2013年12月16日(月)
――ところで、収録用の台本が分厚すぎたというエピソードがありましたが、他にも印象的な出来事などはありましたか?
東山:収録は何度かに分けて行われたんですが、実は私、収録中に台本書き込み用のペンをなくしてしまったんです。それも、かなり序盤に。お気に入りのペンだったので、どこにも見当たらなくて困ったなぁと思ってたんですが、なんと! 収録の最終日に! 譜面台のところに挟まって隠れていたペンと再会できたんです!!
内田:おお――(パチパチ)。
東山:運命的だと思いました。これは……輪廻です、輪廻。めぐりめぐって、ですよ!
――東山さん、今サラっとゲームのネタバレを言いそうになりませんでした?(笑)
東山:そ、そんなことありませんよ。ゲームの中でも最後のエンディングまであきらめないでねってことですよ!! どんなエンディングなのか、ぜひ自分の目で確かめていただきたいなって。私も連打連打で頑張りますから!!
▲『DOD3』のストーリーが、どのような結末を迎えるのか? 気になっているファンは多いことだろう。 |
――なるほど。では、内田さんは?
内田:私は、収録時が夏だったので、ずっと裸足で走り回っていた記憶がありますね。足音が入っちゃわないようにというのもあるんですけど、ゼロのように自分を解放したいという意味も込めて、やりたい放題の野生児の気持ちになってました(笑)。のどがつぶれそうになるほど、叫んだりもしましたし。
東山:あ、私もつぶれたよ!
内田:つぶれちゃうよね。ミハイルもけっこう叫ぶシーンとかあったもんね!
――いやいや。声優さんにとって大事な商売道具であるのどに、そんなに負担をかけるような演技ってしないものではないんですか?
東山:そうですね。滅多にありませんが、演じる役柄やセリフによっては、そうせざるを得ない時もあると思います。特に本作では、叫ぶ、吼える、火を吐く……そういうシーンのSEもすべて自分でやらせていただきましたので。
▲ゼロの“ウタウタイモード”発動時の絶叫や、ミハイルのブレスを吐く際のボイスなども、すべて内田さんと東山さんが担当したとのこと。声がかれるのも納得です。 |
内田:バトルに使う声の叫びとか、お互いたくさんの種類があるはず。ゼロは声の低いところを使って叫ぶので、とても大変でした。
演じた結果として、声がかれたボイスというのも入っていたりします。それはセリフとしては聞き取りづらかったりするかもしれませんが、実際の死闘ともなれば、声なんてかれてしまうこともあるだろうと。
たくさんの血が流れて、声がかれて、それでもゼロが生きているのであればいいかなってところで、スタッフさんたちと整合性を取りながら演じました。叫んで息が続かなくて、酸欠になっても止められないんですよね。
東山:そう。大きな声って出しすぎると、役者自身も一瞬目の前がホワイトアウトするんです。だけど、ミハイルもゼロも必死で戦っているので……私もこれくらいで負けていられないって思いながら演じていましたね
内田:ゼロたちは、それ以上の状況に追い込まれているんだなって思ったら、少しくらいの無茶なんて平気だったよね。
▲ここまでガッツリと共演するのは初だというお2人。しかし、デビュー時期的には同期ということで、互いにシンパシーを抱いている様子。微笑ましいほどの仲のよさでした。 |
――お2人が互いにシンパシーのようなものを感じているようですが、その酸欠のような過酷な状況すら、声に込めたというわけですか。
内田:そのとおりです。壮絶さみたいなものが、私たちの声から少しでも伝わればいいなって思います。
東山:全身全霊で演じたものね。
内田:ゼロのこともミハイルのことも好きだし、のどを酷使してでも、想いを込めたかったんです。声優としては、普段とても要求されないようなとんでもない声もあったりして、ものすごく新鮮でした。
▲常に血まみれになりながらも戦うゼロと、その戦いをすぐそばで支えるミハイル。彼らの絆の力に要注目だ。 |
東山:そうだよね。キャラはもちろん、作品の世界観も物語もスゴいから、絶対に演技でこたえたいっていう気持ちがありました。
内田:本当にいい経験をさせてもらったと思っています。そういう狂気みたいなところまで、プレイヤーの皆さんにはぜひ味わっていただきたいです。
――じっくり堪能させていただきます! では最後に、これから『DOD3』を楽しむ皆さんへ、メッセージをお願い致します。
内田:満を持して、『DOD』シリーズ10周年という区切りの年にやってきた最新作。かかわらせていただいて本当に光栄です。誠心誠意、全力投球でゼロというキャラクターに魂を込めました。ぜひその生き様を見届けていただければと思います。
東山:すごい作品ができあがったのではないかと思っています。初めて資料をいただいた時から、設定が緻密で、それから奇抜で、私自身もとても惹き込まれました。
とにかくまったく正統派ではないところが、このゲームの魅力だと思います。ゆっくり、じっくり味わって楽しんでいただければ。そして、ミハイルをかわいがってもらえたらうれしいな、うれしいな!
──ありがとうございました。では、お2人とも、そろそろ……。
内田:「では、行くぞミハイル……そろそろ時間だ」
東山:「うん! 生放送がはじまるねっ!!」
そんなわけで、お2人は元気に“電撃DOD3”のニコニコ生放送へと旅立っていかれました。内田真礼さんと東山奈央さんが、役になりきって、全身全霊を込めて演じたゼロとミハイルがつむぐ物語。その行き着く先は、どのような結末なのか? 皆さん、12月19日を心して待ちましょう!!
“【電撃DOD3】生放送第6回:『ドラッグ オン ドラグーン3』発売直前スペシャル ハジマリノウタ<ゲームの電撃チャンネル>”を、12月16日の21:00よりニコニコ生放送で配信。ゲストに柴貴正プロデューサーと藍井エイルさん、司会に声優の広橋涼さんを迎えて番組をお贈りします。
ソフト発売直前の時期にお届けする、とっておきの新情報やスペシャルな企画も予定してますので、ぜひお楽しみに!
なお、この番組は電撃オンラインの“電撃DOD3”特集ページでも視聴できます。
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Character Design : Kimihiko Fujisaka.
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