感が抜群に高かったJDCR選手をSaint選手が崩していく。どうやらJDCR選手はSaint選手に苦手意識があるようで、ほぼ何もできないままSaint選手が1勝。ニコ生での優勝予想ではJDCR選手の方が票を上回っていたが、まさかのSaint選手が3タテという形に。こうしてSaint選手が本大会で優勝に輝いた。

『鉄拳』世界大会
▲祝福されるSaint選手。JDCR選手も拍手を送っていた。

 優勝後は、ベスト3に入賞した選手へのインタビューも行われ、3位のAK選手もうれしそうな顔をしていた。壇上では『鉄拳』シリーズのプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームスの原田勝弘さんが登場し、優勝賞金10,000ドルをsaint選手に手渡していた。

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▲ベスト3入りを果たしたAK選手。▲Saint選手が賞金10,000ドルをゲット!▲ベスト3の選手&原田プロデューサーで記念撮影。
『鉄拳』世界大会

 世界大会を終えての感想は、やっぱり韓国が強かった。それに対してフィリピンのAK選手などの韓国以外のプレイヤーも引けを取らずに戦えていたのが印象的だ。各国の人たちの独特なコンボや読み合いを直に見ることができたので、自分にとって大きな経験として感じられた。また、11月3日には“MASTERCUP.6”が開催される。MASTERCUPについては11月1日の記事を参照にしてほしい。自分にとってこの世界大会とは、“MASTERCUP.6”優勝への気持ちがより一層高まった大会となった。

 大会後に原田プロデューサーに大会の感想やこれからの鉄拳についてのお話を伺った。

→“ミスター鉄拳”原田Pに聞く“これからの鉄拳”とは(2ページ目)

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