News

2013年12月11日(水)

3DS『ポケットモンスター X・Y』の魅力を徹底紹介! 地球約120,000周分旅をしているポケモンがいる!?【電撃オンラインアワード2013】

文:カネキング

 こんにちは、電撃オンラインのカネキングです。電撃オンラインでは、ファンによる投票で2013年のベストゲームを決める“電撃オンラインアワード2013”が始まりました。そこで今回は、2013年の記憶に残る1本として、10月12日に発売された3DS用ソフト『ポケットモンスター X・Y』を紹介したいと思います。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』

 『ポケットモンスター X・Y』は、ポケモンと呼ばれる不思議な生き物を捕まえ、育てながら旅をする、国民的RPG『ポケットモンスター』シリーズの最新作。このコラムでは、本作の魅力をさまざまな視点からお届けしていきたいと思います。長くなりますが、よろしければお付き合いください。

■かがくの ちからって すげー!

 時は、本作が初めて発表された今年の1月8日にさかのぼります。この日行われたWeb上でのプレゼンテーション“Pokemon Direct”にて、本作のタイトルと新ポケモンであるハリマロン、フォッコ、ケロマツの3匹、後にゼルネアス、イベルタルという名前が明らかになる、伝説のポケモンが公開されました。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲過去のシリーズを振り返りながら行われた“Pokemon Direct”。懐かしい思い出が蘇りました。

 ここで1つ重要なキーワードが登場します。それが“世界同時発売”です。これまで『ポケットモンスター』は、日本でまず発売された後、ローカライズされて海外でも順次発売されるのが通例でした。しかし今作では、日本での発売と同時に世界中の『ポケモン』ファンと一緒に最新作を楽しめるのです。非常に喜ばしいことではあるのですが、国内で暮らす僕たちにとっては正直なところ直接的な影響はなく、「へー、そうなんだー」ぐらいの気持ちで記事を書いておりました。発表当時には、いまいちピンと来ていなかったこの“世界同時発売”。それが、10月12日に冒険を始めてから、大きな意味を持つことになるのです。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲ピカチュウが全世界のポケモンファンにあいさつして始まった『ポケットモンスター X・Y』の発表。タイトルや新ポケモンが一気に公開され、話題騒然となりました。
『ポケットモンスター X・Y』
▲公開されたプロモーション映像の一部。今見ると、この映像に込められていたメッセージがわかる気がします。

 そのヒントは、6月12日にアメリカ・ロサンゼルスで行われた“Electronic Entertainment Expo(E3 2013)”で少しだけ明らかになっていました。ポケモンの代表取締役社長・石原恒和さんとゲームフリークの取締役開発本部長・増田順一さんが登壇して発表会を行ったのですが、この中で“PSS(プレイヤーサーチシステム)”という新システムが紹介されます。

『ポケットモンスター X・Y』
▲初公開された“PSS”の画面。今となっては、もうおなじみですね。

 ここで“PSS”は、“世界中の人たちといつでもつながることができる”システムと説明されます。しかし詳細は不明。その後も“PSS”の具体的なシステムが発表されるのですが、画面からDS用ソフト『ポケットモンスターブラック・ホワイト』にあった“Cギア”のようなものかなと思い、特に気にしてはいませんでした。

 そして迎えた発売日。頭の中は新ポケモンやメガシンカなど、インパクトのある情報で埋め尽くされています。はっきり言って、“PSS”のことは忘れていました……。帰宅して真っ先に本作をダウンロードして、とりつかれたように冒険を進め、ふとひと息ついた時に、下画面に配置された“PSS”のことが気になりました。

 「そういえばこんなシステムがあったな」と思い、軽い気持ちでインターネットにつないでみます。するとその瞬間、何やら下画面の“通りすがり”のところに、たくさんのアイコンがどんどん流れていくではありませんか。なんの気なしにアイコンをタッチしてみると、“Oパワー”や“対戦”、“交換”の項目が。対戦や交換は少し敷居が高いので、試しにゲームをちょっとだけ有利にできる“Oパワー”を送ってあげると、なんと向こうからもお返しの“Oパワー”が届きました。ここで、忘れていたキーワード“世界同時発売”が頭をよぎりました。「あぁ、こういうことだったのか!」と。

 つまり、今作『ポケットモンスター X・Y』の挑戦は、“世界中のポケモンファンと一緒に『ポケモン』をプレイする”というものだったのではないでしょうか。ゲームソフトのパッケージなどには“最大○人までプレイ可能”と書かれることがありますが、そういう意味で今作の最大プレイ人数は、“世界中で今プレイしている人全員”と言っていいでしょう。全員の3DSがネットを介してつながっているというのは、1人で遊んでいるのに他者の存在を感じられる、オンラインゲームとも違う実に不思議な感覚です。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲フレンドとはもちろん、遠く離れた人たちともオンライン上ですれちがい通信のようなプレイを楽しめます。

 『ポケットモンスターブラック・ホワイト』の“Cギア”が、インターネットに対応してさらに進化したものと考えるといいかもしれませんね。DSではできなかったチャレンジが、ハードの進化により実現したような印象を受けました。『ポケットモンスター』シリーズではおなじみのセリフを借りてしまいますが、今作の“PSS”は、使ってみると本当に「かがくの ちからって すげー!」と感嘆してしまうほどの画期的なシステムでした。

→地球約12万周分旅をしているポケモンが!(2ページ目へ)

(C)2013 Pokemon.(C)1995-2013 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
ニンテンドー3DSのロゴ・ニンテンドー3DSは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。

1 2 3 4 5

データ

関連サイト