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2013年11月29日(金)

『ガールズ&パンツァー』に学ぶ『World of Tanks』の戦車戦術! 勝ち抜くための秘訣とは?【めざせ! 戦車道免許皆伝 第9回】

文:田中尚道

 『ガールズ&パンツァー』を見ていると、『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』(以下、『WoT』)で役立つ戦術が多く採用されていることに気づきます。車のように実際に運転する機会がないので、イマイチ親近感がわかないだけで、物理法則から逃れられないのは戦車の操作も同じこと。きっと勝利につながるヒントがあるハズです。

 余談ですが、サンダース大付属高校のアリサが劇中で、M4シャーマン(M4 Sherman)のことを「馬鹿にも操作できる」と言っておりましたが、実際にアメリカののどかな郊外には、在郷軍人のおっちゃんが自分で集めた兵器を飾っている戦争博物館があちらこちらにあって、そこでは2ドルぐらいで戦車操縦マニュアルを売っていたりするそうです。そんなことを聞くと、確かに馬鹿でも操縦できそうな気がしますが、はてさて。そんなわけで今回は、『ガルパン』に学ぶ戦車戦術講座です。それでは皆さん参りましょう!

『World of Tanks』

■桃ちゃんの基本戦術

 『ガールズ&パンツァー』の第3話で、戦車道の初心者である大洗女子学園チームの面々にゲキを飛ばす生徒会広報、河嶋桃ちゃん。彼女が掲げたのが下記の3つの心得です。

●遮蔽物を利用して姿を隠せ!

●不用意に稜線(りょうせん)を越えるな!

●川岸では、渡河できるかどうかを調べろ!

『World of Tanks』

 すべて今さら説明するまでもないことですが、結構大事なことなので、あらためてレクチャーしておきます。

 “遮蔽物を利用して姿を隠せ!”は、言うまでもありませんね。敵の戦車砲で貫通できない重厚な装甲を持っていなければ、開けた場所でボーっとしているのは、まさに自殺行為です。敵の集中砲火を浴びて一瞬で火だるまです。

 戦車戦術における大切なポイントは、敵から射撃を避け、自分の弾を相手に叩き込むことに集約されます。超能力者でもなければ、まっすぐ飛んでくる砲弾の軌道をねじ曲げるなんてことはできませんから、障害物を疑似装甲に見立てて、砲弾による被害を防ぎましょう。また、障害物の陰に隠れれば、敵に視認される危険も減ります。敵に見つからず、先制して砲弾を叩き込むことで生存性が高まります。

『World of Tanks』

 次の“不用意に稜線を越えるな!”ですが、稜線というのは谷から見上げて空と地面の境界線になっている、盛り上がりの部分のことです。ここを越える時、戦車は進行方向に対して仰角を取ることになります。ちょうど、上を向いたままオナカをさらけ出した状態ですね。

 稜線の向こう側に敵がいた場合、こちらは相手を狙えないのに、向こうはこちらを狙えるということになります。連載の第2回で説明した通り、戦車砲は俯角を取りづらく、かつ戦車の底面は装甲が薄いので、とても不利な状態です。

 さらに稜線では、周囲に対して高度を取れるために見晴らしがよく、こちらから敵を狙いやすい反面、敵からも丸見えになってしまい、被撃破率が上がります。稜線の先には敵が待ち受けていることが多いので、最も注意が必要な地形と言えるでしょう。

『World of Tanks』 『World of Tanks』

 3つ目の“川岸では、渡河できるかどうかを調べろ!”ですが、これは『WoT』ではちょっと難しいですね。偵察を出して調べることができませんので。行けると思ったら、思った以上に川が深くてそのまま水没なんてこともありますし、渡れる川岸がなくて土手をうろうろする羽目に陥ることも。

 水辺では、地面もやわらかくてスピードが乗りづらくなります。また土手は傾斜しているので乗り越えるにも時間が掛かり、敵に発見されれば鴨がネギを背負った状態に。渡れる保証のある場所以外では、川の中に入るのはオススメできません。なお、重量のある戦車は軽戦車ほどの機動性がないことを意識しておきましょう。軽戦車で難なく渡れたからといって、重戦車で突っ込むと、難儀することがあります。

『World of Tanks』

→聖グロリアーナ女学院が得意とする“浸透強襲戦術”を解説!(2ページ目へ)

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データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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