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2013年11月20日(水)

『ペルソナ』格闘ゲーム最新作『P4U2』全キャラレビュー:伊織順平編 満塁ホームランを狙って雄たけびをあげろ!

文:さやえんどう

 2013年初冬に稼働予定のアーケード用2D対戦格闘ゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(以下、『P4U2』)』。電撃オンラインでは、稼働に先駆けて全キャラレビューを掲載中だ。この記事では、『ペルソナ3』から新たに参戦する伊織順平のレビューをお届けする。

 本作は、ゲームブランド・アトラスの人気RPG『ペルソナ4』を題材にした、2D対戦格闘ゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』の続編にあたるタイトル。『ギルティギア』シリーズや『ブレイブルー』シリーズなどを手掛けるアークシステムワークスとの共同開発となり、新キャラ、新システムなどが導入される。この特集記事で、キャラクターの特徴をぜひチェックしておいてほしい。

【伊織順平(声優:鳥海浩輔)】

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』 『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』

 ・ペルソナ:トリスメギストス
 ・タイプ:野球タイプ
 ・ペルソナゲージ:4

【コマンドリスト】

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』

※コマンドリストの“P”の項目に●があるものは、ペルソナが動かせる状態でのみ使用可能。一部のスキル&SPスキルは、ボタン同時押しでスキルブーストが使用できる。


■満塁ホームランを狙って雄たけびをあげろ!

 『ペルソナ3』から成長して大人になった順平は、トレードマークの野球帽を逆さまにかぶっての登場! 野球をモチーフにした独特の戦闘システムを引っさげて参戦しています。使用する武器は野球バット。攻撃技の性能自体はかなり素直で、扱いやすいものがそろっている印象でした。バットが届かない位置への攻撃は、ペルソナのトリスメギストスがカバーしてくれます。

 順平を語るうえで外せないのが、“野球”システムです。順平を選んだプレイヤー側の画面下に、野球のダイヤモンドを模したマークと、野球中継でおなじみのストライクやボールの数をカウントするマークが表示されます。

 各種Bボタンを押して出せる通常攻撃など、順平がバットを振る攻撃を相手にヒットさせることでダイヤモンドに走者が出塁します。バットが1ヒットするごとに1人ずつ新しい走者が出塁していき、通常なら押し出すような形で三塁の走者がホームベースに帰ると、ダイヤモンドの中央にある得点カウントに1点が追加されます。

 バットでの攻撃を相手にガードさせるとボールカウントが増えていき、カウントが4つたまるとフォアボールとなって走者が出塁します。逆に相手から攻撃をくらってしまうとアウトカウントが増えて、これが3つまで増えるとスリーアウトになって走者がリセットされる、という仕組み。野球のルールが、格闘ゲームという枠におもしろく落とし込まれています。

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』 『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』

 また、ただ攻撃を当てて走者を出すだけでなく、スキルの“超・プッシュバント”を当てて走者を進塁させてみたり、SPスキルの“炎の予告ホームラン”や“逆転満塁ホームラン”を決めて技名の通り“ホームラン”で走者の数だけ得点を増やしてみたりと、ダイヤモンドの状況を意識した戦略的な戦い方を考えることもできそうです。

 肝心の得点ですが、10点までたまることで順平のSPスキル“勝利の雄たけび”が自動で発動します。“勝利の雄たけび”の効果中は、体力ゲージが徐々に回復し、SPゲージも自動で増加していくという、順平にとってかなり有利な状況が作り出せます。順平は稼いだ得点と“勝利の雄たけび”状態を次のラウンドにも持ち越せるので、たとえば最初のラウンドでは相手に高いダメージを与えて勝つことよりも、得点を稼いで早々に“勝利の雄たけび”を発動させてしまおう、という変則的なプレイも戦略の1つになってきそうです。得点は“勝利の雄たけび”が発動する10点を超えてもまだまだカウントが増えていくので、得点をどこまで取れるか試してみるのも楽しそうです(笑)。

■“クリーンヒット”を狙え!

 ペルソナのトリスメギストスを使った攻撃で使い勝手がよかったのは、Dボタンによる攻撃。ペルソナが少しの間空中で停滞した後に斜め下に向かってクチバシで突くように突撃し、攻撃が相手に当たると自動でもう2連続の追加攻撃が出るので便利でした。スキルの“デスバウンド”は、入力すると順平から離れた位置に向かって空中からトリスメギストスが落下攻撃をするという奇襲に役立ちそうな技です。また、飛び道具を撃ってくる相手に対しては、“超・プッシュバント”を合わせると敵の飛び道具を炎の球に変えて打ち返すことができるため、距離があっても戦う手段は多くありそうです。

 さらに順平には、B攻撃のバットをうまく相手にヒットさせることで発生する“クリーンヒット”というシステムが確認できました。“クリーンヒット”が成功すると相手の吹っ飛び方が変わって次の攻撃をつなげやすくなるため、どのようにしていい角度でスイングするかといった面で、連続技の考え甲斐がありそうです。“勝利の雄たけび”中のみ、この“クリーンヒット”が出るようなので、積極的に得点を稼いでいきたいですね。

 順平は、本体の攻撃はシンプルなものが多い反面、特殊なシステムを多く持ったキャラクターです。とにかく野球システムの見た目がとてもおもしろく、ホームランで一気に得点を稼いだ瞬間などこのキャラクター独特の爽快感があるため、一風変わった格闘ゲームのプレイ感を味わいたい人に特にオススメです。もちろん『ペルソナ3』本編で順平が好きだった人たちには、あの1年間を過ごした後でどんな風に成長したのかを見られるというポイントでも、期待できるキャラクターになりそうです!

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』
▲本体の性能はオールラウンダーといった印象。“勝利の雄たけび”の効果を利用した戦い方など、その可能性は未知数なので、いろいろ戦術を探しながら遊んでみると良さそうです。

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データ

▼『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG
■稼動日:2013年初冬
▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年10月24日
■定価:3,360円(税込)
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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