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2013年11月7日(木)

『バットマン:アーカム・ビギンズ』で描かれるバットマンの“未熟な若者”としての振る舞いが新鮮! 最速インプレッションをお届け

文:チョロ松

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■前作のほぼ2倍の広さを誇るゴッサム・シティ!

 アーカム・シティになる前のゴッサム・シティを自由に探索できる本作。ニュー・ゴッサムと呼ばれる新エリアが追加され、全体の広さは前作のおよそ2倍となっている。街のあちこちでは、ギャングたちによっていくつもの事件(サイドミッション)が発生するのだが、それを見つけた時に介入して解決するか否かは、すべてプレイヤーの判断に委ねられている。ちなみに本作のストーリーは、クリスマス・イブの一晩に起こった出来事となっている。たった一晩でどれだけ多くの犯罪が起こるのか! このことが、ゴッサム・シティの治安の悪さを表す象徴であるように感じた。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』 『バットマン:アーカム・ビギンズ』
『バットマン:アーカム・ビギンズ』

 ゴッサム・シティはかなり立体的な作りになっていて、グラップル・ガンを使い、ビルとビルの合間を自由に飛び回ることが可能だ。グラップリングしている間にジャンプボタンを連続で押せば、そのまま滑空を続けられるので(グラップネル・ブースト)、想像していたよりもスピーディかつテンポよく移動することができる。目的地へ直接アクセスできる“ファストトラベルシステム”も導入されており、ステルス戦闘機のバットウィングに乗り込んで高速移動することも可能だ。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』

■ステルスアクションのような緊張感も味わえる!

 2人目のヴィランは、港に停泊する貨物船の中に潜んでいる(ゴッサム・シティを探索して情報を集めると、この事実が判明する)。船の中に侵入するには、まず甲板を歩き回る見張りを始末しなければならない。とりあえずは、彼らの配置を捜査ビジョンで確認。こちらの存在に気づかれないよう、上空から舞い降りて、“サイレント・テイクダウン”で1人ずつ静かに倒していく。彼らは銃を持っており、発見されてしまえばこちらは蜂の巣にされてしまう。まるで、ステルスアクションのような緊張感だ。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』
▲後々手に入る遠隔クローなど、さまざまなガジェットを活用して、敵を効率よく排除していこう。

 バトルで勝利したり、事件を解決したりして得られる経験値を使えば、さまざまなスキルを強化していくことができる。銃撃への耐性を高めるスキルも存在するので、序盤は体力の強化と銃撃耐性のアップに努めるのがオススメだ。

 船の中を進んでいる時に、部屋の中に水がたまっていて前に進めないという場面もあった。ここで役に立ったのがバットクロー。水に浮いた板をワイヤーで引き寄せて、その上に乗り、さらに前方にワイヤーを打ち込んで自分自身を前方へ“引っ張っていく”という、ちょっと変わったシチュエーションが楽しめた。また柵越しにバットラングを投げ込んで、飛ぶ方向をコントローラで操作しながら、スイッチに命中させて扉を開くという仕掛けもあり、徐々にひらめきと操作テクニックが求められるようになっていく。

 なお、ここで詳しく紹介できないのが非常に残念なのだが、2人目のヴィランとの対決では、ちょっとビックリしてしまう演出が用意されている。実際にプレイしていてこれに気づいた時は、思わずあっけに取られてしまい、しばしの間プレイする手が止まってしまった。ぜひ、この驚きを皆さんにもぜひ体験してもらいたい。

■オンラインマルチプレイの変則的なシステムも気になる!

 今回のプレイでは体験できなかったが、本作にはマルチプレイモードも用意されている(開発は『BLINK』を手がけたゲームスタジオのスプラッシュダメージ)。このモードでは、3対3対2という、変則的なバトルが楽しめる。プレイヤーはジョーカーチームとベインチームに分かれて対決し、それをバットマンチームが妨害することになるという。どのような展開になるのか、今から楽しみだ。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』
『バットマン:アーカム・ビギンズ』 『バットマン:アーカム・ビギンズ』

■『バットマン:アーカム ビギンズ ブラックゲート』もPS Vitaで同時発売!

 本作のサイドストーリーを楽しめるPS Vita用ソフト『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』も、12月5日に同時リリースされる。『バットマン:アーカム・ビギンズ』に登場するガジェットや、捜査ビジョンなどのシステムを活用し、ブラックゲート刑務所で発生した暴動を鎮圧し、秩序を取り戻すのが目的だ。

『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』 『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』
『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』

 物語の中では、“ダークナイト”としてのバットマンの過去をさらに詳しく知ることができる他、『バットマン:アーカム・シリーズ』の時系列に沿って、ファム・ファタールであるキャット・ウーマンなどのさまざまなキャラクターに出会うことができるという。

『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』 『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』

 各ボスとの対決の順番は、プレイヤーが自由に選択できる。ただし、その順番によってその後の結末や報酬が変化するとのことなので、繰り返しプレイして違った展開を楽しめるはずだ。こちらもあわせてチェックしておこう!

『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』 『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』

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(s13)

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