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2013年11月2日(土)

“アイドルマスター シークレットイベント@赤羽”のステージをレポ――8年ぶりの赤羽会館で『アイマス』はさらなる一歩を踏み出す!

文:皐月誠

 本日11月2日、東京都・赤羽会館にて“アイドルマスター シークレットイベント@赤羽”が開催された。この記事では、ステージイベントの模様をお伝えする。(※会場にて発表された新情報についてはこちら

『アイドルマスター』

●主な出演者
 中村繪里子さん(天海春香役)
 長谷川明子さん(星井美希役)
 今井麻美さん(如月千早役)
 釘宮理恵さん(水瀬伊織役)
 仁後真耶子さん(高槻やよい役)
 下田麻美さん(双海亜美・真美役)
 赤羽根健治さん(TVアニメ『アイドルマスター』プロデューサー役)

 赤羽会館は、Xbox 360用ソフト『アイドルマスター』発売以前、アーケードゲーム『アイドルマスター』が全盛期だった2006年1月21日に、“アイドルマスター シークレットライブ”が開催された記念すべき会場。当時のイベントにも出演した中村さんや今井さんなどは、約8年ぶりに立った懐かしのステージに感慨深い様子だった。

『アイドルマスター』

 最初に行われたコーナーは、“アイドルマスター シークレットライブ”で行った企画をオマージュした“他己紹介2013!!”。このコーナーは、出演者各位がペアを組み、1分間という制限時間の中で互いの紹介を行い合うというもの。2006年時には一番うまく互いを紹介しあったペアに横浜ベイ・シェラトンホテルのペア宿泊券(のような物)が贈られたが、今回はシェラトン・ワイキキのペア宿泊券(のような物)が贈られるとのこと。賞品を前に盛り上がる出演者の中、特に中村さんは飛び上がるほど喜んでいた。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』
▲ペアを決めるくじを運んできたのも、2006年当時と同様に石原ディレクター。

 くじ引きで決定したペアは、釘宮さん&今井さん、仁後さん&下田さん、中村さん&長谷川さんという組み合わせ。今井さんは釘宮さんを“可憐だが大食で、そのギャップがかわいい”と紹介して良好な滑り出しを見せたが、なぜか笑いをこらえながらの釘宮さん、褒めながらも下田さんへダジャレを無茶振りする仁後さん、その無茶振りに終始困惑する下田さんと、展開は波乱気味。

 最後は中村さんのエキセントリックさを挙げつつ「いい人です」とまとめた長谷川さんに、「とにかくいい」「すごい人です」と賞賛でゴリ押した中村さんが続き、会場を爆笑で包み込んだ。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

 女性陣の他己紹介が終わった後に、“もう1人、他己紹介されたい方がいる”と紹介されて登壇したのは、赤羽根健治さん。赤羽根さんには女性陣6名全員で他己紹介を行ったのだが、話題は「眼鏡が似合う」という一点に集中。「眼鏡」という単語の集中砲火を浴びた赤羽根さんだったが、観客の拍手による選評の結果、“一番うまく紹介された人”として、このコーナーでの優勝を勝ち得た。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』
▲「眼鏡」「眼鏡」と言われまくる赤羽根さん。後のコーナーでアニプレックスの高橋さんから、“これほどまでに眼鏡でイジられるのは『銀魂』の新八くらい”とツッコまれる。
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▲シェラトン・ワイキキのペア宿泊券は赤羽根さんの手にわたった。なお、ソロ参加の赤羽根さんが優勝したので、ペア分は石原ディレクターに適用されるとのこと。

■トークコーナー

 登壇者の紹介を終えて、トークコーナーへと移行。司会進行をアニプレックスの宣伝担当である高橋祐馬さんに預け、各登壇者がテーマに沿ったコメントを挙げていった。

●トークテーマ:思い出の向こう側

『アイドルマスター』

 最初のテーマは、2006年のイベント時の写真を見て当時を振り返るというもの。昨今のライブを開催している会場と比較すれば非常に小さい会場だが、当時はとても広く感じたという中村さんをはじめ、各位が当時の思い出を語り合った。また、星井美希の発表前だったため、長谷川さんはスタッフジャンパーを着て裏手から見ていたという裏話も明かされた。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

●トークテーマ:ステージの向こう側

 次のテーマに差し掛かると、バンダイナムコゲームスの坂上陽三プロデューサー、同じく石原章弘ディレクター、バンダイナムコスタジオの中川浩二さん、アニプレックスの鳥羽洋典プロデューサーが登壇。“ステージの向こう側”と題し、制作現場から見た『アイドルマスター』について語っていった。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』
▲開発陣が登壇。ちなみに坂上プロデューサーはおなじみの765ポロシャツ、石原ディレクターはアーケード稼働時のスタッフジャンパー、中川さんはナムコ時代の作業着と4周年ライブのTシャツ、鳥羽プロデューサーは竜宮小町のスカジャンといった出で立ちで登場。

 坂上プロデューサーと石原ディレクターは、最初期のオーディションからの声優陣の変化について言及した他、中川さんはTVアニメ『アイドルマスター』製作時の苦労、鳥羽さんはその中でも特に錦織敦史監督との意見の擦り合わせに苦労したことを暴露していた。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』
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●ミニドラマと新情報の発表!

 トークの次に行われたのは、こちらも2006年時のオマージュとして用意されたミニドラマ。ある晴れた日の午後、美希がプロデューサーからの預かり物を金庫に入れるが、暗証番号を忘れてしまう……という物語が描かれた。最終的に“会場のプロデューサーたちが暗証番号を当てられなければ、金庫の中の最新情報は開示できない”という状況になったものの、集まったプロデューサーたちは“美希が大好きなプロデューサーを思って入力した数字”をヒントに、“821(=ハニー)”を見事に言い当てた。

『アイドルマスター』
『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

 金庫が開くと、舞台上のスクリーンに映像の上映が開始された。映像は、アーケード版『アイドルマスター』のPVから始まり、Xbox 360版『アイドルマスター』、Xbox 360『アイドルマスター2』、PS3版『アイドルマスター2』と歴史をたどるようにつながり、そして最後にPS3用新作『アイドルマスター ワン フォー オール』&映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の最新PVと続いていった。発表された情報の詳細については、こちらの記事を参照してほしい。

『アイドルマスター』
▲PVで流れる楽曲にあわせて、観客席ではサイリウムが振られていた。

 鳥羽プロデューサーいわく、『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』へ『アイドルマスター ミリオンライブ!』のアイドルが登場する理由は、“765プロのメンバーが追われる立場/引き連れる立場を担う、新しいステージ”を描くためとのこと。『アイドルマスター』は成長劇でなければならないという錦織監督の意見、7周年ライブでのバックダンサーの起用、『アイドルマスター ミリオンライブ!』のキャラクターデザインをA-1 Picturesが請け負ったことなどが噛み合い、このコラボレーションが決定したという。

『アイドルマスター』

 今後の展開の告知も終わり、イベントはいよいよ閉幕の時間に。各登壇者による終わりのあいさつの中、中村さんは「“来年のことを話すと鬼が笑う”と言うけど、いっぱい笑えばいいと思う! 来年だけじゃなく、再来年もその先もどんどん進んでいけるように、プロデュースし続けてください」と、成長を続ける『アイドルマスター』というタイトルと、それを支えるプロデューサーへの期待を語った。

(C)窪岡俊之 (C)NBGI (C)NBGI/PROJECT iM@S

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