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2013年11月12日(火)

【聖闘士への道】あまりの人気に驚いた!? 『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』開発者インタビューで開発の裏側を熱弁

文:kbj

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■世界で同時期にリリースできたのは小宇宙があったから!

――初期青銅聖衣や最終青銅聖衣などありますが、どれくらい性能差があるのでしょうか?

カプリコーン:あまり極端に差はつけられないのですが、同じにはしたくないので多少パラメータをいじっています。あとは、単純に上げるだけではなく、下がっているパラメータがあるキャラもいます。

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』 『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』

――オリジナルカラーエディションは、どういう経緯で入れることになったのですか?

カプリコーン:コミックとTVアニメで聖衣の色が変わっているキャラが多いんですが、ファンはどちらも好きだと思うので、コミック版の聖衣を欲している人のために出しました。現在、アクションフィギュア『聖闘士聖衣神話(セイントセイヤマイス)』でもオリジナルカラーエディションを展開し、ファンの方にご好評いただいていることもあり、採用しました。

――そのうえで、魔鈴さんの素顔を出した意図を教えていただけますか?

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』

カプリコーン:シャイナと違って、魔鈴は原作中に素顔が出てきません。ただしリュムナデスのカーサが化けた幻影において、星矢の思い描く素顔として登場するので、こちらを採用しております。ファンの方にはきっと喜んでいただけると思いましたので、採用しました。

――『聖闘士星矢』の海外での人気はいまだにすごいのでしょうか?

カプリコーン:フランスはもちろん、アジアでもいまだに人気が高いです。ただ、ブラジルやメキシコという南米が今は一番すごいですね。

――海外ではどこのエピソードが人気なんでしょうか?

カプリコーン:日本と同じく“黄金十二宮編”の人気は高いですね。ただ海外はTVアニメで初めて『聖闘士星矢』にふれる人が多いということもあり、“アスガルド編”の人気がすごく高いんです。「ゲームに入れてほしい」という要望はすごく聞きます。

――海外で販促活動をするうえで、印象的だったことはありますか?

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』

カプリコーン:南米での人気が想像以上に凄かったことです。ブラジルやメキシコでは、『聖闘士星矢』は日本以上に今なお人気がある伝説的作品のようです。

ジュネ:プレTGSというメディア向けイベントが会社内で行われたとき、三戸が多数の外国の記者の方々にインタビューを受けていて、『聖闘士星矢』人気を改めて実感しました。あと三戸人気もかなりのものでした。

――先ほど話題にあがったアスガルド編の他、劇場版アニメのキャラクターなどを出す予定はありましたか?

カプリコーン:今回はポセイドン編とハーデス編のキャラをなるべく多く収録することが前提だったので、それらのキャラは構想に入っていませんでした。

――お笑いタレント・モンスターエンジン様との動画はどういう経緯で始まったのですか?

ジュネ:幅広い人に認知してもらうために、有名人や芸能人にプレイしていただき、それを動画として掲載するという案がありました。本作には神が出るということで、“神々の遊び”という有名なネタを持つモンスターエンジンさんにお願いしてはどうだろうということで、決まりました。

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』

――コントローラを持たないプレイには驚きました。

カプリコーン:あれには現場も騒然としました(笑)。2人のアドリブです。第3弾では、神vs神ということでどちらもコントローラを持っていませんから、すごい絵でしたね。

――神だから仕方ありませんね。そのうえで「神以外の方はコントローラを正しくご使用ください」という注意書きにも、笑わせていただきました。

ジュネ:遊ぶ際には、しっかりとコントローラを持っていただければと思います。

――この時期に発売されたのは、海外の年末商戦にあわせてですか?

カプリコーン:『聖闘士星矢戦記』の時は、日本が11月、欧米が2月、南米が6月という風に発売がずれていたんですが、今回は全世界で同時期に出して盛り上げていこうというコンセプトで作っていきました。

――ただ、ローカライズや販売促進など、世界同時期展開は難しいと思うのですが、簡単にやれるものなのですか?

カプリコーン:それは小宇宙次第です!(笑) まあ、正直な話、大変です。『聖闘士星矢戦記』のように出来あがって、他に取り掛かった方が楽ですからね。

――格闘ゲームが得意ではないというユーザーにアドバイスをいただけますか?

カプリコーン:ガチャプレイでも遊べるように作っています。□ボタンの弱攻撃と△ボタンの強攻撃、○ボタンの必殺技で組み合わせるだけで攻撃がつながるので、それを基本にしつつ小宇宙をためるアクションや光速ムーブを使えれば、遊べます。トレーニングモードもあるので、練習していただければよりうまいプレイができるようになると思います。

ジュネ:光速ムーブや必殺技を連発していると、小宇宙ゲージがすぐになくなってしまう。そうするとコンボの時にゲージを使うアクションを使えなくなってしまうので、攻撃を受けてもすぐに光速ムーブを使うのではなく、温存することも重要ですね。

――本作の魅力をお願いします。

カプリコーン:ストーリーを堪能できる“セイントクロニクル”では、“黄金十二宮編”から“ハーデス編”までのバトルを体験でき、名セリフもいろいろと聞くことができます。さらに“ギャラクシアンウォーズ”や“サバイバル”、オンラインバトルもあり、長く遊べると思うので、ボリューム感を含めて味わってください!

ジュネ:小宇宙ゲージがあることで、対戦での駆け引きが生まれます。遠距離が得意なキャラ、近距離が得意なキャラがいて、いろいろな遊びをできるので、楽しんでください。

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』

(C)車田正美/集英社・東映アニメーション (C)2013 NBGI

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