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2013年11月30日(土)

不思議で最強な幼女が活躍する『魔法幼女と暮らしはじめました。』でデビューする猪野志士先生を直撃【Spot the 電撃文庫】

文:てけおん

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第96回となる今回は、『魔法幼女と暮らしはじめました。』でデビューした猪野志士先生のインタビューを掲載する。

『魔法幼女と暮らしはじめました。』
▲らぐほのえりか先生が描く『魔法幼女と暮らしはじめました。』の表紙イラスト。

 本作は、冴えない少年退魔師と不思議で最強な幼女が活躍する魔女っ娘(?)退魔アクション。落ちこぼれの退魔師・雪兎は、公園で幼女を拾う。その幼女は自分で服を脱ぐことさえできず、風呂から出て裸で歩き回るような不思議ちゃんだった。そして意外なことに夢中になったのは、魔法少女もののアニメ。魔法少女になりきって遊ぶ彼女の正体は……。

 猪野先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――小説を書こうと思ったキッカケは?

 アニメの『スレイヤーズ!』が好きで、その原作が小説だと知って驚いて、読んでみたらやっぱりおもしろくて、自分も書きたい! と思いました。それまでノベルジャンルはまったく読んだことがなかったので、文字だけで話が作れる、というのは絵が不得手な自分にとっては天啓にも等しく……言い過ぎですね。

――初の商業作品というところで、その感想は・

 まさかの……本当にまさかの、ですね。発売日に書店に並んでいるのを見ましたが、今でも実感が薄いという。念願が叶ったのだから小躍りしてもよさそうなものなのに。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 このひとつ前に書いたものも魔法を題材にしていて、当時は頭が魔法モードでした。それで“魔法少女”の話にしようと思い、魔法少女の格好さえしていれば超常現象は全部魔法に見えるのでは、と考えたところから広げていきました。

――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?

 何と言ってもヒロイン……というか幼女のなごみです! 幼女属性のキャラは初めてだったので手探りでしたが、我ながらかわいいと思います。それと、幼女を愛でるだけでなく、なごみと出会ったことで変わっていく主人公たちも見てもらいたいです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

 なごみをかわいく描けるかどうか、ですね。まだまだ試行錯誤中です。話の本筋から浮いてしまわないように、自然に、でも際立たせたいと思っています。上手くできたかどうか……。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 遅筆なもので、1回書き終わるのに2カ月近くかかっています。電撃大賞に投稿するまでに3回、出版までにも2~3回ほど改稿していますし……。あとがきにも書きましたが、いちばん最初のプロットの日付が今からおよそ2年前です。

――執筆中に起きた印象的な出来事はありますか?

 語れるほどのことは特に……至って平穏でございました。ただし遅筆なせいで〆切間近で自分が焦って冷や汗垂らして、絵に描いたような“自分の首を絞める”心境を思う存分堪能したくらいですかね。

 それも今に始まったことではなく、その度にもう二度とごめんだと言い聞かせてるはずなのに、また次の〆切にひぃひぃ言ってる自分がほらすぐそこに。……ホント、申し訳なさで縮こまります。

――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 主人公の鼓矢雪兎は、最初は名前が特徴的なだけで無個性なキャラでした。なごみの保護者的立ち位置として。その後、改稿を重ねて今の性格・設定になりました。初期は落ちこぼれではなくめんどくさがりやで、折紙術式でバシバシ戦える実力者でした。初稿と最終稿で、彼がいちばん変わりましたね。

 なごみのほうは最初から今の感じです。カタコトで、「うにゅ?」とか言って。なんだろう、今思えば自分の中で幼女はこんな感じって先入観があったんでしょうかね。

 あ、そういえば初稿ではメインヒロインは幼なじみの蒼唯でした。主人公とヒロインが不思議な幼女と出会って――という話だったのに、いつの間にやら蒼唯は今の立ち位置になりました。……ちょっと不憫。

――小説を書く時に、特にこだわっているところはどこですか?

 読みやすさ、ですね。自然と文体が堅苦しくなってしまうのが悪いクセなので、なるべくそうならないように気をつけています。今よりもっと読みやすく。まだまだ研鑽が足りてないと痛感しておりますので。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 執筆の時は、何も繋げていないイヤホンで耳栓しています。アホみたいですが、ちゃんとした耳栓より違和感なくていい感じなんです。なぜか。

 アイデアのほうは、定番ですが風呂とかトイレとか運転中とか布団の中とか……なんですぐにメモできない時に思い浮かぶんでしょうかねぇっ。

――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?

 影響というか、衝撃を受けたのは『シスタープリンセス』ですね。執筆し始めたもののテンプレそのまんまな話しか思いつかなかった時にあの作品を知ってがく然としました。「こんな設定もアリなのか……っ」みたいな。そのおかげで少しはアイデアの幅が広がったかな、と。

――現在注目している作家・作品は?

 藤原祐先生の作品、雰囲気が好きです。新作の『ロストウィッチ・ブライドマジカル』のこの後の展開が楽しみです。

――今熱中しているものはなんですか?

 執筆、ですねぇ。何をしてても常に頭の片隅で考えてます。そんなわけでそれ以外のことにあんまり集中できなくなってたり……。気持ちの切り替え、大事です。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。

 特撮ヒーロー好きなもので『仮面ライダーバトライド・ウォー』は今も時々やってます。続編希望。後は『モンスターハンター4』と、スマホで『ラブライブ スクールアイドルフェスティバル』ですね。

―ー今後、どういった作品を発表していきたいですか?

 執筆を始めた当初から、ずっと書きたいと思っている異世界モノがあります。それをいつか、と思いつつ、何よりも手に取ってくださった読者のみなさんが楽しんでもらえるものを書いていきたいです。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 ちっちゃくてかわいい女の子は好きですか!?

 ……もとい、表紙とタイトルで話を予想してみてください。その予想どおり、ちっちゃくてかわいい女の子が活躍します。しかしそれだけではありませんよー。予想とは少し違った感じになると思いますので、手にとって確かめてみてください。そしてらぐほのえりかさんが描いてくださったイラストに癒されながら楽しんでいただければと思います! よろしくお願いします!

(C)猪野志士/KADOKAWA CORPORATION 2013
イラスト:らぐほのえりか

データ

▼『魔法幼女と暮らしはじめました。』
■発行:KADOKAWA
■発売日:2013年10月10日
■価格:662円(税込)
 
■『魔法幼女と暮らしはじめました。』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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