2013年12月16日(月)
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『グランド・セフト・オートV』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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ステキなゲームは1人でも多くの人に知ってほしいと願ってやまない、ゲームの伝道師(?)兼ライターの城イドムが、“電撃オンラインアワード2013”の一環として、今一番ハマっているPS3/Xbox 360用ソフト『グランド・セフト・オートV(以下、GTAV)』を2013年のオススメゲームとして紹介します。
もし仮にゲームを観光地に例えるなら、さしずめプレイヤーはその土地を散策する旅人である。すべてのゲームにおいて、プレイそのものがゲームの魅力の主役たりえたのは、遠い過去の話だ。プレイという名の渡航手段を通して、作中の世界に広がる街並み・風習・事件をあたかも観光するがごとく楽しめる作品――それが近年のゲーム、とりわけ洋ゲーで急成長を遂げてきた表現法だと筆者は分析している。
洋ゲーを長らく愛し、あまたのすばらしい観光地(名作ゲーム)を知り尽くしてきた筆者は、ゲーム界指折りの“ツアープランナー”を自称している。そんな筆者が“観光する魅力”においては世界最高のスポットと信じて疑わないのが、ここに紹介する『GTAV』だ。
本作は、架空の近代都市・ロスサントスを中心とした広大なフィールドを舞台に、3人の主人公の人生が鮮烈に描かれていくアクションだ。ロスサントスは豊かな繁栄を誇る一方で、ケチな小悪党や紳士ヅラした悪徳権力者も暗躍し、現代社会の光と闇を内包した都市として作中に息づいている。主人公たちも大なり小なりの犯罪に手を染めていくことになり、いわゆるクライムアクションと呼ばれる作風になっているのが、本作の大きな特徴と言えるだろう。
基本システムはおおむね従来のシリーズを踏襲しており、ロスサントスはオープンワールドとしてプレイヤーに開放されている。ご存知の通りオープンワールドとは、プレイヤーが好きな場所を自由に探索できる、広大なフィールドのことだ。フィールド上の特定の場所に進むとメインミッションが発生し、それをこなしてストーリーを進めていくのが基本的なゲーム進行の流れになる。
もちろん、ストーリーに関与しないサブミッションにチャレンジしてもいいし、そんな依頼はそっちのけで、街中を見物しながらブラつくのも自由だ。ロスサントスには膨大な数のミッションが用意されているだけでなく、各地の建造物が織りなす美観からちょっとした壁のラクガキまで見どころには事欠かず、それらの濃密な要素すべてが、この自由度の高さを支えている。
▲数多くの摩天楼がひしめくロスサントスは驚くほど広大で、どれだけ散策を重ねても飽きることがない。ロックフォード・ヒルズ地区のシンボルとも言える“跳ね馬の像”(右の写真)をはじめ、各地区には凝ったオブジェクトがさりげなく飾られており、それらを見聞して回るだけでも十分に楽しめるほどだ。 |
▲メインミッションを受けられる場所はゲーム内のマップで確認可能だ。そのポイントに足を運ぶと、任務が開始される(左の写真)。任務内容はミッションごとに異なり、銃撃戦、潜入系の仕事、車での逃走など種類も豊富だ。クリアすると物語が進行したり、作中で使えるお金をゲットできるといったメリットがある。 |
(C) 2013 Rockstar Games, Inc.
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