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2013年11月5日(火)

スクエニの新クラウド技術“Project FLARE(プロジェクト・フレア)”が発表――スーパーコンピュータ並みのゲーム体験が可能に

文:電撃オンライン

 スクウェア・エニックス・ホールディングスは、新クラウド技術“Project FLARE(プロジェクト・フレア)”に関する発表を行った。

※以下、メーカー様からの情報をもとに記事を掲載しております。

 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松田洋祐)は、「Project FLARE」(プロジェクト・フレア)の発表をいたしました。

 本プロジェクトは、クラウドゲームにおける技術的ブレイクスルーであり、新しいゲーム体験の創出に貢献できると確信しています。当社は、本プロジェクトに関して、既に仏大手ゲームソフトメーカー、ユービーアイソフト社等と協力し、今後は、さらに多くの先進的なゲーム開発者やビジネスパートナーとの提携、協力を推進してまいります。

 クラウドは、コンテンツ配信だけでなく、ゲームユーザーとコンテンツとの関わり方に根本的な変革をもたらします。しかしながら、これらの変革に合致したコンテンツの開発こそが、極めて重要になってくるものと考えています。そこで我々は、多くの開発者や事業者に、クラウドの特性を最大限に活かしたゲームを普及させる機会を掴んでいただくために、クラウドゲームの技術的基礎を提供する予定です。

 「Project FLARE」は、特許技術によってクラウドをユニークな構造に構築しておりこれによって処理効率が向上し、スーパーコンピュータ並みのゲーム体験が可能になっています。ハリウッド品質の映像がリアルタイムで動作することでこれまでよりもさらに没入感が深まり、AI(人口知能)や物理演算の能力が無限になることで、究極のリアルとファンタジーが実現し、既存ゲームでさえも全く新しい配信が可能になることから楽しみ方が多様になる、といった新しいゲーム体験をもたらします。

 当社は、「Project FLARE」の初期からのパートナーとして、ユービーアイソフト社とは緊密な関係にあります。同社のカナダ・ケベック州のスタジオで開発されている「Arcus」の技術は、「Project FLARE」のゲームを、ユーザーやユーザーのゲーム・プラットフォームに直接ストリーミングするための新しい手法になると考えています。

 ユービーアイソフト社のCEOであるイブ・ギルム氏は、以下のように述べています。

「我々とスクウェア・エニックスは、クラウドゲームがどのようにゲーム産業を牽引するというビジョンにつき共感できる部分が非常に大きい。スクウェア・エニックスの技術的優位とユービーアイソフトのクラウド・コンピューティングの基盤についての深い知見、今までのどれよりもアクセスに優れ、深い没入感を演出できるゲーム体験を提供することができるだろう。」

 また、株式会社スクウェア・エニックス取締役会長の和田洋一は、以下のように述べています。

「『Project FLARE』は、ゲームの新たな時代への扉を開いてくれると確信している。ゲーム産業では、技術とビジネスモデル、双方の革新がコンテンツを進化させてきた。そして、進化したコンテンツが新たなゲーム体験を産み出し、産業が成長してきた。近年では、F2Pに代表されるビジネスモデルが全ての牽引役を担っていたが、遂に、技術面でのブレイクスルーが実現した。」

 当社は、本発表に合わせたライブデモを実施いたしました。この様子は、「Project FLARE」の公式サイトにて近日公開を予定しています。「Project FLARE」の詳細情報は、今後の発表をお待ち下さい。

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