2013年12月7日(土)
本日12月7日、東京都・ビックカメラ新宿西口店にてPS3版『龍が如く 維新!』の体験会が開催された。
『龍が如く 維新!』は、“伝説の極道”と呼ばれる桐生一馬を中心として多彩なドラマを描く『龍が如く』シリーズのスピンオフタイトル。舞台は幕末の京都、桐生一馬にあたる人物は“斎藤一を名乗る坂本龍馬”となっていて、史実をなぞりながらもオリジナリティあふれる物語が展開される。また、シリーズタイトルに登場したキャラクターたちが、歴史上の人物として作中に登場する。
今回の体験会は、本作にとって初のプレイアブル展示となった。試遊は時間制で、京都の街を歩き回り、その中でイベントやミニゲームを体験できる。
体験会は、来週12月14日にも愛知県・大阪府・福岡県にて開催される。大阪会場ではサイン会も行われるので、関西の『龍が如く』ファンは足を運んでみよう。
●12月14日『龍が如く 維新!』体験会概要
・ソフマップ名古屋駅ナカ店(愛知県)
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅構内
【店頭体験会】13:00~17:00
・ジョーシンディスクピア日本橋店 ソニーコンセプトショップ内(大阪府)
大阪府大阪市浪速区日本橋5-9-5
【店頭体験会】13:00~17:00
【サイン会】13:00~14:00
・TSUTAYA天神駅前福岡ビル店(福岡県)
福岡県福岡市中央区天神1-11-17 福岡ビル3F
【店頭体験会】11:00~17:00
※注意事項
・試遊できるのはPS3版のみ。
・サイン会の参加希望者は、事前にサイン色紙やサイン希望グッズなどを持参すること。
▲泥棒を追いかけてフンドシ一丁で街中を走るイベントや、沖田総司(真島吾朗)のカラオケミニゲームなどを体験可能な今回の試遊版。 |
この体験会では、『龍が如く』シリーズ総合監督・名越稔洋氏と、『龍が如く 維新!』プロデューサー・横山昌義氏によるサイン会も併催された。両氏より簡単ながらお話を伺えたので、以下に掲載する。
※インタビュー中は敬称略。
▲サインを入れる対象は基本持参となっていて、ゲームパッケージや関連グッズ、書籍など、来場者各自がそれぞれ思い入れのある『龍が如く』アイテムを持ち寄っていた。また、来場者には女性の姿が多く見られた。 |
――『龍が如く 維新!』初となる体験会への感想をお聞かせ下さい。
名越稔洋(以下、名越):「やっと始まったな」という気持ちです。ちゃんと「おもしろいな」と受け取ってもらえるかどうか、不安の方がやっぱり大きいですね。
横山昌義(以下、横山):去年の『龍が如く5 夢、叶えし者(以下、龍が如く5)』は東京ゲームショウにて動画と体験版を出展しましたが、『龍が如く 維新!』が東京ゲームショウに出展したのは動画だけだったので、一般の方に触ってもらうのは今日が初めてとなります。
東京ゲームショウよりも緊張して、昨日はあまり眠れませんでした。楽しいものを作っている自信はあるので、反応を見るのは不安半分、楽しみ半分です。
――今回、『龍が如く』のサイン会では最多記録となる150人が集まりました。
名越:多くの方が来てくれるのはありがたいです。また、イベント初参加の方を多く見られたのが、何より嬉しかったです。
横山:顔を知っている方だけでなく、初めての方もたくさんいらっしゃいましたね。僕らのサインなんかで記念になるならばいくらでも書くので、体験会の思い出とともに持って帰って、喜んでいただければと思います。
――今回の体験版で特に注目してほしいポイントはどこでしょうか?
横山:「舞台は幕末の京都」と言っていましたが、実際に詳細をお見せするのは初めてとなるので、“街並み”は見てほしい点です。また、右手に剣・左手に銃を持った“乱舞”スタイルと、『龍が如く 見参!(以下、見参!)』から引き継いだ“一刀”スタイルを使ったバトルアクションは、現代版の『龍が如く』と大きく異なる部分になります。
名越:触るだけで進化したポイントがわかると思います。現代劇だった『龍が如く5』から時代劇になり、多くの面が変わりましたが、前作から発展した部分も随所に見えるバージョンとなっています。
――『龍が如く 維新!』はPS4とPS3でリリースされますが、PS4という最新ハードにおける開発の感想をお聞かせ下さい。
横山:当たり前ですが、PS3で開発してきた人にとっては非常に作りやすいハードです。新しいハードですが、PS3の性能が引き継がれている上に、長所がさらに向上されていると感じています。現状、開発が難航するということもありません。
名越:あらゆる面でパフォーマンスが高い分、美しさと滑らかさは確実に向上しています。「PS3版はPS4版よりおもしろくない」ということは決してありませんので、お財布と相談してPS4を購入するかどうか決めていただければと思います。ただPS3版とPS4版を並べると、差は歴然ですね。
――『龍が如く』シリーズ2度目の時代劇となりますが、反響は『見参!』と比較していかがでしょうか。
名越:『見参!』の時は初めてのスピンオフでしたが、すでに『見参!』や『龍が如く OF THE END』をやっているので、「またスピンオフもやるんじゃないか」という考え方は、ユーザーの方も持っていたようです。
制作側としては、その考えを持たれている分だけ驚きが目減りしていくことが怖くもありました。“坂本龍馬”という皆さんの知っているキーワードがどのように受け止められるかは、さらに不安でした。
ですが、こうやって体験会やサイン会を見たり、世の中でささやかれている評判を聞いたりする限りでは、ポジティブに受け取ってもらえています。結果的ですが、いい選択をした感覚は十分にしています。
横山:『龍が如く5』の開発時、チーム内でネタを絞り出して搭載していくうちに、各々の作りたいゲームや搭載したいシステムの案が沸々と芽生えてきました。『維新!』は、それらの案を全部受け止めてくれるタイトルになったというのが実感です。
ナンバリングタイトルではできなかったことを思いっきりやっているで、作り手側としては非常に満足感の強い1本です。それが、ゲームの細部からプレイヤーに伝わってほしいと願っています。
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
名越:今日を皮切りに、いろいろな場面で体験会をやりますし、発売直前には多くの地域の店舗さまにお邪魔させていただこうと思っています。大きな披露会もまだ予定がありますので、発売まで約3カ月を心待ちにしてください。出会いの場もなるべく設けて、盛り上げようと思っています。
横山:現在、体験会の情報は今日と来週の分しか出していませんが、体験会は各地で続けていきます。トレーラー動画でドラマ部分の素晴らしさは伝えていますが、ゲームとしてのおもしろさにも自信があり、ゲームプレイを体感していただきたいです。各媒体をご覧になって、情報を追ってもらえればと思います。
▲名越稔洋氏(左)と横山昌義氏(右)。手にしているのは体験会の参加者に配布された特製タオル。 |
(C)SEGA
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